(庭に咲いたペンタス)↑
子どもに「なぜ勉強するの?」と聞かれたら、
「楽しく、暮らすため!」
と答えたい。
「いい成績をとって、いい学校に行って、
いい仕事について楽しく暮らす」
ではない。
いくら一生懸命勉強しても、いい成績がとれるとは限らないし、
ましてや、いい学校に行けるとも限らない。
いい仕事って、お金がいっぱいもらえる仕事?
自分のなりたいものになれること?
そんなこと、一生懸命勉強しても実現するとも限らないし、
それが、必ずしも楽しいとも限らない。
では何が楽しいの?
小さい時、この世は分からないことだらけだった。
今でもそうであるが、大人になって少しは知っていることも増えた。
少しでも知っていると、それについてもっと知りたくなる。
人と話をする時に、自分が全然知らない話をされても
おもしろくもなければ興味も持てない。
テレビを見ても、本を読んでも、旅行に行っても、
ただその辺を歩いていても、
少しでも知っているものに興味を持つし、
全然知らないものには、興味すら湧かない。
興味すら湧かなければ、好きになりようもない。
沢山勉強して、いろいろなことを知ることで得る楽しみは際限がない。
その楽しみを知れば、お金なんかなくても楽しく生きられる。
知っていることが多ければ多いほど、楽しく生きられる。
人間には能力があって、勉強して身につけられるものも、人によって違う。
でも、質、量、それぞれ違っているからこそ、楽しさも様々。
刹那的な楽しみだけしか知らないと、生活は、豊かにならない。
一瞬楽しいような気がしても、後に空しさが残る。
知識は先人の遺産でもある。
せっかく残された遺産を利用しない手はない。
遺産を少しでも身につければ、
もう一度、ゼロから出発するのでなく
さらにその知識を先に発展することもできる。
若いうちは知識も吸収しやすい。
大いに勉強した方がいい!
私は、もう吸収するのに時間もかかり、
吸収したつもりが、後から後から忘れるのでなかなか楽しめないが、
死ぬまで、吸収していけたらと思う。