林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

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宇都宮ライトレール乗り潰しの旅1.

2024-11-05 | 鉄道・旅行

 1.路面電車とライトレール-宇都宮ライトレールの誕生

日本には路面電車の路線が21路線、588電停が存在する。
現在は鉄道線として営業している路線も、
設立当時は路面電車として計画されたものや、
路面電車として開業し、後に鉄道路線に変更されたものもあり、
また各都市には多くの路面電車が公営、市営問わず存在していた。

路面電車の特徴として鉄道路線との大きな違いは、
一般道路に線路を敷設して走行する“併用区間”が存在すること。

 ※参考:供用区間を走行する都電荒川線7000形7020
 ※撮影日時 2004/03/27 15:00:06

全区間供用区間の路線もあるが、
広島電鉄のように一部区間が専用区間の路線もある。

法令的には路面電車は軌道法が適用され、
鉄道法による一般的な鉄道とは明確に区分される。

以前は路面電車に使用される車両は、両運転台の単車が基本だったが、
海外で発展した低床連接車両が導入されるようになり、
富山ライトレール(現・富山地方鉄道に移管)のように、
低床連接車両のみで運営される鉄道会社も登場した。

 ※参考:富山ライトレールの低床連接車両TLR0600形TLR0601号車
 ※撮影日時 2008/07/25 14:01:44

超低床連接車両はLRTと呼ばれる。
LRTは“Light Rail Transit”の頭文字を取ったもので、
日本語では「次世代型路面電車システム」と呼ばれる。
この超低床連接車両を一部導入している事業者には、
札幌市電、広島電鉄、熊本市電、鹿児島市電、富山地方鉄道、阪堺電軌などがある。

かつては日本中に張り巡らされた路面電車だが、
モータリゼーションの発達とともに、
都市交通の邪魔者として疎まれ、
多くが姿を消していった。
専用線を走る路線などが一部残ったが、
それも風前の灯火であった。
しかし21世紀になって地球温暖化問題が深刻になると、
利便性の追求だけではなく、
地球に優しい交通機関が尊ばれるようになり、
ライトレールは二酸化炭素排出量が、
自動車から比べて少ないことから再び注目されるようになってきた。
都市交通の新しい形としてのライトレールにスポットが当たった。

そして2023年8月26日、宇都宮ライトレールが開業した。
2006年に誕生した富山ライトレール以来、18年ぶりに新会社が誕生した。
新設路線としては万葉線以来、75年ぶりとなる。
宇都宮市は都市計画の中心にこのライトレールを置き、
少子高齢化する地方都市の交通インフラ整備のあり方を示した。
2023年11月には一日乗車券も発売された。
そこでこの一日乗車券を使用して、
全区間14.6kmの乗り潰しと全19電停の取材を考えたい。


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