「成し遂げる力」

「成し遂げる力」を読みました。
日本電産株式会社創設者・永守重信氏の書籍です。
従業員３名からスタートをし、今では世界有数の総合モーターメーカー会社です。

日本電産には「３大精神」というものがあるのだそうです。
・すぐやる
・必ずやる
・出来るまでやる
の３つです。
決断の遅い経営者とスピード感の欠如した社員がいるだけで、
赤字が数億円になる世界があるのだそうです。
確かに、早くに正しい決断を下す事は必要であり、
スピード感を大切に仕事に取り組む社員は会社の財産です。

「苦境の中でこそ、人も会社も真価が問われる」という言葉、心にささりました。
困難がやってきたという事は、解決策も一緒にやってくるのだそうです。
逃げずに困難にしっかりと向き合い、解決策を掴み取れる人でありたいものです。
経験する困難は、確実に血肉となり糧となり、それらがそれ以降の成長を支えてくれます。

「足下を悲観していれば、将来は明るい」この言葉も素晴らしいです。
永守社長は、「足下悲観、将来楽観」という言葉を、創業時から言い続けてこられたそうです。
足下を楽観していると将来は危うくなります。
足下を悲観し、常に何かあった時の事を考えて準備が出来る人が、
何か起きた時にすぐに対処する事が出来て、将来は明るいものになります。

苦しい時にいち早く逃げる人と、
苦しい時こそ、困難から逃げようとせずに、苦境に立ち向かえる人とでは、
迎える将来の明るさや幸福は数倍違って参ります。
困難から逃げる人は、「逃げ癖」という「負」から逃れる事が出来ないまま、
歳だけ重ねて参ります。
それは何とも勿体ない事です。

最近の若者は打たれ弱いと、よく耳にします。
確かに打たれ弱い方は増えているのだろうと思いますが、そうでない若者もたくさんおられます。
自分に不都合な事からすぐに逃げていくのではなく、
物事を冷静に分析して受け止め、
より良い解決策を見つけられる人になっていきたいものです。