rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

雪は物ものを蔽い、音を吸収する

2022-01-07 23:57:29 | 日記
昨夜意気込んでいた、朝の雪景色を写真に収めることをなし得なくてとても残念。
目覚めたら、なんとレッドゾーンの7時20分。
ばね仕掛けのように飛び起きて、ちらちら窓の外の景色に目を奪われながら身支度を済ませる。
もちろん外は銀世界で、道路はデンジャラスエリアと化していて、写真を撮る猶予も余裕もない。
ツルツルピカピカと、轍がでこぼこに凍った路面は、もう最高難易度を誇っている。
とにかくスピードを抑え、ブレーキングはなるだけしないように心がけながらハンドル操作は緩やかに、ゆっくりじっくり注意深く進む。
日陰は路面が見えないほどに氷と固まりかけた雪が居座り、場合によっては雪の重みで道路にしなだれ込んだ竹の葉を固定している。
雪に覆われた影のところは青みを帯びて、日の当たる白い雪とのコントラストが美しい。
枯れ枝の着雪は、まるで白い花のようで、枝の黒っぽい色がそれを引き立たせている。
普段の見慣れた風景が、雪によってこうも印象が変わるのかと、新鮮な感動をもたらす。
運転に緊張しながらも、私の目は雪景色を取り込んでいた。
さて、寝坊の件だが、あまりにも静かで、眠りを妨げる音を、すべて雪が吸収してしまったせいなのだと思う。
たとえ枕元で鳴るアラームの音であってさえもだ。