8.もうひとつの顔-雨の境線と出雲蕎麦
新見駅に行って駅のベンチで待っていると電車の入線があった。
そこで改札口を潜ってホームに行く。
ホームに行く途中に「頌山堂」という和菓子店の広告が目にとまった。
新見銘菓の「山芋餅」という和菓子を造っている。
この和菓子は全国菓子博覧会で何度も受賞した銘菓なのだそうである。
駅前にある「頌山堂」には「Cafe de ShiRuBe」というカフェが併設されていて、
この山芋餅はそこでも購入することが出来ると書かれている。
最初は気付かなかったが、よく見ると今まで入っていた喫茶店「標」の写真が載っている。
あの喫茶店は単なる喫茶店ではなく、
喫茶店として客を呼んでおきながら、「頌山堂」の和菓子を販売する目的があったのだ。
そんなことならお土産に山芋餅を買っておけば良かった。
時刻表で調べたとおり、米子行きの電車は11:17に新見駅を出発する。
見かけた電車は新見駅始発の電車だったが、中線に止まってそのまま駅から少し離れたところに移動した。
新見駅は2面4線のホームだが、上りと下りの間に2本の中線が設置されていて、
そこにいったん止まって4番線のホームが開くのを待ったのである。
この駅は伯備線の駅であるとともに、姫新線、芸備線も発着する。
そのため1番線、2番線を姫新線、芸備線の気動車が使用し、
3番線、4番線を伯備線が使用する。
新見泊まりの湘南色の115系が3番線に到着し、
さらに特急「やくも」が停車してから2両編成の115系が入線してくる。
米子方は中間車両の先頭化改造タイプのクモハ114-1098だった。
途中の備中神代で3分の停車時間がある。
この時間を利用して駅取材を強行し、あとはおとなしく電車に揺られてひたすら米子を目指す。
途中、EF64型に牽引された貨物列車とすれ違った。
途中ずっと車窓は山岳路線の様相を呈していたが、伯耆大山で山陰本線に入って急に景色が変わった。
米子駅に到着すると側線にはEF64型1047号機が停車している。
以前にも米子駅を取材し、その時は雪景色の中でEF64型1048号機を取材している。
そのほか、大阪と米子を結ぶ夜行急行「だいせん」のキハ65形も見かけたが、
この車両も「だいせん」が2004年10月16日のダイヤ改正で廃止になったあとに廃車されている。
遠くの側線には気動車が多く並んでおり、その中には姫新線専用塗色の車両が何両か見受けられた。
姫新線にキハ122形、キハ127形が導入されることと関係があるのだろうか。
米子は既にに駅取材済みであるし、境線には既に車両が止まっている。
今回は改札の外には出ずにそのまま境線の車両取材に入り、そのまま乗車する。
境線は終点の境港に水木しげる記念館がある関係で、
地元をあげて水木茂るの妖怪ワールドで町おこしをしている。
境線の駅には妖怪の名前が付けられ、
境線のキハ40形4両が「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラでデザインされている。
キハ40-2115「ねずみ男」列車、キハ40-2095は「目玉おやじ」列車のデザインが施されていた。
境港までは43分の旅となる。
起点終点を含めて16の駅があり、全てに妖怪の名前が付けられている。
米子駅はねずみ男駅、境港駅は鬼太郎駅である。
途中に米子空港駅があった。
目の前に空港があって、空港までは徒歩圏内である。
実際に乗るまでは気付かなかったが、
境港線は地域住民の生活線、水木しげるワールドに彩られた観光線という側面のほかに、
もうひとつの顔があったのだ。
それは空港アクセス線ということである。
米子空港の発着数や境港線の運行数から考えると、“便利”とまでは行かないが、
リムジンバスによる移動を考えると検討の余地はある。
ただ、境港線は1時間に1本、多くても2本しかないため、リムジンバスの方が有益であるとは云える。
境港に着く頃には再び雨が強くなっていて、境港駅は雨の中の駅取材となってしまった。
しかし雨の中、駅前ではお祭りをやっていて、
バンドの発表会や漁船を使っての綱引き大会などが催されていた。
15:15の列車で米子に戻る。
この列車はキハ40-2118使用の「鬼太郎」列車と一般色のキハ47-3003の連結だった。
