rock_et_nothing

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スピッツ / 水色の街、スカーレット センシティブな少女マンガのような世界

2024-12-12 16:46:49 | 音楽たちーいろいろ
スピッツ / 水色の街


スピッツ / スカーレット


今、六本木においてスピッツのエキシビジョンが開催されているようだ。
残念ながら、足を運べていないし、コンサートにも行ったことがない。
私にとっては、リアルを共有したいという欲求はないから、是が非でもと言う気持ちではないけれど、その場に存在する雰囲気の体感に否定はない。

このところ、仕事に行く時は洋楽を聴きながら運転し、帰りはスピッツの曲を聴いたり歌ったりして気持ちを保ちながら家に帰り着いている。
その聴いている曲の中に、「水色の街」と「スカーレット」がある。
この2曲が流れてくると、なぜか少女マンガのオザキアキラ作「ふしぎの国の有栖川さん」に登場する主人公の一人「野宮宗介」が、すっと現れるのだ。
完璧すぎて浮世離れしている男子高校生が、世間知らずの深窓の令嬢に恋をする物語。
繊細でやわらかな感情表現が、優しい世界観を作っている。
スピッツの透明感のある言葉で織り成された歌詞と、伸びやかで流れたり零れ落ちる滴のようなメロディーは、ずっしりと重くなった心の中をさらってくれる。
思いやりと優しさでできた世界を切望する日々、スピッツの曲でちょっと気分が軽くなる。

人生の中で、節々を彩る音楽があるけれど、私の人生にはこの2曲がもうエントリーしている。