rock_et_nothing

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不揃いなタワシ、黄身が丸く盛り上がった卵

2015-01-10 16:27:36 | つぶやき&ぼやき
井戸端で使うタワシを買ってきた。
1個100円インドネシア製。
これの前に使っていたタワシは、もう20年位前に買ってあった我が家のデッドストックで、亀の子タワシ日本製。
両者の作りは一目瞭然、タワシの密度の違いときっちり結わえた束ね方、形状を整えるカッティングの美しさ、手にしたときの弾力にもあらわれている。
当時の亀の子タワシの価格を覚えていないけれど、今日本で100円のタワシを作るのは無理であるから、たぶん持ちに自ずと作りの差は出るだろうがインドネシア製のタワシをありがたく使うだけ。
庭を掃除する竹箒もそろそろ変え時とあってみてみると1本169円で、もしこれを日本で作ったならば安くても1本400円以上はするだろうと家人と話をしていた。
掃除をする消耗品であるタワシや竹箒にお金をかけられるほど裕福な身分ではないので、多少使い勝手が悪くとも安い外国性に頼らなくてはやっていけない。

話し変わって、卵。
暮に知人から贈答用卵をいただいた。
抗生物質を混ぜない餌をやり、たっぷりの日光を浴びせ風通しの良い広い場所で飼育した健康なニワトリの卵という内容をアピールする宣伝の紙が箱に中に入っていた。
話半分で見ていたけれど、実際卵を割ったときその新鮮さに驚いてしまった。
弾力のある白身、丸く盛り上がった黄身が、卵の中から落ちてきた。
それで卵焼きを作る時に使った卵を混ぜたボウルを洗うとき、さらに驚くのだ。
いつもならぷうんとにおう生臭さがまったくない。
食べているとき鼻に抜けるにおいにも、卵をのせた食器にも、卵独特の生臭さが微塵も感じられない。
その養鶏所を訪れたわけではないけれど、おそらくその宣伝文句に間違いはないのだろうと感じられる卵だ。
もし、お気に入りに卵を買える身分であるならば、その養鶏所の卵を贔屓にしたいと思うほど。

まじめに仕事に取り組んで、良いものを作る人たちには、それ相応の対価を惜しみなく払いたい。
真っ当な値段のつけ方は、作り手も買い手も客観性と公平性を求められ難しいと思うが、それが実現できれば人は働くことに意味と充実感を持てそうな気がしている。
最近、円安のあおりを受けて、各家電メーカーが海外工場から日本国内へと生産拠点を戻すらしい。
かつて信仰を集めた、メイド・イン・ジャパンの遅まきながらの復権なるか。
バブルのち日本国総ブラック化となったきらいのある日本に、質の高いものを安定して作れる日本人の特性が、まだ失われていなければよいと願っている。


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