2012年10月14日(日)
軽ハイキングループ、カタクリの会の第49回山行に参加した。山行といっても今回
は箱根旧街道歩きなので、ウオーキングといった方がよいかもしれない。
JR五日市線武蔵増戸(むさしますこ)駅から2台の乗用車に乗り、7時35分に出発
した。圏央道から中央道に入って渋滞も無く順調に進み、富士急ハイランド近くから富士
五湖道路へ。静岡県に入って富士五湖道路と国道138号との接続点付近にある道の駅
すばしりで休憩した。
富士山東麓のこの道の駅は、昨年4月23日開駅という新しい施設である。途中で一時
見えた富士山は、雲に隠れて見えなくなっていた。
国道138号を東南へ。御殿場市内で国道246号と東名高速道と交差し、乙女峠下を
抜ける乙女トンネルで神奈川県箱根町に入る。
仙石原からはススキ見物で賑わう県道75号を進んで芦ノ湖湖畔に下り、東岸を回って
元箱根の八丁駐車場に10時10分に着いた。
今日のリーダーKさんから挨拶があり、駐車場を出発して芦ノ湖湖畔に下る。国道1号
を少し進んで、日本橋から24番目という葭原久保(よしわらくぼ)の一里塚付近から、
杉並木の旧街道に入った。
元和4(1618)年頃、徳川幕府が植林した、杉の古木が約420本残っているとの
ことだが、10分ほど進んで戻ることにした。
旧街道から国道に戻ると、芦ノ湖の向こうに富士山が姿を見せ、マストの高い観光船が
近くの波止場に入って来るのが見える。
東北には駒ヶ岳のまろやかな山容と、山頂付近のロープウェイ駅などが望まれる。
国道をまたぐ箱根神社の大鳥居の横から、右手の車道に入る。
杉並木が終わり旧街道は石畳の上り道となる。傾斜はそう急ではないが見た目よりも
歩きにくいので、ときどき休憩してゆっくりと進む。
権現坂を過ぎて間もなく、旧東海道の説明板があり、箱根周辺の旧東海道の道筋の変遷
について記されていた。
「箱根八里は馬でも超すが こすに越されぬ大井川」の石碑↓や、切れた樹間か駒ヶ岳
を眺めたりして、石畳は間もなく標高900m付近でピークを超える。
「石だたみについて」の説明板もあり、この道が江戸時代初めに整備された当初は箱根
に群生するハコネダケという細竹を敷き詰めていたが、費用と労力がかかるので、延宝8
(1680)年に石だたみの道になり、江戸末期の文久2(1863)年に14代将軍
家茂が京都に上洛の際、全面的に改修したという。
石畳が終わって車道を横切り、間もなくかやぶき屋根の甘酒茶屋に着き、外の丸木のベ
ンチで昼食にする。
ほかに何組ものグループも来ており、薄暗い茶屋の中や外のベンチで食事中だった。
甘酒茶屋は創業300年余り、江戸時代から12代続く老舗とのことで、砂糖や添加物
を一切使わない甘酒や力餅が評判だという。 甘酒は400円、力餅450円、ほかに、
みそおでん、ところてん、しそジュース、抹茶ジュースもある。
甘酒茶屋の隣には、茶屋より小さいがやはりかやぶき屋根の民俗資料館があり、旅人で
賑わった当時の茶屋の様子などが展示されていた。
ちなみに、文政年間(1818~30)、東海道の箱根地域には「甘酒茶屋」が9か所
設けられていたとのこと。しかし、明治13(1880)年に開通した国道1号などに
より街道を行く人々が減少して、現在ではこの1軒だけが残っているだけという。
食事を終えて記念撮影をして、甘酒茶屋を後にする。さらに下り道が続き、猿すべり坂
のあたりで県道を横切り、石畳道は東側を平行して下って行く。路傍にはあちこちに野菊
が花を見せている。
甘酒橋を過ぎ、さらに進むと上を走る県道732号沿いの店が見え、急階段がある。上
がってみるとそばが食べられる見晴茶屋があり、駐車場からは少し霞んではいるが小田原
の町並みや相模湾が望まれた。
緩やかな上りとなった後、県道のヘヤピンカーブが続くところは、急階段などで県道の
南側を下る。
橿木坂(かしのきざか)で国道1号の上を越え、七曲がりと呼ぶ国道がヘヤピンカーブ
するところを2回アンダーパスし、さらに石畳を下る。
濡れて滑りやすい石畳道となり、注意して下って行くと、畑宿(はたじゆく)一里塚の
