すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

始める人、受け継ぐ人がいてこそ

2021-06-17 | ノルウェーの自然

トロムソに来て4年。

トロムソは温暖とは言え、
北緯69度、北極圏。
屋外で花が咲く期間は、
6月から9月の4か月のみ。

一体どんな花が咲くのでしょう?

「ここで冬を越す花がこんなにあるんだ!」
と花恋し病の私を勇気づけてくれたのは、
世界最北に位置するトロムソ植物園。(以前の投稿から

見事に高山植物などの花でいっぱいになります。

この季節にいらしたなら、ぜひお勧めいたします。

Euriklerが初めて花をつけた!

6月のトロムソ植物園の看板の一つが、
Aurikler(アウリクレル)

Auriklerは、
プリムラの高山種と肉厚種が交配したもの。
(つまり、サクラソウの遠い親戚とも言える?)


雑草化したプリムラがあちこちに咲く。プリムラは、寒さに強い!

ノルウェーの教会の庭作りに
欠かせない花でしたが、
教会の衰退とともに、
Auriklerも姿を消していきます。

幸い、
教会の庭仕事をしていた人たちの自宅の庭に
Auriklerが残りました。

トロムソ植物園は、1998年から
北ノルウェーに散在するAuriklerを
24か所から集め育て、現在に至ります。


すべてAurikler (トロムソ植物園)写真:トロムソ植物園発行誌”CASSIOPE"より

3年前、トロムソ植物園での
Auriklerの講習会でこの話を聞き、
私も挿し木を分けてもらいました。

でも、うちの庭についたのは、
9本中2本。

それが、今年初花をつけたんです!


6月6日 19:00 陽射しを受けて
 
 
雪のある生活には無縁で いつも手探り。
もう嬉しくてたまりません!
 
それにしても、
 
始める人、受け継ぐ人がいてこそ。
 
「当たり前」の裏には、
そういうことがあるよなあ。
 
とつくづく思うのでした。
 
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