2007年10月4日(木)
=白州から台ヶ原経由長坂へ=
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5時40分ごろ起床。朝食前の散歩に南側の竹宇
(ちくう)集落へ。
天満宮周辺からは、収穫間近な黄金田が広がり、
その向こうに短時間だが、鳳凰三山の一角か、鋭
く落ちた山容が見えた。
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天然酵母パンなど、ヘルシーな朝食をいただき、8時
10分にカサデモンテ白州を出発した。
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もう一度、竹宇の集落を回って東へ進むと、黄金田
が広がる。
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白州中の横から台地の上に出て、新興住宅地の横を
通過して、国道20号に近い若宮八幡神社に下った。
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拝殿の上に、軍配をかざす武田信玄や、中国風の竜
頭舟に乗った人の絵が奉納されていた。
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境内には、目通り5.84m、地上6.6mで折れた幹
から枝を広げた、太いモミの古木が立っていた。
すぐそばに道の駅白州(はくしゆう)がある。
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円錐形の屋根が目につく情報交流館に、農産物直売
所や、インフォメーションコーナー、食堂などがあり、多く
の人で賑わっていた。
建物の前には、日本名水百選のひとつ、甲斐駒ヶ岳山
ろくの花崗岩から流出した「白州・尾白川天然水」と呼ぶ
軟水が出ている。
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飲んでみたら、まろやかな感じだった。
I さんは用事があり、バスで韮崎駅に向かうので分か
れた。天気がすっかり回復し、青空が広がる。
ここで、やまさんは予定を変え、この先は次回歩くこと
にして、釜無川を渡って北東に台地を上がり、長坂駅に
向かうことになった。
国道20号を500mほど進んで北杜市白州支所に寄り、
旧白州町1万分の1平面図を入手する。そばのコンビニ
で長坂方面の地図を拡大コピーしてから、旧甲州街道の
台が原宿の通りに入った。
郵便局の先の金精軒という和菓子屋と、はす向かいで
大きな杉玉の下がる七賢酒造は、江戸時代の宿場の面
影を残す建物。金精軒は休業日なので、七賢酒造に入る。
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西側の建物は、寛延2年(1749)に信州・高遠の酒造
業、北原家がこの地で分家して建築したもの。明治13年
(1880)には明治天皇が巡行の際の行在所にもなり、
山梨県の有形文化財に指定されている。
内部は自由に見られるようになっていて、歴史を感じる
太い梁の巡らされた建物に、酒樽や数々の製品が並び、
銘柄を指定しての試飲や、直販品の購入も出来る。
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数年前に来たときには無かった直営レストランも、別棟
に出来ていた。
すぐ先の交差点を北へ、釜無川の花水橋を渡って対
岸の花水集落へ。集落の北西端の高台にある古寺、
清泰寺に寄る。まだヒガンバナの咲き残る境内。かや
ぶきの山門前に、こけむした石仏が並んでいた。
さわやかな風が吹き上げてくる山門で昼食をする。
山門横に、山梨県の巨樹名木百選に選定された、カヤ
の大木が立つ。木の下に実がたくさん落ちていたので、
ひとつかみだけ拾った。
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花水集落は、好天なら鳳凰三山などの好展望台と思わ
れるが、雲が切れず、山頂は見えない。集落の東端を
通過してさらに東へ上がる旧道を進む。
林間に入り、大きくカーブして北に上がり、左から上がっ
てくる旧道より幅広い道に合する。
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色づいたリンゴ畑が現れ、間もなく下中丸の集落まで
上がった。
開設間もないと思われる新しい長坂郷土資料館の前
を進み、清春芸術村に入る。広い芝生地や白樺林に彫
刻が幾つかある。
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独特の円形建物が清春白樺美術館かと思ったが、奥
の建物だった。
以前に2度、そばを通過しなが入ったことがないので
入館したが、特別展の東山魁夷作品はリトグラフ。常設
展も展示品は少なく、入館料900円にしては不満足だ
った。
奥の林間に、東京・新宿の自宅から移築したという、
梅原龍三郎アトリエがあった。
下中丸の南側の住宅地を下る途中、雲の上に山頂
付近だけだが、富士山が姿を見せた。東側にはニセ
八ヶ岳とも呼ばれる、茅ヶ岳が全容を現した。
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南へ標高差百㍍ほど下り、大深沢川の右岸沿いへ。
北へ進んで川を渡り、国蝶オオムラサキの自然観察路
になっている、「やまなしの歴史文化公園」の林間を上
がる。
山梨県立農業大学校のそばに出て、JR中央本線の
ガードをくぐる。線路沿いの遊歩道を上がると、雲の上
に再び富士山が見えた(左側の森の上ですがわかりま
すか?)。
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北杜市長坂支所前を通り、13時50分に、JR長坂駅
に着いた。
帰途、韮崎市にお住まいで、初回の四国遍路の際に
愛媛県内の宿でお会いした、I さんご夫妻を訪ね、2時
間近く、遍路の思い出話や近況などを交換した。
(天気 曇後晴、距離 13㎞、地図 長坂上条、歩行地
