「モンク思想 自分に集中する技術」

「モンク思想　自分に集中する技術」の感想です。
著者は、ジェイ・シェティ氏（元僧侶、ニューヨークタイムズ紙ベストセラーリスト第一位作家）。

迷いや不安が消えて、人生の目的が見つかる「モンク・マインド」について書かれています。

「手放す」
エゴ・嫉妬・欲望・不安・怒り・不満・悩みから自由になる事が大切だそうです。
自分自身の成長を止めている外的要因・内的要因＝障害物をそぎ落としていきます。

人間は、手放す事よりも、手に入れる事を第一に考えがちです。
まず、「物」
物質的満足は、物に執着し出すと、もっともっと欲しくなります。
本当の幸福と充実は、物では得られないという事を学ばなければなりません。

人間は誰しもが、喜びや幸福や快や楽を求めています。
ですが、幸福は逃げ足が速く、喜びは高水準を維持し続けるのが難しいです。
それらを求め続けると、更に貪欲になっていきます。

この本が教えて下さるのは、
「本当の幸せをもららすのは、成功ではなく”目的と意味”である」。
”目的と意味”を理解出来た人は、”使命感と愛”から行動をする事が出来るそうです。

私が感じ取ったこの本の結論は、
自分の事だけ考える事＝「私」中心で物事を考える事をせず、
「私」から解放される事＝無駄なものはどんどん手放す事、
「私」を手放した時にこそ「私」が癒されるのだという事です。

真摯な使命感を大切にして、自分の欲を捨て、無駄な物を手放して、
「得る」為だけに生きるのではなく「与える」為に生きていけると良いですね。
奉仕の気持ちで世の中に尽くしていけるようにしたいものです。

「訪れた場所を、来た時より綺麗にして去りたい。
　人々を、会った時より幸せにしたい。」
という著者の言葉が印象的でした。

訪れた場所をぐちゃぐちゃにしたり、掻き回しておきながら、
何事も無かったかのような顔をして去っていくのは良くありませんね。

”自然”は、常に奉仕しています。
太陽は光と熱を与えてくれて、
雨は水を与えてくれて、
樹木は酸素をつくってくれます。
風雨にさらされ、暑さや寒さを耐え忍びながら、
それでも私達の為に奉仕してくれ癒しを与えてくれます。

偉大なる”自然”に敬意を示して、そうなれる人に成長していきたいものです。