つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

お客様よりのお便り

2024年09月18日 | お客様よりのお便り
お客様が、先日お納めした森芳雄の作品をご自宅にお飾りくださり、その様子を私のお願いに応えて画像におさめてくださいました


0号の作品。裏板を外してみると「マドモアゼル」とタイトルがありました。



展覧会、特に同じ作家の作品が沢山並ぶ展覧会で作品を一点選んでいただくのはとても難しいことです。勿論「お好み」が第一に大切ですが、たとえ小さな作品でも画家の個性が十分感じられるもの、ご自宅などお飾りになられる場所にぴったりと雰囲気の合うものをお選ぶいただくことが大切のように思います。





このお客様は、作品内容もさることながら、この宇佐美さんの額が「絵を飾る」ときに大きな魅力を発揮してくれるだろう既に想像してくださっていたように感じます。



こういった画像を拝見するとなんだかとても元気が出て参ります。

とくに「お彼岸性憂鬱」に悩むこの時期には、大変ありがたいお便りです。

できましたら、みなさまの作品もご紹介いただきたく存じます。ご協力のほどよろしくお願い致します。






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こちらが降参です🏳️

2024年09月15日 | 日記・エッセイ・コラム
クイズのお答えが全く届きませんのでなんだか不安になってしまい、またこのハガキに書いたお便りがそろそろお目当てのお客様に届くころですので、「正解」をさっそくお伝えいたします。

寺崎廣業 てらさきこうぎょう 1866(慶応2)年~1919(大正8)年でした!

と発表させていただいてもピンとこられる方のほうが少ないと思います。
中村岳陵の師といえばいかがでしょうか。


(寺崎広業についてはこちらのサイトがとても丁寧に書いてくださっているように感じます。寺崎 広業 (てらさきこうぎょう) - 近代日本画壇の巨匠|校史資料|秋田県立秋田高等学校同窓会 (akitahs-doso.jp))

私たちの若い頃は、といっても昭和の終わりの頃ですが、画商さんはまだ寺崎の作品を多く扱っていました。

私自身は山水画の画家だとずっと認識していましたが、幼少期から貧しく、苦労して日本画諸派の模写をしながら学び、挿絵や木版画、風俗画を描きながら、 のちに岡倉天心に認められ大家になっていったのだと改めて知りました。53歳の他界も意外でした。


美人画家としての一面の認識も薄く、今回色々な美術館さんの作品をネットで拝見して思い出しました。




五島美術館蔵 夏のひととき (晩年制作)

市場に出ていれば、まだこういった作家たちの作品を見ることはあるのかもしれませんが、私にはそういった機会もありませんので、新しく学ぶこともなく、忘れてしまっていくことばかりです。

けれど、どこかアンテナを張っていれば、今回のこの絵葉書のように「見直し」ができることもあると思っています。

まず知らないことは知らないと幾つになって言えるように、自分の中に新しいこと入ってきてくれるように心がけたいと思います。

この一年と少しは、悲しいことや不安を抱えすぎて、全てのことが素通りしていってしまいました。自分を守るためには仕方がないことだったと思いますが、私にとっての生きている実感はやはり観ることと知ることだとこの頃よく感じます。

ブログを書かせていただくのは、強制的に「調べもの」を多くする機会をふやすためでもあります。ときどき、こうした的外れなクイズを出したりいたしますが、私の学びの為にも、みなさまにはひきつづき記事をお読みいただければ幸いに存じます。


今週、孫の幼稚園から私を描いてくれた絵がとどき、とても嬉しかったのですが、「そうか、敬老の日だからか」と少しショックを受けました。

この連休はみなさまも同じような体験をされるのでしょうね。
知ることは大切ですが、前言撤回💦で「知らんぷり」も案外老年期には大事なことのような気がしてまいりました。

ありがとうと周りに感謝しながら、敬老の日には知らんぷりを決め込もうと思っています。

暑い暑い毎日ですが、ご自愛くださり、どうぞよい休日をお過ごしください。











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超難問!

