鳥のから揚げ食べ放題

今夜は、鳥のから揚げ食べ放題、今年初の自家製手作りだ。
最近、めっきりと体力気力が落ちてきて、食事の用意が億劫になっている。
けれども、家族にとって食事は大切なものなので、できるときにはなるべく手間のかかるものをつろうと心がけているのだ。
そこで、今夜は面倒な揚げ物、下味をしっかりとつけた鳥のから揚げを山盛りに作った。
ジュワジュワパチパチと油のはじける音と、香ばしいから揚げのにおいに満ちる台所へ集まる家族。
次々に揚げあがるから揚げを見てうれしそうに、「揚げたてを食べていい？」と聞く。
もちろん、拒否する理由などない、揚げられた瞬間から美味しさは失われていくのだから。
そして、食卓に置かれた山盛りの鳥のから揚げは、見る見る間に減って、家族は幸せの表情を浮かべるのであった。
これを思うと、疲れてはいても出来合いの惣菜ではなく、見た目は地味でも手作りにこだわりたくなってしまう。
家族を作り維持するには、努力を惜しんではいけないのだと、あらためて考えさせられるのであった。