アサヒグラフ「福井良之助」 NO.49 雪の教会
この雪の教会は雪景色シリーズのなかで、もっともはやい時期のものだ。しかし、彼の描くこの銀世界も、降り積もった冷たい雪の美しさを描いているわけではない。ここでも人の姿は見えないけれど、雪にとじこめられ、家のなかにこもっている人びとの暮らしを、その哀歓を、作者は愛情をもってこの画面の底に表現する。そう言えば、福井氏のこの雪景色シリーズの雪には、冷たいきびしいさはない。むしろそれは家並を抱擁しているような暖かさを感じる。
福井良之助の世界 小川正隆 求龍堂 R.FUKUI1942‐73
このアサヒグラフ掲載の「雪の教会」は20号以上の大きな作品ですが、ここで紹介されていましたように福井の雪景色としては初期の作品であるということ、またきっと福井の雪景色にみなさまがお持ちになられている印象は、上記の解説のとおりではないかと思い、ここに抜粋させていただきました。
おかげさまで、展覧会の下準備が整いましたのでこれから出社をし、ホームページを更新させていただきますね。
お楽しみにお待ちください。
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