片運転台のキハ47形と両運転台のキハ40形の連結だが、
気動車ではこういった連結はよくある。
米子で車両取材をしながら始発の山陰本線06:30発の列車を待つ。
そして115系が充当された山陰本線で出雲市を目指す。
しかし山陰本線は雨の影響なのかダイヤが乱れていて、予定のない駅での停車時間が多い。
そのおかげで安来、揖屋、宍道で駅名表示板の取材が出来た。
また宍道ではちょうど木次線の気動車が停車していて、それも取材する。
ダイヤでは17:47到着になっていたが、実際は20分以上遅れて18:10過ぎになっていた。
駅の外に出て駅舎取材し、昨日泊まる予定だった「スーパーホテル出雲駅前」に行き、
とりあえずビルの外からお詫びを云う。
出発時間まであと少しあるので駅野中にある「出雲そば 黒崎」に行き、天ぷらそば850円を喰う。
普段はうどんを喰うのだが、やはり出雲と云えば蕎麦の名産地なので、ここは天ぷら蕎麦をオーダーする。
少し時間がかかると云ったが、そのままオーダーを通した。
天ぷらは衣を揚げるところからなので時間がかかるらしい。
揚げたての天ぷらが乗った天ぷらそばが出てきたのが列車の発車時間の30分前を切っていた。
出雲蕎麦の特徴は最初からそば湯が入っていて、醤油の味がしない。
ちょっと独特の味覚で、物足りない人のためにつゆが別についてきた。
10分ちょっとで蕎麦を喰い、お土産を買ってからホームに上がって「サンライズ出雲」の到着を待つ。
既に日は傾きかけていて、ホームに上がって直ぐにライトをともした285系が入線してきた。
※この文章はgooブログ「林檎乃『とほほ・・・。』ブログ」と
ぷらぷらレール「れいの日記」、同時公開です。
ご了承下さい。
新見駅に行って駅のベンチで待っていると電車の入線があった。
そこで改札口を潜ってホームに行く。
ホームに行く途中に「頌山堂」という和菓子店の広告が目にとまった。
新見銘菓の「山芋餅」という和菓子を造っている。
この和菓子は全国菓子博覧会で何度も受賞した銘菓なのだそうである。
駅前にある「頌山堂」には「Cafe de ShiRuBe」というカフェが併設されていて、
この山芋餅はそこでも購入することが出来ると書かれている。
最初は気付かなかったが、よく見ると今まで入っていた喫茶店「標」の写真が載っている。
あの喫茶店は単なる喫茶店ではなく、
喫茶店として客を呼んでおきながら、「頌山堂」の和菓子を販売する目的があったのだ。
そんなことならお土産に山芋餅を買っておけば良かった。
時刻表で調べたとおり、米子行きの電車は11:17に新見駅を出発する。
見かけた電車は新見駅始発の電車だったが、中線に止まってそのまま駅から少し離れたところに移動した。
新見駅は2面4線のホームだが、上りと下りの間に2本の中線が設置されていて、
そこにいったん止まって4番線のホームが開くのを待ったのである。
この駅は伯備線の駅であるとともに、姫新線、芸備線も発着する。
そのため1番線、2番線を姫新線、芸備線の気動車が使用し、
3番線、4番線を伯備線が使用する。
新見泊まりの湘南色の115系が3番線に到着し、
さらに特急「やくも」が停車してから2両編成の115系が入線してくる。
米子方は中間車両の先頭化改造タイプのクモハ114-1098だった。
途中の備中神代で3分の停車時間がある。
この時間を利用して駅取材を強行し、あとはおとなしく電車に揺られてひたすら米子を目指す。
途中、EF64型に牽引された貨物列車とすれ違った。
途中ずっと車窓は山岳路線の様相を呈していたが、伯耆大山で山陰本線に入って急に景色が変わった。
米子駅に到着すると側線にはEF64型1047号機が停車している。
以前にも米子駅を取材し、その時は雪景色の中でEF64型1048号機を取材している。
そのほか、大阪と米子を結ぶ夜行急行「だいせん」のキハ65形も見かけたが、
この車両も「だいせん」が2004年10月16日のダイヤ改正で廃止になったあとに廃車されている。
遠くの側線には気動車が多く並んでおり、その中には姫新線専用塗色の車両が何両か見受けられた。
姫新線にキハ122形、キハ127形が導入されることと関係があるのだろうか。
米子は既にに駅取材済みであるし、境線には既に車両が止まっている。
