つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

今週の佐橋美術店

2023年05月16日 | 冨田渓仙
昨日、今日と出社していますが、落ち着いて店内を見渡してみますと展覧会時と内容にそれほど変化がないようにも思えてしまいました。

ですから新しい作品だけ、少しご紹介申し上げます。






ショーウィンドウに佐野繁次郎の「ボンボン売り」を飾らせていただきました。

前をお通りの方達の目を引くのか?思ったより多くの皆さんが足を止めてくださっています。



そして、エントランスには牛島憲之の小品と
久しぶりにお軸を当店でパネル仕立てにさせていただいた作品を飾らせていただきました。










冨田渓仙の「寒牡丹図」

お軸の状態で仕入れさせていただきましたが、長ものになっていて少し間伸びした印象を受けましたので、
思い切って、表装屋さんに周りに細い棹で額を作っていただいてパネル調に仕上げていただきました。

ガラスやアクリルが入っておりませんので、大変軽く、扱いも簡単です。










額と作品パネルの隙間には、下地に布が貼ってあります。

表装屋さんはピンク系統の色をご提案くださいましたが、私たちの趣味で「ここは茶色で!」とお願いしました。

作品内に使われている枝の色などに反応して作品が締まって見えるはずだと思いました。


この形にしようと決めたものの、出来上がってくるまではドキドキでしたが、
完成品は軸であった時よりも冨田渓仙らしい、いきいきとした印象が強くなり、とても良かったと思っています。




そのまま黄袋に額を縦に入れ、箱に仕舞っていただきます。

段ボールの箱は、摩擦を少なくするよう、作品を横に入れていただくように作ってあります。

共箱の場合は、お軸のがらをそのままお持ちいただくか?箱の部分だけ(作家が箱書きをした軸箱のふた)切り取って
段ボールの箱に仕舞っていただくことになります。



今までも同じスタイルで作品をお客様にお納めしておりますが、今のところ問題なく作品をお飾りいただいているようです。


ぜひ一度、ご来店の際などにご覧ください。




冨田渓仙 「寒牡丹図」 絹本 共箱  
サイズ125.5×34.3㎝









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