あるきメデス

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京都の非公開文化財 冬の特別公開寺院などへ② 北野天満宮と妙心寺の塔頭寺院へ〈前半〉

2019-04-24 18:26:24 | 京都を歩く

 1日目のレポートからしばらく間が空いてしまいましたが、京都の非公開文化財特別観
覧の旅のレポートを再開します。

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 2019年3月14日(木)
 = 北野天満宮と妙心寺の特別拝観〈前半〉 =
 
 京都・洛西にある臨済宗妙心寺派のお寺のホテル、花園会館で7時前に起床した。8時
からホテル1階の京料理「花ごごろ」で朝食をする。

 不要荷物を預けて、9時20分に花園会館を出た。今日は、広い妙心寺境内にある三つ
の塔頭(たつちゅう)寺院の非公開文化財の拝観が主だが、その前に、昨日京都文化博物
館で美術工芸品などを観覧している北野天満宮を参拝してくることにした。

 東西約450m、南北約530mほどある広い境内に、46の塔頭があるという妙心寺
の南東端から入り、北に向かって幾つかの塔頭の間を進む。
     
 ちなみに、妙心寺には「院」の名の付く建物が幾つもあるが全て個別の寺院で、それを
「塔頭」あるいは「塔頭寺院」と呼び、46の塔頭があるという。

 塔頭寺院 衡梅院の山門、本堂は重要文化財のよう。


 衡梅院の東側にある蓮池


 蓮池の東側、塔頭寺院 養源院の唐門


 妙心寺中央部の法堂(はっとう)


 近くの妙心寺経蔵


 法堂の西側、妙心寺鐘楼


 妙心寺仏殿と法堂(奥)


 南端中央の妙心寺勅使門

 
 仏殿の前にある妙心寺三門


 鐘楼の北西の塔中寺院 霊雲院


 妙心寺大庫裡の北側 塔頭寺院大通院の庭園
 
 ちなみに大通院には、開基の土佐国藩主山内一豊とマツ夫妻の廟があるという。

 大通院の西の塔頭寺院 春光院


 春光院の先から北総門への道

           
 北総門に近い塔頭寺院 金牛院の庭



 北総門↑を出て、北進して嵐電(らんでん)北野線の龍安寺(りょうあんじ)駅に着き、
10時24分発北野白梅町行き電車に乗る。


 終点の北野白梅町には3分で到着した。
 

 東に延びる今出川通を進み、北野天満宮前には10時43分に着いた。


 一の鳥居を入った右手に、満開の紅梅が目に入る。


 その先のアカマツは、創建当時からあるというご神木「影向松(ようごうのまつ)」。
       
 菅原道真が肌身離さず持っていた仏舎利が、死後に大宰府(だざいふ)から飛来してこ
の松にかかったと言われているよう。

     
 さらに何本もの松やサンシュユの咲く参道を進んで二の鳥居前へ。

 左手前にあった観音堂に参拝することにした。本堂と手前の礼堂(らいどう)がつなが
れた複合形式の建物とか。

 17世紀前期(本堂)と元禄期(礼堂)の建築様式をよく留めていることから、京都市
指定有形文化財になっている。


 近くの東向観音堂境内の別の建物前には「大峰登山五拾五度供養塔」が立ち、その建物
の背後には「菅公御母君 伴氏廟」の大きな五輪塔があり、そばのシキミが開花していた。
     

         
  
 二の鳥居を入り、左手の梅苑に咲く幾つもの梅の花を眺めながら進む。梅苑は有料だが、
花は梅林に入らなくてもよく見える。



 三の鳥居を入ると参道には露店が並び、正面が堂々たる楼門。左手には近年建築されて
真新しい文道会館が目に入る。



 楼門の先や梅苑など、幾つもの梅が花を競って咲く。
     

 境内いたるところに牛の石像があり、何れも朱や白の首飾りをかけている。
    

     
     

 花咲く梅を眺めながら進むと、回廊で拝殿と結ばれている重要文化財の三光門(中門)
があり、勅額は後西天皇の御宸筆(ごしんぴつ)という。


         


 三光門を入り、正面の拝殿に参拝した。拝殿の左手前には樹齢400年以上とみられる
御神木の紅梅・飛梅(とびうめ)が鮮やかな花を見せ、相対して右手前には飛松と呼ぶ松
の古木が立っている。


     
 伝説によれば、菅原道真が九州・太宰府に左遷されるときに家の庭木たちと別れを惜し
み、桜は悲しんで枯れてしまったが、松と梅は菅公を慕って空を飛んだとのこと。

 梅は一夜のうちに太宰府まで行き着いたが、松は途中、摂津の国板宿(神戸市須磨区板
宿)で力尽きてそこに根をおろしたのだとか。


 拝殿の右手から背後に回り、左手の方に一周する。こちらにも何本もの紅梅白梅が花を
競い、朱塗りの地主神社など幾つかの摂社が祭られていた。






         

 西北端の社殿の周囲には、幾重にも積み重なったおびただしい数の合格祈願絵馬が奉納
されている。


 秋の紅葉で知られる「史跡御土居の紅葉」碑の横を進み、三光門を去る。



 宝物殿↑前を通り楼門を出て、参道から一の鳥居を抜けて正午頃、北野天満宮を後にした。


 往路を戻り北野白梅町駅に向かう。民家に鉢植えの花がいっぱい飾られ、見事な花ばか
りだった。


 その先、紙屋川の橋の手前にあったた小さなパスタの店「紙屋cafe」に入り、「ペスカ
トーレ」と呼ぶ特大有頭エビと魚介類のトマトソース料理(1250円)を注文し、昼食
にした。
     

    

                                    〈続く〉





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