13.路面電車最新開業駅と昼食のお預け
山陰本線馬堀から上り方面の電車に乗り、太秦で下車する。
ここで駅取材してから京福電鉄北野線撮影所前まで移動した。
京福電鉄はその名の通り、京都と福井に鉄道路線を持つ会社だったが、
福井県の越前本線、三国芦原線は越前本線での二度に渡る正面衝突事故で廃止が決定、
第三セクターのえちぜん鉄道が引き継いで勝山永平寺線、三国芦原線として営業されている。
そのため京福電鉄は現在実際には福井に鉄道路線は所有しておらず、
名前と実情が合致していない鉄道会社となっている。
京都に所有していた叡山本線、鞍馬線は完全子会社の叡山電鉄に譲渡、
その後京阪電鉄が筆頭株主となり、現在では京阪のホールディングスの完全子会社となっている。
京福電鉄は現在嵐山本線、北野線の軌道路線のみを所有している。
この二つの路線は通称“嵐電”と呼ばれ、嵐山への観光路線として人気を得ている。
嵐山本線は四条大宮から嵐山までを結ぶが、
途中の帷子ノ辻から北野天満宮へのアクセス線として北野白梅町までを結ぶ北野線もあり、
この北野線に2016年4月1日、撮影所前電停が開業した。
日本で一番新しい電停は単線の線路を相対式ホームが囲む無人電停である。
帷子ノ辻から約300mの距離でここにあえて電停を造る意味があるのかは疑問だが、
それでも北野線開業90周年記念で東映京都撮影所の最寄り電停として開業したのだ。
今回はこの電停を取材したいために直前になって予定を変更したが、
その甲斐は十分あって撮影所前電停をしっかりと取材した。
予定では北野線で帷子ノ辻まで移動することになっていたが、
距離が近いのでそのまま徒歩で移動した。
予定では帷子ノ辻の「さがの食堂」で昼食を喰うことになっていてて、
事前にネットで調べた地図で現場まで行ってみて、そこで目が点になった。
店がない・・・。
厳密に云うと店のある場所は工事中で内装工事が行われていた。
仕方がないのでそのまま3つ先の嵐電天神川までいくことにした。
その前に帷子ノ辻で車両取材を十分にする。
嵐電天神川は2008年3月28日に開業した電停で、
撮影所前電停が開業するまでは嵐電で一番新しい電停だった。
嵐電天神川の電停近くには「アローズ」というカレー店があって、
ここに入ろうと思ったが、嵐電天神川に到着したのがちょうど正午だったこともあり、
この店は満席になっていて入り口には待ち客がひと組いた。
そのためここで無駄な時間を使ってあとの予定に影響するとを恐れ、
ここでの昼食は断念することにした。
帰りの新幹線の時間も決まっているため、最終日は予定を遅延したくないのだ。
ここで京都市営東西線太秦天神川駅に行き、烏丸線との乗換駅である烏丸御池に向かう。
ここで京都市営地下鉄の未乗車区間である烏丸線国際会館までの区間を行く。
国際会館駅の近くで昼食の喰える場所を探そうと思ったが、
駅の近くで見つけた「グリルじゅんさい」も昼食時間だったために待ち客であふれていた。