台風18号の脅威から避難させたバラは、今日の暑さですっかり開ききって、あと1日持てばいいくらいに感じになっている。
正統な台風一過ではあったけれど、最高気温差が10度以上の真夏日は、人も花も動物たちも相当堪えているようだ。
しかし、なんといっても9月も半ばを過ぎて、夜には涼しい風で体が休まる。
先ほど、何の気になしに見ていたドラマは、葛飾北斎の娘が主人公だった。
父の葛飾北斎が、卒寿の記念にと富士の絵を描き終わって放った言葉に共感する。
「うまくなりてぇなぁ~。あと10年、いやあと5年天から命を与えられたなら、本当の絵描きになれるはずだ。」
90歳にしてなお絵の高みを貪欲に目指す、絵にこれで良しということはない、絵描きの業だろう。
こんな私でも、絵を描くたび、過去の絵を見る度に、まだまだと心が疼く。
描き直さなければいけないものも数多見つかり、焦りが出る。
どれだけ生きていられるかわからないけれども、体が動く限り絵を描きたいと強く思うのであった。