とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

冷静に!冷静に!!

2009年08月03日 | Weblog
当院は、不妊治療・生殖内分泌をメインとしたクリニックです。
ですが、勿論の事、一般婦人科は全て診ます。

個人クリニックというものは、それぞれのドクターが、大学病院時代・勤務医時代などで何を得意として何を専門としてやってきたか・・・で、自ずとカラーが決まってしまいます。
癌などをメインとする腫瘍分野を得意として開業されていらっしゃる方、お産などをメインとする周産期分野を得意として開業されていらっしゃる方、思春期・更年期障害などをメインとする内分泌分野を得意として開業されていらっしゃる方、、、等など・・・それはそれは様々です。
ですが、勿論の事、どのドクターも一般婦人科は全て診ます。

最近、若年性で顕著なSTD、、、。
STDとは、性行為感染症のことをいいます。
STDは、HIVを含め主なものだけでも10種類以上あります。
梅毒・淋病・クラミジア感染症・性器ヘルペス・B型肝炎・尖形コンジローマ・毛じらみ・膣トリコモナス症・疥癬など自覚症状があるものから、全く症状が出にくく治りにくい性感染症まで沢山あります。

不妊症をはじめとして子宮筋腫や卵巣のう腫やカンジダ膣炎などの膣炎というものは、自分になんら原因がなくてもなってしまいます。
健全に真面目に生きていても、不意打ちのように背後からやってくるようなものです。
ですが、STDは違います。
原因があるからSTDになるのです。
自分はだらしない事はしていない=自分は健全に真面目に生きている・・・というのであれば、悲しい事ですが、相手に原因があるわけです。
どこかで誰かが感染している事になります、そこから広まってしまうものです。
それがまわりまわって、自分に出たという事です・・・。

例えば、尖形コンジローマ、、、。
潜伏期間は約3週間~8ヶ月程度と言われており、感染後も症状はすぐにでてきません。
また、治療には時間を要します。
人によってはしつこくしつこく再発することもありますので、治療が終了するまできちんと受診しなくてはなりません。
その原因となるウイルスはヒロパピローマウイルス(HPV)です。
HPVは、尖圭コンジローマの原因となる低リスク型のほかに、子宮頸がんの原因になる高リスク型も知られています。
ですので、尖圭コンジローマの疑いがある方は、セットで子宮頸がんも受けた方がベターです。
親身な婦人科ドクターであれば、必ず、そのような判断で、子宮頸がんの検査をしっかりと勧めます。
あまりにも思いが偏っていたり、あまりにも無知すぎる方は、その専門家からの真摯なアドバイスさえも伝わらない・・・。
情けないというか、本当に悲しい限りです・・・。
素直にそのまま受け取れない・・・時と場合によっては「無知は罪なり」ともなってしまいます。

自分が何かに拘り過ぎていたり無知なあまり「ゼロから説明しろ。他に待っている患者なんて関係ない。私が納得するまで説明をしろ。私の気持ちを静めろ。」と吼えたてる前に、一度冷静になって考えてみて下さい。

どのような過程があってこのような診断となったのか?
結果が出るまでに数日あるのですから、専門家のアドバイスを元として、自分に降りかかった病気を自分で調べてみる事も必要です。
自分ですっかり治す姿勢を持たないといけません。
その姿勢がなければ、良い方向には進みませんし、また繰り返す事にもなりかねません。
疑って疑って、吼えて吼えて、他人のせいにばかりしても、全く良い方向にはいきません。
クリニックを変えても、御自分の姿勢を変えない限り、無駄な行き違いの繰り返しとなるばかりです。
しかし、これもその方の学習です・・・・・。

あなたのSTDは、貴女が自分の身体にもたらしたものです。
でしたら、気持ちよく、そしてしっかりと治して欲しいものです。
全くくだらない次元の低い事であちこちで噛み付いても意味がありません。
一日も早く治して、そして同じ過ちを繰り返さないようにされて下さいませ。
決して、何度も何度もSTDを繰り返してはクリニックに通うような”被害者チック女性”にならないで下さい。
貴女の確かな未来を応援しております。

ーby事務長ー
コメント
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