一花に枯れをみていま私の好きな一花が終焉を迎えているその枯れ姿見ると寂しいと思うのは私だけかな?紫陽花の終焉、紫陽花の咲きはじめから終わりまで眺めていると、なぜか人の一生に似ていて、思わず...
一花に枯れを見て、
長く続く暑さでそろそろ人も動植物も疲弊し始める頃、夏の山野と街角を彩っていた紫陽花が花の盛期を過ぎ、あの色鮮やかさを消滅させている7月の終盤。
花の枯れは寂しい反面、一夏の恋が終わり、新たな恋への芽生えに向かっての充足期間でもある花の枯れ、人の恋は花のように行かず枯れ寸前でいつももがく。
紫陽花の朽ちる過程、花の面影を残しながら枯れていく姿に人の恋の終わりほどの哀しい面を見ないのはあくまで自然体で終えるからか。
枯れ
夏と戯れた紫陽花が花の面影を保ちながら
彩りを失い
褪せ
老いながら枯れていく
私の好きな紫陽花
枯れ始めた一花に盛期の面影はなく
残像美を枯れの形の中に留め
寂しく花は終わる
心である色彩の消滅
夏の中で燃え尽きた花の恋
いま夏色の中で紫陽花の恋が終わる。
あれほど私の心を揺さぶった彩鮮やかな紫陽花が枯れている。
長いようで短い花の終焉、それは一つの恋の終わりに似ていて、激しく狂うように燃えたのに意外と後を引かないのは花が自然体で終わるからかも。
人は花のように行かず絶えず苦しみもがく、なまじ欲が在るばかりに。
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