とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

体外受精・顕微授精のお話 その2

2009年07月08日 | Weblog
本日は、『胚移植』のお話をさせて頂きます。

『採卵』で体外に取り出した卵を、体外受精または顕微授精にて無事に受精させます。
無事に受精して分割を進めている胚=受精卵を、無事に子宮に戻してあげる事を『胚移植』といいます。
採卵日より3日後または5日後に戻すことを”フレッシュ胚移植”といい、凍結していた胚を戻すことを”凍結胚移植”といいます。
胚培養士が、細いチューブの先に少量の培養液と共に胚を吸い取り、ドクターが経腹超音波にて子宮頸管と子宮をしっかりと確認しつつ、その胚を子宮腔内に戻します。

『胚移植』は『採卵』と違い、麻酔の必要はありませんし、 子宮頸管と子宮が明確によみとれれば5分程度で注入は終了します。
この経腹超音波は、尿をしっかりとためておいて頂かないといけません。超音波で状況を明確によみとる為です。
尿をためた事によって、グンとスムーズに胚を戻せる方もいれば、子宮に到達するまでが大変困難であり胚を戻す為のカテーテルがなかなかうまく入らない方もいらっしゃいます。
ここでも個人差というものが出てきます。

この『胚移植』が終わると、あとは妊娠反応を待つばかりとなります。

次回は、また『採卵』や『胚移植』にまつわるお話を書かせて頂きます。

本日の添付写真は、『胚移植』で使用するカテーテルです。
このカテーテルは、その方その方の子宮や子宮頸管によって種類を変えますので、本日の物は数種類あるうちの一部のものとなります。

ーby事務長ー


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