2016年12月19日(月)
目黒区青葉台の日本地図センターで毎年開催している、『地図ふぇす』と呼ぶ3日間の
イベントの観覧に出かけた。
西武池袋線からの直通電車で東京メトロ副都心線の渋谷駅に下り、10時48分にスタ
ートする。
ハチ公像の前からスクランブル交差点を渡り、道元坂を上がる。
上を首都高3号線が走る国道245号・玉川通りを進み、都道317号との交差点の先
から大坂を下り、日本地図センターに入った。
日本地図センターのビル
「地図ふぇす」は、1階右手の展示場で開催中。
今回のテーマは『地図と写真で見る「望岳都」東京』、東京は山がよく見える都市で、富
士山をはじめ丹沢、奥多摩、奥秩父、北関東の山、筑波山、さらに南アルプスまで望見で
きるが、東京からどんな山が見えるかを地図や写真で紹介するというもの。
都内の区役所など、公開されている高層ビルからのパノラマ写真や山の写真、各地から
見える富士山の写真、南アルプスの可視マップ、山岳展望に良い20万分の1地勢図、山
座同定の方法、木暮理太郎の業績や作成した展望図、昔の三角点測量の説明など、展望フ
ァンには嬉しい展示が多かった。
1階左手は売店で、地図関係の図書や全国の地形図などを販売している。最新版「地図
記号500」を割引価格で購入して、正午過ぎに地図センターを後にした。
今日は好天で暖かいので、この後は周辺を歩いてみることにする。まず、すぐ先の首都
高大橋ジャンクションに設けられた「目黒天空庭園」に行く。
大橋ジャンクションは、首都高3号線(地上高約35m)と首都高中央環状線(地下約
35m)とで約70mの高低差があり、これを結ぶ2回転のループが構成されている。
このジャンクションの屋上部を利用して、立体都市公園として約7,000㎡の都市緑地
を整備したのが、「目黒天空庭園」である。
庭園の出入口は、東に接する「クロスエアタワー」と呼ぶ目黒区立施設の入る3階と9
階にある。
3階の出入口を入り、反時計回りで楕円形に緩やかに回って行くと5階部分から庭園が
始まる。そこに管理棟があり、さらに反時計回りに最上部まで上がれるようになっている。
最上部までは高低差約24m、勾配約6%だが、両側の植栽などを眺めながら上がって
行くので高低差はほとんど気にならない。
ところどころに東屋やベンチが設けられ、植栽の間に石灯ろうなどもある。
日向ぼっこをしながら読書する人もいて、木の間から周辺のビルを眺めたり休憩しなが
らのんびりと一巡できる。
最上部付近まで上がると東に東京タワーが望まれ、目黒川周辺の原風景を再生したとい
う「おおはし里の杜(もり)」と呼ぶ一角に、田んぼや樹林が設けられていた。
西方、ビルの上に富士山も望まれるようだが、今日は霞んで奥多摩の山並みも確認でき
ない。
地上高35mという最上部まで上がり、クロスエアタワー9階↑からエレベーターで1階
に下り、建物を出た。
ジャンクションの北側高みに目黒氷川神社が見えるので、回ることにした。正面に石段
があるが、首都高3号線の下を歩道橋で渡った交番の横に「目黒富士登山口」の表示があ
ったので、ここから上がることにする。
1合目から急坂を少しで10合目の山頂に着く。その広場が氷川神社の境内である。
氷川神社は、天正年間(1573~92)に武田信玄の家臣の加藤家が、甲州上野原か
ら産土(うぶすな)の大神を迎えたのが始まりといわれ、現在は厄除けの神として親しま
れているという。
境内には、富士信仰の富士浅間神社↓のほか、稲荷神社、北野神社も祭られている。
ご神木のクスノキは樹齢150~200年といわれ、高さ約20m、幹回りは5mを越
し、ほかに、イチョウや松の高木が目に付いた。
13時を過ぎたので、軽く腹ごしらえすることに。近くにあった「吉そば」というそば
店に入り、とろろそばで昼食とした。
玉川通りを少し進んで、西に延びる目黒川緑道へ。入口には、「大橋」のレンガ積み橋
脚が残されていた。緑道は、歩道と自転車道とに分離されているので安心して歩け、平行
して草花や木々の多いせせらぎが続いている。
せせらぎの水は、新宿区の落合水再生センターできれいにした再生水の一部を使用して
いるという。
少し進むとせせらぎに、コサギだろうか1羽で歩いていた。ところどころに休憩用ベン
チもあり、皇帝ダリアが咲き残る。
600m余りで、緑道は北沢川緑道と烏山川(からすやまがわ)緑道とに分かれるので、
歩行者と自転車が一緒になった烏山川緑道を進むことにした。
三宿1丁目と2丁目の間を少しで緑道を離れて北東に上がり、北東端から「三宿の森緑
地」に入る。地形図上には三宿神社が記されているが現在は無く、全体が公園になってい
た。
木々の下を西から南へ半周すると、金網で仕切られたエリアに大きな石仏や石灯ろうが
保存され、ビオトープ池もある。 〈続く〉