説明板が立ち、近くに和風の休憩舎↓や寄木(よせぎ)会館などのある畑宿の集落に出た。
寄木会館に入って寄木細工の技術や作品などを見たかったが、すぐにバスが来たので
乗って戻ることにする。小田原から帰宅するSさんご夫妻とあわただしく分かれ、3時間
ほど歩いたところをバスは13分で元箱根に戻った。
海賊船乗り場のトイレを借りた後、駐車場に戻って帰路につく。元箱根から少しだけ
往路とは違う車道を経由したが、その後は往路を戻る。帰路も立ち寄る予定だった道の駅
すばしりは、入口の表示が見つからずに通過し、谷村SAに寄る。ここで解散となり1台
は武蔵増戸駅に向かい、もう1台はKさん宅に直行することになった。
箱根路や富士五湖道路などは順調だったが、中央道に入って猿橋付近から渋滞が始まり、
ノロノロ状態が続く。小仏トンネルを抜けてようやく渋滞から解放され、武蔵増子駅グル
ープより遅れて19時13分に青梅市内のKさん宅に着いた。
[コースタイム]JR武蔵増戸駅前7:35=富士五湖道路入り8:33=道の駅すばしり8:50~
9:10=元箱根・八丁駐車場10:10~20ー杉並木折り返し10:40ー日輪寺横10:55ー石畳道へ
11:05ーピーク11:30ー甘酒茶屋(昼食)12:02~44ー猿すべり坂12:55ー甘酒橋13:07ー
橿木坂13:32ー畑宿バス停13:58~14:00=元箱根14:13ー元箱根八丁駐車場14:35頃=国道
246号下(御殿場)15:29=谷村SA16:18~31=談合坂入口17:15=藤野PA18:25~30=Kさん
宅19:13 (注:= 自動車、ー 歩行)
(参加 11名、天気 曇一時晴、距離 5.4㎞、地図(1/2.5万) 箱根、歩行地
神奈川県箱根町、標高差 上り150m、下り490m)
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軽ハイキングループ、カタクリの会の第49回山行に参加した。山行といっても今回
は箱根旧街道歩きなので、ウオーキングといった方がよいかもしれない。
JR五日市線武蔵増戸(むさしますこ)駅から2台の乗用車に乗り、7時35分に出発
した。圏央道から中央道に入って渋滞も無く順調に進み、富士急ハイランド近くから富士
五湖道路へ。静岡県に入って富士五湖道路と国道138号との接続点付近にある道の駅
すばしりで休憩した。
富士山東麓のこの道の駅は、昨年4月23日開駅という新しい施設である。途中で一時
見えた富士山は、雲に隠れて見えなくなっていた。
国道138号を東南へ。御殿場市内で国道246号と東名高速道と交差し、乙女峠下を
抜ける乙女トンネルで神奈川県箱根町に入る。
仙石原からはススキ見物で賑わう県道75号を進んで芦ノ湖湖畔に下り、東岸を回って
元箱根の八丁駐車場に10時10分に着いた。
今日のリーダーKさんから挨拶があり、駐車場を出発して芦ノ湖湖畔に下る。国道1号
を少し進んで、日本橋から24番目という葭原久保(よしわらくぼ)の一里塚付近から、
杉並木の旧街道に入った。
元和4(1618)年頃、徳川幕府が植林した、杉の古木が約420本残っているとの
ことだが、10分ほど進んで戻ることにした。
旧街道から国道に戻ると、芦ノ湖の向こうに富士山が姿を見せ、マストの高い観光船が
近くの波止場に入って来るのが見える。
東北には駒ヶ岳のまろやかな山容と、山頂付近のロープウェイ駅などが望まれる。
国道をまたぐ箱根神社の大鳥居の横から、右手の車道に入る。
杉並木が終わり旧街道は石畳の上り道となる。傾斜はそう急ではないが見た目よりも
歩きにくいので、ときどき休憩してゆっくりと進む。
権現坂を過ぎて間もなく、旧東海道の説明板があり、箱根周辺の旧東海道の道筋の変遷
について記されていた。
「箱根八里は馬でも超すが こすに越されぬ大井川」の石碑↓や、切れた樹間か駒ヶ岳
を眺めたりして、石畳は間もなく標高900m付近でピークを超える。
「石だたみについて」の説明板もあり、この道が江戸時代初めに整備された当初は箱根
