つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

絵を見るということ

2017年02月11日 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

 

雪のちらつく名古屋です。

連休の初日。

今日は午後からお客様のところに少し伺うお約束がありましたので、どこへも行かずゆっくり午前中を過ごしました。

ちょうど、名古屋の展覧会をご覧にいらした関西のお客様が、私共にもご連絡をくださっていましたので

少しの時間店を開け、作品をご覧いただくことが出来ました。

ブログをご覧くださっての初めてのご来店。

休日のご来店にとても恐縮くださいましたが、

特別な用事や外出がない限りは、私達はこの店や近くの自宅、名古屋市内をフラフラとしておりますので

大体のお時間さえお決めくださればいつでも作品をご覧いただくことができます。

 

 

絵がお好きで何度も何度もお好みの作品をご覧くださるお客様。

そんな出会いに、私達には一番頼もしさを感じ、お力を頂きます。

 

美術品は大変高価なものです。

しょっちゅう買っていてはお仕事やご家庭、何かが崩壊します。

そして、しょっちゅう買っていただけるとそのお客様の前で私達が緊張してしまい、体を壊します。

とくに夫婦で営む当店では猶更です。

 

画を見る為に、人々は、めいめいの喜びも悲しみも捨ててかかる必要はない。

各自が各自の個性を通し、異なった仕方で一枚の画に共感し、

われ知らず生き生きとした自信に満ちた心の状態を創り出す。

そういう心は、互いにどんなに異っていようが、友を呼びあうものです。 (小林秀雄)

 

美術品の世界で商いをし、生活をさせて頂くことに少しの後ろめたさを感じながら、

それでも、感じあう心の出会いのときを

これからも私達らしく楽しませて頂きたいと思っています。

 

関西からお出ましのお客様、

関西へお出かけのお客様、どうぞお気をつけてお帰りくださいませ。

 

みなさま、どうぞお寒さにお障りなく、お過ごしくださいますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

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