とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

4月のラボ便り

2012年04月06日 | 不妊
4月のラボ便り


皆様、こんにちは。
4月のラボ便りは「受精」についてお話しさせていただきます。

1つの卵子と1つの精子が出会い、受精卵になることを「受精」といいます。

では、卵子と精子が出会うどの段階で、受精が成立したといえるのでしょうか。
卵子の周りに精子がくっついた時、この段階ではまだ受精ではありません。
卵子の中に精子が入った時、この段階でもまだ受精ではありません。

卵子の核(染色体)と精子の核(染色体)が1つになった時、
この段階で「受精」となります。

卵子は核に母親の染色体の半分を、
精子は核に父親の染色体の半分を持っています。
この母親由来の核と父親由来の核が1つになることで「受精」が成立します。

体外受精や顕微授精を行うことで卵子と精子を出会わせることはできますが、
核が1つになることは、卵子と精子自身の力によるものです。
体外受精での受精率が50~70%程で、
顕微授精の受精率が80%程であり、
受精率が100%にならないのはこのことが理由でもあります。

卵子の核と精子の核は、
1つになる直前に目視(顕微鏡下)で確認ができるようになります。
これを受精の兆候として判断しております。
しかしながら、卵の成長が進んで核が1つになると、核は見えなくなってしまいます。
そのため、受精確認の際に卵が成長していると受精しているか判断がつかないため、
翌日以降に卵が成長(分割)しているかどうかで、
最終的に受精の有無を判断しております。


とくおかLCラボスタッフより


とくおかレディースクリニック


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする