rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

まぼろしの”自由・博愛・平等”・・・1

2017-11-30 22:21:51 | つぶやき&ぼやき
誰しも、より良く生きたいと願っている。
安心して寝られる所があって、食べ物に困ることなく、自由に希望を持って生きていく。
でも、いくら文明が発達しても、なかなかそれは叶わないかもしれない。
相変わらず戦争はなくならず、病気や飢えに苦しむ人がいて、平和は地上に長くとどまろうとはしない。

世界の中では、一見平和で何の心配事もなさそうなこの国だけれど、人々はとても生き辛そうだ。
自分の存在が希薄で、心もとないのだろうか。
子供からして、その傾向が強まっている。
あちらこちらで無音の叫びがあげられていて、周りの大人はそれに気がつかない。
関心がないのではなく、実は自分自身も叫んでいて、とても余裕などないからだ。
幾層にも、無音の叫びを上げている人が、各々セルに閉じ込められて重なっている。
とても、とても辛く寂しい叫びの樹。
これを切り倒すのはいともたやすいことだろう。
私は、その叫びの樹がずくずくと芽吹き育つところに立っている。
何とかしてその硬いセルにノックするのだけれど、コンコンと返る音もささやかにあればいいほうで、聞き耳を立てても何もありはしない。
どうかすると、私自身もセルをまとって樹の一部に戻ってしまいそうになる。

私に足を与えてくれるのは、美しいもの。
心が逃げ込む桃源郷。
だから今、無性に絵を描きたい、物を作りたい。
家族とともに生きるための糧を得るために働かなくてはならないが、少しの時間も見つけて、絵を描こう。
まずは、自分にとっての”自由・博愛・平等”を勝ち取るために。