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目黒区青葉台の日本地図センターで毎年開催している、『地図ふぇす』と呼ぶ3日間の
イベントの観覧に出かけた。
西武池袋線からの直通電車で東京メトロ副都心線の渋谷駅に下り、10時48分にスタ
ートする。
ハチ公像の前からスクランブル交差点を渡り、道元坂を上がる。
上を首都高3号線が走る国道245号・玉川通りを進み、都道317号との交差点の先
から大坂を下り、日本地図センターに入った。
日本地図センターのビル
「地図ふぇす」は、1階右手の展示場で開催中。
今回のテーマは『地図と写真で見る「望岳都」東京』、東京は山がよく見える都市で、富
士山をはじめ丹沢、奥多摩、奥秩父、北関東の山、筑波山、さらに南アルプスまで望見で
きるが、東京からどんな山が見えるかを地図や写真で紹介するというもの。
都内の区役所など、公開されている高層ビルからのパノラマ写真や山の写真、各地から
見える富士山の写真、南アルプスの可視マップ、山岳展望に良い20万分の1地勢図、山
座同定の方法、木暮理太郎の業績や作成した展望図、昔の三角点測量の説明など、展望フ
ァンには嬉しい展示が多かった。
1階左手は売店で、地図関係の図書や全国の地形図などを販売している。最新版「地図
記号500」を割引価格で購入して、正午過ぎに地図センターを後にした。
今日は好天で暖かいので、この後は周辺を歩いてみることにする。まず、すぐ先の首都
高大橋ジャンクションに設けられた「目黒天空庭園」に行く。
大橋ジャンクションは、首都高3号線(地上高約35m)と首都高中央環状線(地下約
35m)とで約70mの高低差があり、これを結ぶ2回転のループが構成されている。
このジャンクションの屋上部を利用して、立体都市公園として約7,000㎡の都市緑地
を整備したのが、「目黒天空庭園」である。
庭園の出入口は、東に接する「クロスエアタワー」と呼ぶ目黒区立施設の入る3階と9
階にある。
3階の出入口を入り、反時計回りで楕円形に緩やかに回って行くと5階部分から庭園が
始まる。そこに管理棟があり、さらに反時計回りに最上部まで上がれるようになっている。
最上部までは高低差約24m、勾配約6%だが、両側の植栽などを眺めながら上がって
行くので高低差はほとんど気にならない。
ところどころに東屋やベンチが設けられ、植栽の間に石灯ろうなどもある。
日向ぼっこをしながら読書する人もいて、木の間から周辺のビルを眺めたり休憩しなが
らのんびりと一巡できる。
最上部付近まで上がると東に東京タワーが望まれ、目黒川周辺の原風景を再生したとい
う「おおはし里の杜(もり)」と呼ぶ一角に、田んぼや樹林が設けられていた。
西方、ビルの上に富士山も望まれるようだが、今日は霞んで奥多摩の山並みも確認でき
ない。
地上高35mという最上部まで上がり、クロスエアタワー9階↑からエレベーターで1階
に下り、建物を出た。
ジャンクションの北側高みに目黒氷川神社が見えるので、回ることにした。正面に石段
があるが、首都高3号線の下を歩道橋で渡った交番の横に「目黒富士登山口」の表示があ
ったので、ここから上がることにする。
1合目から急坂を少しで10合目の山頂に着く。その広場が氷川神社の境内である。
氷川神社は、天正年間(1573~92)に武田信玄の家臣の加藤家が、甲州上野原か
ら産土(うぶすな)の大神を迎えたのが始まりといわれ、現在は厄除けの神として親しま
れているという。
境内には、富士信仰の富士浅間神社↓のほか、稲荷神社、北野神社も祭られている。
ご神木のクスノキは樹齢150~200年といわれ、高さ約20m、幹回りは5mを越
し、ほかに、イチョウや松の高木が目に付いた。
13時を過ぎたので、軽く腹ごしらえすることに。近くにあった「吉そば」というそば
店に入り、とろろそばで昼食とした。
玉川通りを少し進んで、西に延びる目黒川緑道へ。入口には、「大橋」のレンガ積み橋
脚が残されていた。緑道は、歩道と自転車道とに分離されているので安心して歩け、平行
して草花や木々の多いせせらぎが続いている。
せせらぎの水は、新宿区の落合水再生センターできれいにした再生水の一部を使用して
いるという。
少し進むとせせらぎに、コサギだろうか1羽で歩いていた。ところどころに休憩用ベン
チもあり、皇帝ダリアが咲き残る。
600m余りで、緑道は北沢川緑道と烏山川(からすやまがわ)緑道とに分かれるので、
歩行者と自転車が一緒になった烏山川緑道を進むことにした。
三宿1丁目と2丁目の間を少しで緑道を離れて北東に上がり、北東端から「三宿の森緑
地」に入る。地形図上には三宿神社が記されているが現在は無く、全体が公園になってい
た。
木々の下を西から南へ半周すると、金網で仕切られたエリアに大きな石仏や石灯ろうが
保存され、ビオトープ池もある。 〈続く〉
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