とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

卵子についてのお話 その3

2009年06月22日 | Weblog
無事に妊娠をする為の重要ポイントを占めているのが”卵子の質”であるというお話をさせて頂きました。

卵子は、無事に受精して受精卵となります。
受精卵は「胚」といわれます。
「胚」は、数日かけて分割を繰り返しながら、卵管を通って子宮に辿り着きます。
一般的に、4~8分割までは”卵子の質”=卵子の力と云われています。
そして、それ以降は、”受精卵の質”と云われています。
ですので、まず、何といっても、質の良い卵子を確保しておかなくてはなりません。

体外受精をしておりますと、同じ培養環境でありながら、分割力に差が出てくる胚があります。
どんどん分割していく元気な胚もあれば、途中でピタッと分割をやめてしまう胚もあります。
「もう一息なのに・・・もう一息なのに・・・」という思いが募ります。
分割していける強い卵子だったのか、途中で分割がとまってしまう卵子だったのか、、、の差になってしまいます。
また、無事に着床して妊娠に至った場合でも、残念ながら初期流産をしてしまう事があります。
それは母体のせいではなく、あくまでも受精卵の染色体異常が原因であり、残念ながらそれを防ぐことはできません。

では、どうすれば、良い卵・強い卵を確保出来るのでしょう?と思われると存じます。
その場合、ホルモンの分泌不足などの場合も含め、適度な排卵誘発剤を使用する事が望ましいといわれています。
年齢やFSH(卵胞刺激ホルモンの数値)などをしっかりと熟慮して、個々の数値に合わせてより良い卵の成長を促す排卵誘発剤を利用する事です。
それ以外には、余分なストレスを受けない自分であり続ける事も大切です。
なぜなら、ストレスは、女性のホルモンにとっては天敵となりますから。
次に大切なのは、血流です。
血流が滞ると卵巣や子宮に良くない影響を与えますし、卵巣や子宮への伝達物質であるホルモンでさえもきちんと送り届ける事が出来づらくなってしまいます。
冷え性の方は、徹底的に冷え性を改善されて下さい。
更に次に大切だと感じる事は、御夫婦の方向性と信頼性だと思います。
御夫婦の間がどうもギクシャクしてしまうと、どちらかが我慢する事となり、良い結果はどうしても遠退いてしまいます。
なるべく話し合う時間をとって、御夫婦が仲良く同じ方向を向いていけるように努力されて欲しいと思います。
そして、最後に一番大切だと感じる事は”気”です。
”気”が落ちると、当然の如く”結果”が遠退いていきます。
「結果を手にするんだ!」という前向きな気持ち=”気”を大切にされて欲しいと思います。

良く食べ・良く寝て・適度な運動を楽しみ・人生の目標を大切にされ・ストレスをためこまず・小さな事にでも感謝が出来る優しく明るく前向きな貴女・・・それがとても素敵な事なのだと思います。

追伸ー昨日の大雨、私は長靴を履いて楽しく歩きまわりました。
   大雨も雷も思い切り楽しんでしまって下さいませ。

ーby事務長ー
コメント
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