とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

不妊治療と漢方薬 その3

2009年08月10日 | Weblog
不妊症に対する漢方薬の使い方として、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)のようなART(生殖補助医療技術)に対しても、補助的に使われる事が多いです。

その中で、アンチエイジング効果の期待出来る漢方薬として”八味地黄丸(ハチミジオウガン)”があります。
FSH(卵胞刺激ホルモン)の値を低くする作用があるといわれています。

FSHは、卵胞がきちんと働くように叱咤激励するホルモンです。
女性は加齢と共に、このFSHの値が高くなります。
高くなると、卵胞への叱咤激励が弱くなりますので、良い卵が育ちにくくなるといわれています。
不妊症の方の中には、この値が少し高めの方が多くいらっしゃいます。
この値が低くなるという事は、卵胞が十分つくられる環境を保てるという事になります。
この”八味地黄丸”は、本来加齢と共に上がってくるホルモン値を下げる事が出来るアンチエイジング機能を持つ漢方薬といわれております。

また、この”八味地黄丸”は、女性だけではなく男性の性機能改善にも有効であるといわれておりますので、御夫婦で服用されて良い結果を出される例も出ています。
ご興味のおありの方は、是非、続けて服用されて下さいませ。

注)薬剤の作用などを読まれますと、
 「体力が低下し、顔色もすぐれず、冷えを伴う、高齢の方にーーー」
 などと書かれておりますが、それは不妊治療とは関係のない一般の方向けの内容ですので、お気になさらないようにお願い致します。

ーby事務長ー
コメント
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