とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

筋肉注射について

2010年02月15日 | Weblog
先日、筋肉注射を打って「痛くて腕が上がらなかった・・・」と書かせて頂きました。

おそらく、その時の部位やその時のタイミングやその時の私の体調やその時の注射後の対策・・・等などによるものであり、誰の責任でもありません。

私が、筋肉注射の後遺症で苦しんでいた時に(・・・といっても、打った側の腕が痛くて上がらない程度のもので・・・2日間は痛くて、腕が上がりませんでしたが、3日目からは復帰しました!!)、
患者さんから「筋肉注射を打ったら腕が痛くて使えません。バドミントンクラブに入っているから困るんです。打ったのが左腕だったのでまだマシなのですが、これが右腕だったらと思うと・・・」というお電話を頂きました。

そこで、本日は、筋肉注射について書かせて頂きます。

産婦人科等で”不妊治療”に使われる注射も筋肉注射が多いです。
注射部位が筋肉に直接注射するものでありますが、その効果は非常に大きなものとなります。
一部の方に痛みが残るという後遺症が出ますが、それはごく稀な現象といえます。
筋肉注射は筋肉内注射とも呼ばれ、筋肉注射が打たれる部位としては、腕、太腿、おしりなどの筋肉に垂直に、深く打ち、薬液を投与する注射のことです。
皮下注射や静脈注射とは、打ち方が違うことと、さらには薬の成分の吸収の速度が違い、それぞれ適した使われ方がされます。
静脈注射は即効性が期待できますが、もう少し持続性が欲しいという場合には筋肉注射を使います。

筋肉注射をしたあとは、必ず部位をマッサージをしておきましょう(なかには、マッサージはせずに押さえるだけですーというものもありますが・・・)。
それが、その後の痛みを軽減する事に繋がります。

筋肉に直接注射することで、薬の効果を早くそして強くしているのが特徴です。
腕の筋肉に注射する事が多いですが、筋肉注射はおしりの部位にする事も可能です。
その場合は、腰よりも下、おしりよりも上という感じです。

不妊治療などで、お注射をする回数が多い方は、どの部位が痛くないか・・・というものを第一に考えてトライされて下さい。
注射が怖くて注射が嫌いで、それがストレスになってしまい、本来出来るはずの”生命力のある強い卵”がなかなか出来なくなってしまう方もいらっしゃいます。
それはとても勿体ない話です。

一回目の採卵手術で思うように卵が取れなかった方が、二回目では結構な数の卵が取れた・・・
とか、一回目の採卵手術での受精状況が良くなかった方が、二回目では良い受精率に達していた・・・
なども、そのような原因が加味されている場合があります。

注射は痛い・・・注射は嫌・・・注射は怖い・・・
それが大きなストレスになっている・・・そのストレスが卵の生命力を弱くしてしまっている・・・
反作用になってしまっていては、全く困った事になってしまいます。

ですので、痛いけれども’たかが注射’と思って下さい。
そのように思って、「注射を利用して”生命力の強い卵子”を作って赤ちゃんを授かるのだ!!!」と割り切って欲しいものと存じます。

いつも心から応援しております。

ーby事務長ー




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