つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

五島美術館さんへ

2018年06月20日 | おススメの展覧会、美術館訪問

大好きな高山辰雄展を観るために上京したものの、せっかく新幹線に乗ってきたのだからと

欲を出し、二人ともに今までに伺ったことのない「五島美術館」さんに伺ってみることにしました。

けれど。。

世田谷区立美術館さんに行くのにも、名古屋からですと少し不便ですのに、

そこから距離の離れた、しかも交通の不便な五島美術館さんに向かうのは、至難の業でした。

方向音痴の私は、佐橋に任せっきりで後からついていくだけでしたが

流石の佐橋も、今回は乗り換えを間違えたり、反対方向の電車にのってしまったり。。

大変でした。

しかも。。。こんなものをお昼に食べたい。

自由が丘の雑貨屋さんを覗いてみたいという私の我儘を聞きながらですので、

「旅のしおり」を作らなければ到底 名古屋☞東京の日帰りができません。

 

五島美術館さんは、東京急行電鉄(東急電鉄)を築いた五島慶太さんとそのご子息が集められた

美術品を展示されている美術館です。

今回はその収集品のなかでも、近代日本画を展示され、横山大観を主に、玉堂や芋銭の

お軸作品を鑑賞することができました。

残念ながら、こちらも17日までの展覧会で、皆さまにおススメさえできませんが、

美術館のある東京世田谷区上野毛は、坂の多い高級住宅街で、迷子になりながらも

その散策を楽しむことができました。

 

結局迷子になっている時間がながく、自由が丘もゆっくり歩くこともできませんでしたが

ふらっと入った「かえる」グッズばかりを扱う雑貨屋さんで

 

この子をゲット。今週から洗面所のお人形仲間になってくれました。

 

そうです。

 

かえるといえば、ラインストアのお茶です。

韓国語の得意なお友達がスラスラと読み、調べてくれました。

この箱の中身は プーアール茶 だったのです。 

集まったお友達がみな「可愛い、可愛い」とそれぞれのお茶を楽しんでくれました。

 

蛙の季節。

思いもがけず、私は蛙グッズにはまってしまうかもしれません。

 

 

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高山辰雄展

2018年06月20日 | おススメの展覧会、美術館訪問

17日の日曜日には、二人で上京し、世田谷区立美術館さんに伺って参りました。

人間・高山辰雄展 森羅万象への道。

先にお出かけになられたお客様がお勧めくださっていましたが、

なかなか予定が立たず、とうとう展覧会最終日になってしまいました。

展覧会の図録を頂いていましたので、大体の展示作品は把握していたつもりでしたが

やはり高山辰雄作品です。

絵葉書や図録では、まったく味わうことのできない独自の世界。

 

 90歳を過ぎても、その探求心と筆の力に衰えを見せず、

絶筆作品を含む、展示最後の室内では

この作家自身が以前から考えていたとおり

高山辰雄の魂がとうとう大いなる宇宙、自然と一体化し、空気中に浮遊しているように感じられました。

 

高山辰雄の作品は

この世は全て「動いている」「過ぎている」という感覚を一瞬に鑑賞者に与え

その生死の哀しみを、わずかな温もりで共有しようとする強さに満ちています。

古径のような厳しさでなく、土牛のような謙虚さでなく、高山は高山の強さで私達を抱いてくれるのです。

「自然を描く」から「自然と一体化する」道を、高山は人間として常に探り続けたのだろうと思います。

 

 

画家91歳の作品「雨」

雨が激しく降る一日に

この二つの傘は、今日の私には、私と妹。

そう感じられます。

 

 

 

 

 

 

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