2024年09月12日 | 日記・エッセイ・コラム
うっかりして、重陽の節句の事をすっかり忘れていました。

まぁ、余りにも暑すぎてのんびり菊を愛でる気分でもありませんね。

昨日ご来店くださったお客様宛てに、この葉書にお便りを書きました。

さて、この絵葉書の絵はどの作家の作品でしょうか?

多分、右下の印はうまくボケてご覧になれないと思うので、クイズにさせていただきます。

私も全くわかりませんでした。

これがわかる方がいらしたら、その事に驚き😱ます。

ご存知の限りの日本画家さんをコメントにお書きくださっても結構です✨️

正解者がいらしたら、本気で賞品を考えなくては!と思います。
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今週の佐橋美術店 2

2024年09月11日 | 佐橋美術店の展示・展覧会















先週までの織田の2点を下ろして、新しく3点を飾らせていただきました。

織田の自由さは、なんだかとても救いになります。

本当の意味で織田作品の良さがわかってきたように思います。











せめても一点でもお軸を!と思い、小杉放庵の小品を出しました。
ここなら、直接冷房の風を浴びることはありません。

「奥昇仙峡」は佐橋の大好きだった作品です。
どこかの谷間で、この放庵のように帽子を被り、佐橋が座っているような気もします。いや、寝っ転がっていそうですねぇ。







舟越保武のローラさんは、いつの間にか当店の看板娘さんになりました。
いつもとても美人さんですけれど、毎回お顔つきが変わります。今日はとても目尻が下がって優しそうに見えました。


ブロンズという金属を前に、人は全く無抵抗であるようでいながら、こうして長く毎日毎日一緒に暮らしていると、体温というか温かみを感じる存在になってくるのが不思議です。

1歳半の孫のきいのは、はじめはこのローラさんのお顔をこわごわ触っていましたが、今は躊躇なく、それでもゆっくり丁寧にローラさんのお鼻の線を指でたどります。鼻筋の美しさが舟越の作品の美しさなのだと気づかされます。
私はきいのを抱っこしてその様子を見守りながら、「きいのがローラさんのような綺麗な女性になりますように」と心の中で祈ります。



◇ ~30万円  
☆ ~50万円 
☆彡 ~100万円  
☐ ~200万円  
⨝ ~300万円
⁜ ~500万円 
⫸500万以上  
⏺️ 要お問い合わせ


織田廣喜 
3号 「競馬」 ◇  






織田廣喜
3号 「婦人像」 ◇



織田廣喜
SM 「婦人像」 ◇




小杉放庵 軸 「奥昇仙峡」 紙本・墨 共箱  32×27㎝ ◇





舟越保武 ブロンズ LOLA’74  H39㎝ 1974年製 
     台座付 図録掲載 ▢





つづく
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今週の佐橋美術店 1

2024年09月11日 | 佐橋美術店の展示・展覧会
予定では今週あたりからお軸を沢山飾らせていただこうと思っていたのですが、なんといっても残暑厳しく、冷房の風が直接当たってしまうので、仕方なく額の作品を多く出しました。

いよいよ佐橋と集めた作品も少なくなってきたと思っていましたが、私の考えは甘く、まだまだ色々あり〜とりあえず順番に飾らせていただてみようと思っています。





ショーウィンドウには先日ご紹介させていただきました堂本印象の秋色を飾りました。

やはりこの場所の作品を替えると、前をお通りの方達の反応も変わります。私より少し年長の方々が立ち止まってくださっているように思います。







小窓の上は森芳雄のりんご🍎を2題。

その裏側、つまりギャラリー内の小窓の上にも森芳雄の小品を飾りました。




 

森芳雄展は、真夏に開かせていただきましたが、秋から冬にかけての方がよりどっしりと魅力的に感じられたかな?と9月に入って感じています。





 




エントランスには香月泰男の「トレド」を飾りました。

森芳雄の大作と響き合って思っていたより良い感じです。





佐藤忠良 ブロンズ 腕を組む裸婦 ☆彡



香月康男 8M キャンバス・油彩 「トレド」 香月鑑定会 ▢




◇ ~30万円  
☆ ~50万円 
☆彡 ~100万円  
☐ ~200万円  

つづく

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