とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

映画 『私は貝になりたい』

2008年11月27日 | Weblog
本日、観て参りました、東宝映画 『私は貝になりたい』 ・・・・・。

元陸軍中尉・加藤哲太郎さんの手記「狂える戦犯死刑囚」の遺言部分をもとに、橋本忍さんが創作され、中居くんが主演された映画です。
BC級戦犯として死刑にされる主人公を中居くんが演じる悲劇です。

感動を求めて観に行きましたが、救われない思いで帰宅致しました。
ラストのミスチルの主題歌を、本当に空しく理不尽な思いで聴きました。
映画 『私は貝になりたい』 を観終わった後に半日程寝込んでしまった~という友人がおりますが、何だか少し納得してしまいました。
映画を観終わった観客が皆、誰も一言も喋らず寡黙に席を立って劇場を後にしていきました。
そのような訳で、いつも必ず買うパンフレットを買うこともすっかり忘れて帰宅しました。

愛と希望を与えてくれるのとは反対に、愛と絶望を与えてくれる作品だと感じますが、それをどのように捉えてどのように消化して未来に繋げていくべきなのかーという重いテーマ・・・重すぎるテーマをずっしりと与えてくれる映画です。
その絶望から立ち上がって歩んでいくということが、人間には大切なのだということも伝わります。
それが最終的に勇気=希望というものに繋がるのだと思います。
重いもの・・・重すぎるものを受け止められる勇気のある方々には、心からお勧め致します。
とても良い作品だと思います。
ですが、「皆様、是非、ご覧になられて下さいね!」とは申せません。
ご覧になられた方々には、もれなく”心の漬物石”がお土産となります。
その”心の漬物石”の重さは半端じゃありません。相当ズッシリときます。
重すぎる”心の漬物石”というお土産を、どこに置いてどの角度から眺めるのかで、この映画の感想も変わるのでしょう。
ただ、皆が同じく感じるものは・・・
「戦争は凄惨であり、戦争というものは人間を正常でなくしてしまう。悲惨極まりない戦争を二度と起こしてはいけない。そして、その辛すぎる時代を生きて下さった御先祖の方々に心から感謝をして、この世を真摯に謙虚に生きていかなくてはいけない。」ということでしょう。

この”心の漬物石”が重すぎて、うなされそうな気配を感じる事務長です。
ーby事務長ー

コメント
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