11月のラボ便り その1
皆様、こんにちは。
11月になり、すっかり寒くなってきましたね。
今月のラボ便りでは、
「体外受精の歴史と現状」についてお話致します。
体外受精については、
1950年代頃からマウスやウサギなどの動物を用いて研究されていました。
人間の治療の為に研究されだしたのは、1960年代頃と言われています。
そして、1978年(今から約30~40年前)イギリスのロバート・エドワーズ博士らによって、
卵管に異常がある女性に対して体外受精が行われ、女の子が誕生しました。
当初は社会的には全くの新しい技術であった為、
「体外受精で生まれてきた子供は将来、健康な子供を出産できないのでは?」
などという意見もありましたが、
この時に誕生した女の子は、問題なく元気に育ち、
のちに自然で妊娠・出産されています。
日本ではその5年後1983年、
東北大学医学部付属病院で、国内初の体外受精児が誕生しています。
その後、
極端に精子の数が少ない場合であっても子供を持つことが出来るよう研究が進められ、
顕微授精が開発されました。
そして1992年ベルギーで、顕微授精によって、妊娠・出産まで成功しました。
体外受精・顕微授精、
得られた卵を凍結保存する技術、
採卵手術の技術の向上などによって、現在まで進歩していきました。
2010年には、ロバート博士は体外受精を行った功績が認められ、
ノーベル生理学・医学賞を受賞されます。
続きは、次回に書かせて頂きますね。
とくおかLCラボスタッフより
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