つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

佳致

2022年01月24日 | 佐橋美術店の展示・展覧会
週末に書のお稽古に出かけました。

お世話になっている先生が、カレンダーに私の好きな文字を書いてくださるとおっしゃってくださったので
サンプルの色々な文字の中から「佳致 かち」という言葉を選ばせていただきました。

佳致は、「よい趣き」という意味です。

「佐橋さんのところの作品は何となく良いなぁ〜
 趣味がよく合うなぁ〜」


そんなお声を今年も皆様からお聞きできますよう願い、努力して参りたいと思います。

さて、店内のご案内の続きを!











作品は共に女性像、しかも共に作家の若い頃の柔らかい感性が感じられる小品ですが、

やはり、梅原と林。

エントランスは二大巨匠展と銘打てるかもしれませんね。笑







二つの鳥海。

皆様の軍配は圧倒的に4号縦のベニスです。











それでも、佐橋と私は頑なにミニのベニスかな?







この一見、必要なのか、必要でないのかわからない白い細いうじゃうじゃの線が
めちゃくちゃかっこ良い。めちゃくちゃ効いている。
この小さな画面にたまらない魅力ある作品です。










山口薫の三点。
その下に飾らせていただいた古賀人形の色彩が綺麗で
案外皆様にご好評いただいております。

古賀人形は長崎県の民芸品です。
色々な種類があるのですよ。よろしかったらこちらをご覧ください。











通路、キャビネットの上に奥村土牛の法華寺犬香合。
こちらも女性、お子さんのお守りとしての縁起物ですね。









応接室、お床には、キリッと小林古径の椿を飾りました。







印象の小品は、近くで見るとボヤッとした桜の並木が
少し離れてみると大変立体的に奥行きを感じられる作品です。

が、どのように写真を撮ってもなかなかその立体感が感じられません。残念💦



また長くなりそうですので、続きは明日からまた少しづつ書かせていただこうと思います。









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今週の佐橋美術店

2022年01月24日 | 佐橋美術店の展示・展覧会
いつもにまして、お寒さ厳しい大寒となりました。

名古屋のこの寒さに悲鳴をあげている私達。
東北地方、北海道にお住まいのみなさんがどんなお暮らしをされていらっしゃるか、想像もつきません。

心より寒中お見舞い申し上げます。


先週末、少し作品の掛け替えをさせていただきましたので、ご紹介致します。

ショーウィンドウは








酒井三良作品を。

降り頻る雪の中にも、人の息づかい、肌の温かみを感じられる作品です。







今回の掛け替えのテーマは「雪❄️」です。

小窓の上も「雪☃️」










小絲源太郎のミニと福井良之助の鉛筆デッサンです。

















ギャラリー内にも雪の絵を。

冨田渓仙の「うじはるゆきず」は京都宇治の風景を描いた作品です。

渓仙は紙の白地を使って積もった雪の明るさ、温かさを見事に表現しています。

蓬莱山ならその神々しさとめでたさを。

動物ならその生命感と生きる楽しさを。

渓仙の魅力は「臨場感」にあると私は思っています。

その画面の中に画家と一緒にいて、その風景を共に楽しむことのできる幸せ。

その風景が人の心にどんな美を感じさせるのか?渓仙はよくわかっていた、つまり「人」という
存在をよくわかっていたと思うのですね。

















西郷孤月もまた雪中の鷺を描いた縁起物の作品です。


次の記事に続きます。


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