つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

食器

2010年08月17日 | 日記・エッセイ・コラム

 

残暑お見舞い申し上げます。

無事 7月の常設展とサマーセールを終えることができ、今日まで一週間の夏休みを頂戴いたしました。

夏休み中は特別どこへも出かけませんでしたが、東京の私の実家に帰り荒川の河川敷から建築中のスカイツリーを時々眺めておりました。

 

建築中ということからか?または実家の近くから見渡せてしまうという気安さからか?

まだスカイツリーに東京タワーのような郷愁やオーラを感じることはありませんでした。

グレーとブルーという色合いも少しさびしく感じます。

墨田という下町特有の湿っ気までツリーを覆う空や雲に感じ、ツリーを眺めても日常の意識から離脱できませんでした。

 

しかし。。。出来上がり予想図を今調べてみましたが なかなかハイカラ!!

来年12月の完成時、この夏の私のスカイツリーへの印象がどう変わるか?少し楽しみです。

 

 

さて、セール中にはたくさんのお客様にご来店いただきありがとうございました。

セール途中に、あるお客様から絵画やお茶碗の買い取りのご依頼がありました。

買い取らせていただいた作品のうち、絵画のほうは他のお客様にお譲りし、お茶碗はほとんど交換会などで処分させていただくことにしました。

買い取りのご依頼のあったお客様はご趣味が広く 日常にお使いになっただろうお茶碗にもかなりのこだわりとセンスを感じましたので、佐橋に頼んでいくつかの食器を今回のセール中、店頭に置かせていただきました。

 

Dvc00044_2 古道具と呼ばれるほどの時代のものはありませんでしが、江戸後期、明治初期に職人さんたちが一枚一枚手書きで描いただろう、伊万里茶碗などがいくつかありました。

京都などのアンティークショップや食器屋さんに行くと一枚にとても良い値段がつく類のものだと思います。

今回は私どものお客様皆さんに使っていただこうという主旨で

 

 

10客、20客一揃いで箱に入っているものもバラにし、一枚1000円以下でお売りしました。

 

 

もちろん、普段に使われていた食器ですので、割れや傷なども所々見受けられますが、

「普段に使うのに趣があってねぇ」とお道具好きのお客様が順に買ってくださいました。

セール最終には初めてご来店くださったお料理屋さんのご主人がご商売につかわれるということでたくさんの食器をお買い上げくださり ほぼ完売になりました。

 

絵画作品はもちろんそうですが、壊れやすい日常の食器を大事にしながら、又は修理しながらいろいろな人がリレーして使ってゆく・・

「新品でなくては気持ちが悪い」というかたもいらっしゃるとは思いますが・・

そうしたリレーもまた楽しく美しいものです。

売れ残ったわずかの食器は つたない私の手料理をのせ 今日も我が家で活躍中です。

またおしゃれな食器が揃いましたら、店に並べさせていただきます。

皆様どうぞお楽しみになさっていてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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