とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

8月のラボ便り

2013年08月16日 | ラボ便り
8月のラボ便り


みなさん、こんにちは。
今月のラボ便りは、着床についてお話し致します。

着床とは、胚(受精卵)が子宮内膜に潜り込むことを言います。
子宮内膜を“ベッド”と表すことがあります。
しかし、
胚がこのベッドに乗っかる(胚が子宮内膜に接する)だけでは、
着床とは言えません。

着床が成立するためには、
胚と子宮内膜が着床に適した状態(着床の準備が整っている)になっている必要があります。

胚は胚盤胞という状態で、
さらに胚を囲っている透明帯(胚の細胞を守っている殻のようなもの)から、
中の細胞が完全に飛び出している(孵化している)必要があります。

子宮内膜は、胚を受け入れる状態になっている必要があります。

※周期のどの時期でも良いわけではありませんし、
子宮内膜の厚さが厚くなっていれば、いつでも良いというわけでもありません。

胚と子宮内膜の状態が整っていて、
なおかつ胚の成長が続いていれば、着床は進んでいきます。
着床は、一瞬で起こるものではなく、
胚が子宮内膜に接してから、約4~5日かけてゆっくりと進んでいきます。

着床が完了すると、その部分でhCGというホルモンが作られます。
このホルモンがあるかどうかを調べることによって、妊娠の判定を行います。

しかし、
着床が完了し、このhCGが作られ、
検出されるほどの量のhCGが、血液や尿中に出てくるまでには時間がかかります。

そのため、
胚移植を行ってから妊娠判定をするまでには、時間が必要となるのです。


とくおかLCラボスタッフより


とくおかレディースクリニック




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