最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

怖い話

2005-06-08 23:02:01 | Weblog
アーノルド・ローベルというアメリカの絵本作家をご存じだろうか?
「ふたりはともだち」三木卓訳(文化出版局)の
かえるくんとがまくんの話は小学校の教科書にも載っていて、
心温まるその話は有名である。
でも、彼の「とうさんおはなしして」三木卓訳(文化出版局)
という本の中の『だいりょこう』というおはなしを
知っている人は少ないかも知れない。

子ネズミが母さんネズミに会いに行く。
自動車で出発するが、自動車のタイヤがパンクして、
道端で売っていたローラースケートを買って滑っていく。
ローラースケートが壊れて、また道端で売っていた長靴に履き替えて行く。
すると、長靴も壊れたのでスニーカーを買って、また行く。
スニーカーもボロボロになる。
仕方がないので裸足になって歩いていくと、足が痛くて歩けなくなる。
すると、なんと道端で足を売っていたので、
新しい足を買ってその足で歩いていく。
そして、ついに母さんネズミに会うことができるのだ。
母さんネズミは「よくきたね。マア立派になって!」という。
(ここに本がないのでちょっと違うところもあるかも…)
こ~んな話。

最近、身体に埋め込むことのできる人工補助心臓が
できたというニュースをやっていた。
まだ、補助的で機械的なものだったが、
バイオ医学技術が進んでいろいろな身体のパーツを
作り出すことができるようになりつつある。
心臓を作ることができれば、他人からの心臓移植も必要なくなる。
道端で足を売る時代も来るのかも知れない。

私はいろいろなパーツが取り替えられるようになったら、
先ず、だいぶ萎縮してしまったこの脳を取り替えたい。
もちろん、脳血管も瘤のないものに取り替えなきゃ。
そして色白の肌。ぱっちりと長いまつげの愁いを含んだ瞳。
鼻筋の通った鼻。あまりとがっていると意地悪そうに見えるので、
ちょっと愛嬌のある鼻先にして…。
スッと伸びた首。形のよいバスト。ホッソリとくびれた胴。
きりっとしまったおしり。すらりと伸びた足。
これだけ取り替えたら、いくらかかるんだろう?
みんなが欲しがる脳や心臓はきっと高いんだろうナー…
貧乏人は醜く短くしか生きられないけど、
金持ちは美しく、死ぬこともなく永遠に生きられるのだろうか?
赤ちゃんだって作り出せるだろうから、
少子化なんて問題にならないんだろう。
「生まれ変わったら何になりたい?」なんて問い、
あの世を信じない私は、馬鹿らしくて答えることもなかったが、
そんな世になれば、この世で何度も生きることができる。
お金さえあれば…
マッ、私には永遠に縁がないかっ!
くだらないことを考えていたら、だんだん恐ろしくなってきた。
もう寝ようっと。
コメント (7)
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