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皆様、こんにちは。
8月のラボ便りは、
異常受精についてお話しさせていただきます。
採卵をして身体の外へ取り出した卵子にて、
体外受精または顕微授精を行います。
しかしながら、
全ての卵子が、正常に受精をするとは限りません。
中には異常な受精をしてしまう卵子もあります。
受精卵(胚)は、
卵子側の核と精子側の核を1つずつ持っています。
この核の中には、
それぞれ母親由来と父親由来の染色体が半分ずつ入っていて、
2つの核が1つになることで、
正しい染色体数となり受精が成立します。
しかし、
通常であれば2つあるはずの核が、
1つあるいは3つ以上となってしまうことがあります。
このような状態の受精卵(胚)は異常な受精が起こっています。
核が1つしかない場合は、
・卵子が受精をしていないのに、成長をしてしまっている場合(単為発生といいます)
・卵子側と精子側の核の見える時期がずれてしまっている場合
といったことが考えられます。
核が3つ以上ある場合は、
・1つであるはずの卵子側の核が、元々複数個ある場合
・1つの卵子に複数の精子が入ってしまった場合
といったことが考えられます。
異常な受精をしてしまった卵(胚)は、
妊娠を望むことができませんので、
胚移植や胚凍結の対象にはなりません。
暑い日々が続きますので、体調管理お気を付け下さい。
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