3月のラボ便り
皆様、こんにちは。
少しづつ春らしくなってきていますね。
乾燥にも気をつけて、体調を崩さぬようお過ごし下さい。
今回のラボ便りでは、子宮内膜受容能検査(ERPeak検査、ERA検査)についてお話します。
子宮内膜受容能検査は、着床の窓が開いている時期(=胚移植に最も適した時期)を調べる検査です。
子宮内膜には時期があり、どの時期に胚を移植しても着床するわけではありません。
子宮内膜はある一定の短い期間のみ胚を受け入れます。
この一定の期間のことを着床の窓(WOI:Window of Implantation)と呼びます。
着床の窓の時期や長さには個人差があり、
反復着床不全の方の約30%は着床の窓がずれているといわれています。
胚移植を行い、着床はするが極めて初期に胚の成長が止まってしまう場合や初期流産の場合も、
着床の窓がずれている可能性があります。
子宮内膜受容能検査では、子宮内膜組織を採取し、
着床の窓に関連する遺伝子の発現量を調べて着床の窓の時期を特定します。
子宮内膜受容能検査を行う際は、検査の為の周期が必要です。
検査の周期には胚移植を行うことはできません。
次回は検査の流れについて書かせて頂きますね。