北杜市(旧白州町、長坂町)、歩数 23,100)
=白州から台ヶ原経由長坂へ=
5時40分ごろ起床。朝食前の散歩に南側の竹宇
(ちくう)集落へ。
天満宮周辺からは、収穫間近な黄金田が広がり、
その向こうに短時間だが、鳳凰三山の一角か、鋭
く落ちた山容が見えた。
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天然酵母パンなど、ヘルシーな朝食をいただき、8時
10分にカサデモンテ白州を出発した。
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もう一度、竹宇の集落を回って東へ進むと、黄金田
が広がる。
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白州中の横から台地の上に出て、新興住宅地の横を
通過して、国道20号に近い若宮八幡神社に下った。
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拝殿の上に、軍配をかざす武田信玄や、中国風の竜
頭舟に乗った人の絵が奉納されていた。
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境内には、目通り5.84m、地上6.6mで折れた幹
から枝を広げた、太いモミの古木が立っていた。
すぐそばに道の駅白州(はくしゆう)がある。
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円錐形の屋根が目につく情報交流館に、農産物直売
所や、インフォメーションコーナー、食堂などがあり、多く
の人で賑わっていた。
建物の前には、日本名水百選のひとつ、甲斐駒ヶ岳山
ろくの花崗岩から流出した「白州・尾白川天然水」と呼ぶ
軟水が出ている。
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飲んでみたら、まろやかな感じだった。
I さんは用事があり、バスで韮崎駅に向かうので分か
れた。天気がすっかり回復し、青空が広がる。
ここで、やまさんは予定を変え、この先は次回歩くこと
にして、釜無川を渡って北東に台地を上がり、長坂駅に
向かうことになった。
国道20号を500mほど進んで北杜市白州支所に寄り、
旧白州町1万分の1平面図を入手する。そばのコンビニ
で長坂方面の地図を拡大コピーしてから、旧甲州街道の
台が原宿の通りに入った。
郵便局の先の金精軒という和菓子屋と、はす向かいで
大きな杉玉の下がる七賢酒造は、江戸時代の宿場の面
影を残す建物。金精軒は休業日なので、七賢酒造に入る。
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西側の建物は、寛延2年(1749)に信州・高遠の酒造
業、北原家がこの地で分家して建築したもの。明治13年
(1880)には明治天皇が巡行の際の行在所にもなり、
山梨県の有形文化財に指定されている。
内部は自由に見られるようになっていて、歴史を感じる
太い梁の巡らされた建物に、酒樽や数々の製品が並び、
銘柄を指定しての試飲や、直販品の購入も出来る。
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数年前に来たときには無かった直営レストランも、別棟
に出来ていた。
すぐ先の交差点を北へ、釜無川の花水橋を渡って対
岸の花水集落へ。集落の北西端の高台にある古寺、
清泰寺に寄る。まだヒガンバナの咲き残る境内。かや
ぶきの山門前に、こけむした石仏が並んでいた。
さわやかな風が吹き上げてくる山門で昼食をする。
山門横に、山梨県の巨樹名木百選に選定された、カヤ
の大木が立つ。木の下に実がたくさん落ちていたので、
ひとつかみだけ拾った。
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花水集落は、好天なら鳳凰三山などの好展望台と思わ
れるが、雲が切れず、山頂は見えない。集落の東端を
通過してさらに東へ上がる旧道を進む。
林間に入り、大きくカーブして北に上がり、左から上がっ
てくる旧道より幅広い道に合する。
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色づいたリンゴ畑が現れ、間もなく下中丸の集落まで
上がった。
開設間もないと思われる新しい長坂郷土資料館の前
を進み、清春芸術村に入る。広い芝生地や白樺林に彫
刻が幾つかある。
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独特の円形建物が清春白樺美術館かと思ったが、奥
の建物だった。
以前に2度、そばを通過しなが入ったことがないので
入館したが、特別展の東山魁夷作品はリトグラフ。常設
展も展示品は少なく、入館料900円にしては不満足だ
った。
奥の林間に、東京・新宿の自宅から移築したという、
梅原龍三郎アトリエがあった。
下中丸の南側の住宅地を下る途中、雲の上に山頂
付近だけだが、富士山が姿を見せた。東側にはニセ
八ヶ岳とも呼ばれる、茅ヶ岳が全容を現した。
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南へ標高差百㍍ほど下り、大深沢川の右岸沿いへ。
北へ進んで川を渡り、国蝶オオムラサキの自然観察路
になっている、「やまなしの歴史文化公園」の林間を上
がる。
山梨県立農業大学校のそばに出て、JR中央本線の
ガードをくぐる。線路沿いの遊歩道を上がると、雲の上
に再び富士山が見えた(左側の森の上ですがわかりま
すか?)。
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北杜市長坂支所前を通り、13時50分に、JR長坂駅
に着いた。
帰途、韮崎市にお住まいで、初回の四国遍路の際に
愛媛県内の宿でお会いした、I さんご夫妻を訪ね、2時
間近く、遍路の思い出話や近況などを交換した。
(天気 曇後晴、距離 13㎞、地図 長坂上条、歩行地
北杜市(旧白州町、長坂町)、歩数 23,100)