今回は改札の外には出ずにそのまま境線の車両取材に入り、そのまま乗車する。
境線は終点の境港に水木しげる記念館がある関係で、
地元をあげて水木茂るの妖怪ワールドで町おこしをしている。
境線の駅には妖怪の名前が付けられ、
境線のキハ40形4両が「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラでデザインされている。
キハ40-2115「ねずみ男」列車、キハ40-2095は「目玉おやじ」列車のデザインが施されていた。
境港までは43分の旅となる。
起点終点を含めて16の駅があり、全てに妖怪の名前が付けられている。
米子駅はねずみ男駅、境港駅は鬼太郎駅である。
途中に米子空港駅があった。
目の前に空港があって、空港までは徒歩圏内である。
実際に乗るまでは気付かなかったが、
境港線は地域住民の生活線、水木しげるワールドに彩られた観光線という側面のほかに、
もうひとつの顔があったのだ。
それは空港アクセス線ということである。
米子空港の発着数や境港線の運行数から考えると、“便利”とまでは行かないが、
リムジンバスによる移動を考えると検討の余地はある。
ただ、境港線は1時間に1本、多くても2本しかないため、リムジンバスの方が有益であるとは云える。
境港に着く頃には再び雨が強くなっていて、境港駅は雨の中の駅取材となってしまった。
しかし雨の中、駅前ではお祭りをやっていて、
バンドの発表会や漁船を使っての綱引き大会などが催されていた。
15:15の列車で米子に戻る。
この列車はキハ40-2118使用の「鬼太郎」列車と一般色のキハ47-3003の連結だった。
片運転台のキハ47形と両運転台のキハ40形の連結だが、
気動車ではこういった連結はよくある。
米子で車両取材をしながら始発の山陰本線06:30発の列車を待つ。
そして115系が充当された山陰本線で出雲市を目指す。
しかし山陰本線は雨の影響なのかダイヤが乱れていて、予定のない駅での停車時間が多い。
そのおかげで安来、揖屋、宍道で駅名表示板の取材が出来た。
また宍道ではちょうど木次線の気動車が停車していて、それも取材する。
ダイヤでは17:47到着になっていたが、実際は20分以上遅れて18:10過ぎになっていた。
駅の外に出て駅舎取材し、昨日泊まる予定だった「スーパーホテル出雲駅前」に行き、
とりあえずビルの外からお詫びを云う。
出発時間まであと少しあるので駅野中にある「出雲そば 黒崎」に行き、天ぷらそば850円を喰う。
普段はうどんを喰うのだが、やはり出雲と云えば蕎麦の名産地なので、ここは天ぷら蕎麦をオーダーする。
少し時間がかかると云ったが、そのままオーダーを通した。
天ぷらは衣を揚げるところからなので時間がかかるらしい。
揚げたての天ぷらが乗った天ぷらそばが出てきたのが列車の発車時間の30分前を切っていた。
出雲蕎麦の特徴は最初からそば湯が入っていて、醤油の味がしない。
ちょっと独特の味覚で、物足りない人のためにつゆが別についてきた。
10分ちょっとで蕎麦を喰い、お土産を買ってからホームに上がって「サンライズ出雲」の到着を待つ。
既に日は傾きかけていて、ホームに上がって直ぐにライトをともした285系が入線してきた。
※この文章はgooブログ「林檎乃『とほほ・・・。』ブログ」と
ぷらぷらレール「れいの日記」、同時公開です。
ご了承下さい。
絶対に座れなくて「一番多い時になんで2両?」
ってむかついてた
19時半になってくると乗る人も少ないのにナゼか7両とかね
いやがらせでしょうか
一度だけ勝手に汽笛を鳴らして遊んだわ。
もち走って逃げる
オシトヤカな女子高生ですた
う~ん、具体的なダイヤ編成を見ていないので、
確定的なことは云えないけれど、
地方の場合、幹線と地方線との兼ね合いなどもあって、
2両分のホームしかないところから本線に直通する場合など、
乗車率より直通の利便性を優先することがあります。
JRになってからは、少しは乗客のことも考えるようになったけれど、
国鉄時代は乗客の利便性より、労働組合の反発を考慮することが優先されていた鉄道会社だったので、
意外と無茶な車両運用があったのかも知れません。
鉄道でピンポンダッシュは駄目だよ