あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

第10次中山道ウオーク①(関ヶ原~加納)

2009-04-15 18:22:24 | 中山道を歩く
 昨年は直前の腰痛で参加できなかった中山道ウオーク、今年は節目
となる第10回を迎えた。今回は3月28日(土)に京都・三条大橋をスタ
ートし、4月13日(月)に軽井沢までの前期コースである。

 私は4月1日から4日までの区間参加で、関ヶ原宿から大井宿(恵那
市)までを歩いた。岐阜県南部、美濃地方を西から東へ、ほぼ横断した
ことになる。

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 2009年4月1日(水)
 =関ヶ原宿から加納宿(岐阜市)まで=


 
 前夜宿泊した尾張一宮駅前のビジネスホテルを出て、7時45分にJR
東海道線関ヶ原駅に着き、皆さんと合流する。

 駅前で準備体操をして、8時ちょうどに出発、駅前を南に進んですぐに
中山道に入り、関ヶ原宿を東に向かう。

 家並みが少なくなったあたりで国道から旧道に入ると、わずかだが松
並木が残っていた。

 このあたりは、関ヶ原合戦の徳川家康最初の陣地があったところだと
いう。

 旧道は車もほとんど通らないので歩きやすく、一面のナノハナがまだ色
彩の乏しい風景に彩りを添えてくれる。


 隣の垂井町に入って間もなく、国指定史跡の垂井一里塚がある。石段
の上に小さい社が祭られ、ソメイヨシノもあったが、花は2~3分咲きくらい
だった。

 垂井宿には、ところどころに古い商店や住宅、「旅籠」と記された宿、土
蔵づくりの家なども残り、本流寺の前には、明治天皇垂井御小休止所の
石標が立っていた。


 町並みを東に抜け、相川の相川橋を渡る。毎年恒例のようで、5月の
端午の節句を前にたくさんのこいのぼりが川の上で泳いでいる。

 今日の参加者は16人だが、カメラマンが6人もこちら側に構え、10人
の顔しか見えない。

 橋の先、支流との合流点付近は、中山道と東海道を結ぶ美濃路の分
岐点にあたり、垂井追分の道標が立つていた。自然石の道標は宝永6
年(1709)建立で、中山道の道標の中では、7番目に古いという。

 青野一里塚跡にはりっぱな石の常夜灯があるが、塚の面影はない。
この北側には美濃国分寺跡があるようだが、寄らずに通過した。

 「中山道青墓宿」の道標を過ぎ、JR東海道線の踏切を過ぎると、交差
点に「昼飯町」の表示が目につく。
 
 近くの如来寺前の説明板によれば、大阪の海から拾い上げた仏像を、
長野の善光寺に納めることになり、一行がこのあたりで新緑の美しい
景色に見とれて昼飯をとったので、このあたりを昼飯(ひるめし)というよ
うになったとのこと。のちに読みを改め、現在は「ひるい」と読んでいる
ようだ。

 間もなく赤坂宿。ソメイヨシノが咲き始めた塚があった。

 兜塚(かぶとづか)と呼び、関ヶ原決戦の前日(1600年9月14日)、杭
瀬川の戦いに戦死した東軍、中村隊の武将、野一色頼母を葬り、その鎧
兜を埋めたと伝えられているようだ。

 赤坂宿にも古い建物が幾つか残り、本陣跡は公園になっていて、皇女
和宮の碑も立つ。

 赤坂宿本陣は、岐阜県内では中津川に次いで大きく、1861年10月、
皇女和宮が降嫁する際にも宿泊したという。

 赤坂宿を抜けた小さい川のほとりに常夜灯が立ち、赤坂港跡バス停が
ある。

 杭瀬川のもとの流れで、大正時代までこの川に数百の船が上下してい
たところらしいが、今は全くその面影はない。

 田園地帯に出て小さい流れを横断する。両岸のソメイヨシノが、かなり
開花していた。

 赤羽町に入り、平野井川の堤防に上がる。堤防にはナノハナが咲き、ソ
メイヨシノも五分咲きくらい。

 雲が増えて風が冷たくなり、パラパラと雨も落ちてきたが、本降りには
ならなかった。

 少し先の和宮記念公園とも呼ぶ小簾紅園(おずこうえん)で休憩。日本
庭園のモミジの新芽が、秋のような彩り。

 ここは呂久渡船場跡で、皇女和宮は船中から色鮮やかな紅葉を眺めて
歌を詠まれており、その歌碑も立つ。

 水量豊富な揖斐(いび)川の鷺田橋を渡る。両岸の広葉樹は芽吹きはじ
めで、やわらかな彩りを見せる。


 ナノハナの続く田園地帯を進み、りっぱな市庁舎らしい建物や学校の横
を進む。このあたりのソメイヨシノは満開間近になっていた。一体は柿の
産地で、まだ芽吹き前の柿畑が多い。



 穏やかな流れを見せる川沿いを少しで美江寺(みえじ)宿へ。街道沿いの
民家はいずれもりっぱで、庭木も豊富な家が多い。


 鍵の手にある美江神社に13時近くに着き、昼食とする。

 境内の一隅に、中山道美江寺宿跡の説明板があった。   〈続く〉 

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