とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

ラボへの思い

2009年06月02日 | Weblog
体外受精を行っているART施設にとって、ラボは中枢であります。
また、そこには信頼して任せられる中核スタッフ(=チーフ)が必要です。

昨日も書かせて頂きましたが、中核となるスタッフには様々な能力が求められます。
様々な能力は勿論の事ですが、その能力にプラスして、その人となり=人格の高さはとても必要とされるところです。
中核となって活躍しているスタッフには、能力&ホスピタリティに溢れ、やる気のある素晴らしい方々が沢山いらっしゃいます。
どうせ目指すのであれば、ホスピタリティが少なく責任感も薄い”なんちゃって医療スタッフ”ではなく、中核となる医療スタッフを目指していきたいものと存じます。

”なんちゃって医療スタッフ”はどこの施設でもそうでしょうが、勿論当院でも御遠慮頂かなくてはなりません。
患者さんに大変失礼になりますし、クリニックの信頼を落とす事になりますので、、、。


そこで、本日の主題となる私のラボへの思い~~書かせて頂きます。

私は、胚培養室というものはクリニックの中で一番神聖な場所だと思っております。
母となる女性の卵巣から取り出した卵子を扱い、無事に受精した受精卵を大切に扱うところです。
無事に受精した受精卵は、胚培養室内にあるインキュベーター(培養庫)の中で分割を繰り返しながら3日~5日過ごします。
通常でしたら、これらは母となる女性の子宮内で展開される神聖な事です。
命の誕生というものは、出生時に「オギャー」と泣いたその日からがスタートとは思っておりません。
高度生殖医療技術の発達している今現在となっては、受精卵になったその日からが、その子の大切な人生のスタートなのだと思っております。
その大切な受精卵が育っている神聖な胚培養室の中でお仕事をする胚培養士も、神聖な気持ちで臨んで頂かなければなりません。
ですので、「○○クリニックの給料は高い」「△△病院の給料は安い」「××は休みが多くて楽らしい」「◎◎さんがこんな事言ってたんだけど」「今日だるい」なんていう下世話な会話を、胚培養室内で平気でしてしまうような胚培養士さんはおいておけないと考えます。
自分が患者さんの立場であったら、そのような人に自分の大切な卵を扱って欲しくないと絶対に思います。
また、そのような胚培養士さんに平気で卵を預けているようなドクターに対しても失望すると思います。
ですので、どなたからも信頼される人格の高いスタッフがいる場所としないといけないと思っております。
そのような意味でも、当院のラボスタッフは素晴らしいと感じておりますし、人格の高さあってこそだと感じております。

当院は、選抜されたスタッフが責任を持ってお預かりしておりますので、心からご安心頂きたいと思います。

今日は久し振りに気持ちの良い快晴となりました。
たっぷりと日差しを浴びて気持ち良い一日とされて下さいませ。
ーby事務長ー
コメント
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