とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

オリンピックに潜む”魔物”

2010年02月20日 | Weblog
私は、冬季オリンピックの中ではフィギュアスケートが好きなので、どうしても他の種目よりも集中して見てしまいます。
幼い頃に、冬のみ限定の”なんちゃってフィギュア”でしたが、マイスケート靴を肩から下げて、仲良しの妹とフィギュアスケートに通っていた時期があるので、懐かしくて真剣に見入ってしまいます。

先日は銅メダルをとった高橋大輔選手の素晴らしい健闘について書かせて頂きました。

それと同時に、日本を代表する真面目な好青年・織田信成選手の悔し涙も美しかったと、心から思います。

オリンピックはメダルを取れた取れなかったという問題ではありませんし、取ったメダルの色でもないと思います。
国の代表として、オリンピックという舞台に参加出来る事・・・それ自体がスゴイ事なのだと思います。
オリンピックに出るまでに流した汗や流した涙や費やした時間は、一般人の我々には想像出来ないくらいすさまじいものであり、相当な努力と忍耐の果ての誇りそのものだと思います。

その織田信成選手は、使いこんでつま先の革が削れた愛着のスケート靴でフリーに臨み、3回転フリップでスケート靴の紐が切れてしまうという前代未聞のアクシデントにみまわれてしまいました。
そのような状況の中で、気丈にも3回転ループに臨みましたが、その時には既にスケート靴の紐は殆どほどけてしまっており、とても演技を続けられる状況にはありませんでした。

この日の為に青春をかけてきた大切な本番で、こんな事が起きてしまうなんて・・・、
やっぱり、オリンピックには”魔物”が潜んでいるんだ・・・と思いました。

頭の中が真っ白になってしまい、顔面蒼白の状態で応急処置をし、演技を再開して最後まで頑張り続けた織田選手の頑張りに、心から拍手を送りたいと思いました。

その後の会見で、「スケート靴の紐は本番の演技前から切れていたが、新しい靴紐に替えてしまうと感覚が変わってしまう・・・」という思いで、切れた部分を結んで勝負に臨んだとの事でした。
それだけ、スケート靴の紐ひとつとっても、足の動きやジャンプなど、、、繊細な問題が必要とされるのだ・・・と思いました。
紐は練習の回数に伴って伸びてくる為に、試合の数日前からならすようにするそうで、織田選手もそうであるように、試合の直前に新しい紐に替える選手は殆どいないそうです。

若者達の真剣勝負という意気込みは、とても美しいものだと思います。

織田信成選手もまだまだ若いですから、今回のバンクーバーを大きなステップとして、次へ向けて更に大きく羽ばたかれる事と存じます。

今から、女子フィギュアスケートの演技も楽しみです。
メダル獲得とかという次元ではなく、全ての選手から、パワーを頂ける事!!と思っています。

ーby事務長ー
コメント
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