トロムソに来て4年。
トロムソは温暖とは言え、
北緯69度、北極圏。
屋外で花が咲く期間は、
6月から9月の4か月のみ。
一体どんな花が咲くのでしょう?
「ここで冬を越す花がこんなにあるんだ!」
と花恋し病の私を勇気づけてくれたのは、
世界最北に位置するトロムソ植物園。(以前の投稿から)
見事に高山植物などの花でいっぱいになります。
この季節にいらしたなら、ぜひお勧めいたします。
●Euriklerが初めて花をつけた!
6月のトロムソ植物園の看板の一つが、
Aurikler(アウリクレル)。
Auriklerは、
プリムラの高山種と肉厚種が交配したもの。
(つまり、サクラソウの遠い親戚とも言える?)
雑草化したプリムラがあちこちに咲く。プリムラは、寒さに強い!
ノルウェーの教会の庭作りに
欠かせない花でしたが、
教会の衰退とともに、
Auriklerも姿を消していきます。
幸い、
教会の庭仕事をしていた人たちの自宅の庭に
Auriklerが残りました。
トロムソ植物園は、1998年から
北ノルウェーに散在するAuriklerを
24か所から集め育て、現在に至ります。
すべてAurikler (トロムソ植物園)写真:トロムソ植物園発行誌”CASSIOPE"より
3年前、トロムソ植物園での
Auriklerの講習会でこの話を聞き、
私も挿し木を分けてもらいました。
でも、うちの庭についたのは、
9本中2本。
それが、今年初花をつけたんです!
6月6日 19:00 陽射しを受けて
雪のある生活には無縁で いつも手探り。
もう嬉しくてたまりません!
それにしても、
始める人、受け継ぐ人がいてこそ。
「当たり前」の裏には、
そういうことがあるよなあ。
とつくづく思うのでした。
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