前の記事に「名古屋より暑い新潟、山形県」と書かせていただきました。
そして、すかさず昨日から大雨の被害が広がっています。
自然というのは、本当に大変な力を持っていて、私達を守ってくれているのか?お構いなしなのか?
天に向かい、どうぞ極端なバランスの取り方だけはしないでくださいとお願いしたい気持ちです。
ひたすらに、皆さまのご無事をお祈りしております。
気をつけることが多すぎる夏ですが、どうぞ、どうぞお障りなくお過ごしくださいますように。
皆さまが「オアシス」とおっしゃってくださるこの店は、おかげさまで私達にとっても「夢の完成形」に近い店となりましたが、
いちばん大切なのは、この店を維持させていく事だと今更ながら気づかさせれます。
水鳥を水の上とやよそに見む 我も浮きたる世を過ぐしつつ 紫式部
水の上を美しく滑るように泳ぐ、例えば白鳥でさえも、その水面下で水掻きを広げ、せわしなく泳ぎ続けています。
その水鳥に思いを寄せる紫式部の、現実生活に対する憂鬱こそがあの源氏物語を生んだのだと思う時、私達の、そして皆さまの日々のご苦労がどなたかのお役にたつ事に繋がっているかもしれない。
そう思うことも悪いことではないように感じます。
自分達の辛いとき、皆さまのお苦しいとき、どんな時も私達が出来ることは、結局こうして作品を皆さまにご紹介し、ご一緒に鑑賞させて頂くことだけですが、今は先をあまり考えず、この事だけに幸せを感じさせていただきたいと思っています。
さて、
「誰の作品?良い作品だなぁ。えっ、香月?またまた佐橋さん、珍しい作品を。。
本当によく見つけてくるねぇ。」
「いつ頃の作品?お値段は?」
先週ご来店のお客様にいただいたお尋ねのままに書かせていただきました。
香月は1957年フランスからスペインを旅しています。
8号「トレド」東美鑑 はスペインの風景を描いた作品。
香月46歳頃の制作だと思われます。
香月の絵の旨さがよくわかる良い時代の制作作品。
しかもそれ程の価格ではない。
勇気を持ってここを持ってみることも、当店らしくとても素敵なことだと思っています。
ただ、香月作品をあまり飾ったことがありませんので、少し様子見をさせていただいております。
ギリシャ壺🏺←こんな絵文字もあるのですね!ビックリ🫢
ギリシャ壺を出して並べて、この位置に収まりました。
香月の存在感。ギリシャ壺に負けず、淡々としています。
この壁面の展示の2週間ほどの印象はとてもよかったので、まず皆さまに簡単なご紹介だけさせていただきました。
水墨画を見ているような印象といえばよいでしょうか?
しばらくまた2人で眺めて、香月作品についての当店のアプローチ方法を模索したいと思っています。