9月の看護部・検査部便り
こんにちは。
すっかり、涼しくなってまいりましたね。
早く衣替えをしなくては、と思っています。
今回は、
『迷走神経反射』についてお話しさせて頂きます。
採血や注射をした後に、
気分が悪くなってしまったというご経験はありませんか?
血を抜いたことによる貧血や、
注射の副作用かな、
と思われる方もいらっしゃいますが、
これは「迷走神経反射」というものなのです。
「迷走神経反射」は、
自律神経系のバランスが崩れ、
血圧や心拍数が下がり、
脳に行く血液の量が減少してしまう一過性の疾患です。
症状は、
めまい・ふらつき・吐き気・冷や汗・顔面蒼白(血の気が引く)などです。
稀に、失神してしまう場合もあります。
「迷走神経反射」が起こる原因は、
長時間立ちっぱなしでいたり、
過度の緊張や恐怖感・痛みなどです。
また、
疲れが溜まっていたり、
脱水・空腹の状態の時に起こりやすくなります。
「迷走神経反射」は、
特定の体質の方に起こるというわけではなく、
誰にでも起こり得ることです。
また、
毎回必ず起こるわけではなく、
たまたま起きてしまうというものです。
しかし、
何度も繰り返してしまう方もいらっしゃいます。
そこには精神的な影響が大きいかもしれません。
採血や注射をして、一度「迷走神経反射」を起こすと、
毎回「また気分が悪くなってしまうのではないか」と不安になってしまいますよね。
採血・注射に対して恐怖感が強くなり、
苦手意識を持ってしまいます。
その結果、
また「迷走神経反射」を誘発してしまうという悪循環になるのです。
注射や採血による「迷走神経反射」には、
痛みもさることながら、精神的な影響も大きいです。
なるべくリラックスして臨むことが大切ですね。
「針が刺さる」「痛いだろうな、怖いな」と考えるのではなく、
「注射をして卵がしっかり育つといいな!」などと、
プラスのイメージをするようにしてみて下さい。
また、
採血・注射をする時は空腹時を避けたり、
事前に飲み物をお飲みになっておくのも良いですね。
採血で、正確なデータを取り、
注射で、良質な卵を育て、
一日も早い妊娠を目指しましょう!
とくおかLC看護部・検査部スタッフより
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