頑固爺の言いたい放題

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「反日種族主義」は日韓関係を好転させるか

2019-08-28 15:26:12 | メモ帳

このところ、当ブログでは日韓対立問題を取り上げることが多いが、その理由は、いわれのない濡れ衣で日本が批判されることが腹立たしいから。ということで、今回も日韓対立問題がテーマである。

「反日種族主義」なる新刊書が韓国でベストセラーになったことには、重大な意義がある。YouTube で視聴できる李栄薫ソウル大教授の日韓現代史講義は、韓国の教科書に書かれている歴史が真っ赤な嘘であることを暴いているが、そのグループによる著作「反日種族主義」も同じ内容だろうと推測して論を進める。

「親日派のための弁明」(金完燮2003年)も韓国近代史の嘘を暴いた秀作だが、当時はまだネットが普及していなかったのに対し、「反日種族主義」はネットでその基本思想の情報がネットに流れていることで、本がベストセラーになる素地が出来ているのではないかと推測する。

いずれにせよ、韓国の教科書に書かれている歴史は、韓国人の自尊心と誇りを守ることを目的としているため、虚構と歪曲に満ち満ちたものになっている。一方、「反日種族主義」はその教科書の大嘘を打ち砕くものなので、韓国人にとっては天動説から地動説に転換するような衝撃を受けるはずだ。

頑固爺の期待は、できるだけ多くの韓国人がこの著作によって、真実の歴史を知ること。真実の歴史を知れば、慰安婦問題もいわゆる徴用工問題も友好裡に解決するし、また「日本は強制的に朝鮮を併合した」という誤った観念も消滅するだろうから、「盗人猛々しい」という形容句もなくなるだろう。もちろん、こんな大転換が一朝一夕に実現するはずはないが、少なくとも「反日種族主義」の出版が、日韓関係を好転させる転換点となる可能性は十分ある。

ただし、李栄薫氏も共同執筆者の李宇衍氏も、「自分たちは親日派であるというより、真実を追求しているのだ」と語っており、われわれ日本人に味方だと思われるのは迷惑らしい。その背景には、韓国では「親日=絶対悪」という事情がある。現実に、彼らは社会的・肉体的に激しく脅迫されており、日常生活そのものが命懸けらしい。

さて、「月刊WILL10月号によれば、「反日種族主義」の日本語版が今秋に日本で出版されるという。頑固爺も購入するつもりだが、日本語版が韓国を上回る大ベストセラーになることを期待する。