とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

2月のラボ便り

2011年02月15日 | ラボ便り
2月のラボ便り


皆様こんにちは。

先月のラボ便りでは
「精液検査の基準値」の変更点
についてお話させて頂きましたが
今月はさらに話を進めたいと思います。

基準値はどの様に決められているのでしょうか?

WHOによると
「避妊を止めて12ヶ月以内にパートナーが自然妊娠に至った男性の精液所見」
をもとに算出しているそうです。
さらに、この基準値は下限基準値とされています。

つまり、妊娠したカップルの中で
最も低い精液所見

【精液量】1.5ml
【精子濃度】1ml中に1500万以上
【総運動率】40.0%以上
【前進運動率】32.0%以上
【正常形態率】4.0%以上

であったということです。

では、ご自身の所見が
・この基準値と同じぐらい
・基準値より良い
から自然妊娠、タイミングで大丈夫!ということになるでしょうか。


実はそうとも限りません。
妊娠には男性の精液所見だけでなく
女性側の状態にも左右される、というのはもちろんですが、

先ほどの低い精液所見で妊娠したカップル、
性交渉の際も同様の所見だったのでしょうか。
もしかしたら、検査の時は上記のような精液所見だったけれど
性交渉の時はもっと良い精液所見だったのかもしれません。


WHOでも「基準を超える精液所見でも妊娠(生殖能)を保障していない」
と明記されています。

精液所見にとらわれず
その時に適した治療ステップを選択なさってください。

とくおかLCラボスタッフより
とくおかレディースクリニック


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