autumn crocuses/Félix Edouard Vallotton
今日の夕方は、薄ぼんやりと光に煙ったようなスモーキーカラーだった。
このヴァロットンの絵も、スモーキーカラーでなんとなく数時間前の景色の面影を宿す。
彼は、たぶんに浮世絵の影響を受けているのだろう、大胆な色彩平面処理で絵を作る。
扱う画題もあそこまで大胆直接ではないにしろ、いわゆる春画的な切り口を使う。
そういう意味で、かなり日本人には受け入れやすい画家なのかもしれない。
最近いまさらながらに、ヴァロットンの特に風景と木版画が気になりだした。
もしかすると、歳をとって自分の許容範囲がかなり広くなったのかもしれない。