に群生するハコネダケという細竹を敷き詰めていたが、費用と労力がかかるので、延宝8
(1680)年に石だたみの道になり、江戸末期の文久2(1863)年に14代将軍
家茂が京都に上洛の際、全面的に改修したという。
石畳が終わって車道を横切り、間もなくかやぶき屋根の甘酒茶屋に着き、外の丸木のベ
ンチで昼食にする。
ほかに何組ものグループも来ており、薄暗い茶屋の中や外のベンチで食事中だった。
甘酒茶屋は創業300年余り、江戸時代から12代続く老舗とのことで、砂糖や添加物
を一切使わない甘酒や力餅が評判だという。 甘酒は400円、力餅450円、ほかに、
みそおでん、ところてん、しそジュース、抹茶ジュースもある。
甘酒茶屋の隣には、茶屋より小さいがやはりかやぶき屋根の民俗資料館があり、旅人で
賑わった当時の茶屋の様子などが展示されていた。
ちなみに、文政年間(1818~30)、東海道の箱根地域には「甘酒茶屋」が9か所
設けられていたとのこと。しかし、明治13(1880)年に開通した国道1号などに
より街道を行く人々が減少して、現在ではこの1軒だけが残っているだけという。
食事を終えて記念撮影をして、甘酒茶屋を後にする。さらに下り道が続き、猿すべり坂
のあたりで県道を横切り、石畳道は東側を平行して下って行く。路傍にはあちこちに野菊
が花を見せている。
甘酒橋を過ぎ、さらに進むと上を走る県道732号沿いの店が見え、急階段がある。上
がってみるとそばが食べられる見晴茶屋があり、駐車場からは少し霞んではいるが小田原
の町並みや相模湾が望まれた。
緩やかな上りとなった後、県道のヘヤピンカーブが続くところは、急階段などで県道の
南側を下る。
橿木坂(かしのきざか)で国道1号の上を越え、七曲がりと呼ぶ国道がヘヤピンカーブ
するところを2回アンダーパスし、さらに石畳を下る。
濡れて滑りやすい石畳道となり、注意して下って行くと、畑宿(はたじゆく)一里塚の
説明板が立ち、近くに和風の休憩舎↓や寄木(よせぎ)会館などのある畑宿の集落に出た。
寄木会館に入って寄木細工の技術や作品などを見たかったが、すぐにバスが来たので
乗って戻ることにする。小田原から帰宅するSさんご夫妻とあわただしく分かれ、3時間
ほど歩いたところをバスは13分で元箱根に戻った。
海賊船乗り場のトイレを借りた後、駐車場に戻って帰路につく。元箱根から少しだけ
往路とは違う車道を経由したが、その後は往路を戻る。帰路も立ち寄る予定だった道の駅
すばしりは、入口の表示が見つからずに通過し、谷村SAに寄る。ここで解散となり1台
は武蔵増戸駅に向かい、もう1台はKさん宅に直行することになった。
箱根路や富士五湖道路などは順調だったが、中央道に入って猿橋付近から渋滞が始まり、
ノロノロ状態が続く。小仏トンネルを抜けてようやく渋滞から解放され、武蔵増子駅グル
ープより遅れて19時13分に青梅市内のKさん宅に着いた。
[コースタイム]JR武蔵増戸駅前7:35=富士五湖道路入り8:33=道の駅すばしり8:50~
9:10=元箱根・八丁駐車場10:10~20ー杉並木折り返し10:40ー日輪寺横10:55ー石畳道へ
11:05ーピーク11:30ー甘酒茶屋(昼食)12:02~44ー猿すべり坂12:55ー甘酒橋13:07ー
橿木坂13:32ー畑宿バス停13:58~14:00=元箱根14:13ー元箱根八丁駐車場14:35頃=国道
246号下(御殿場)15:29=谷村SA16:18~31=談合坂入口17:15=藤野PA18:25~30=Kさん
宅19:13 (注:= 自動車、ー 歩行)
(参加 11名、天気 曇一時晴、距離 5.4㎞、地図(1/2.5万) 箱根、歩行地
神奈川県箱根町、標高差 上り150m、下り490m)
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ブログの再開おめでとうございます。
時間がかかった割には、指示された復旧の仕方は意外に簡単な感じがいたしました。(PCには疎いもので、実は作業は大変だったのかもしれませんね)
またsaikoroatさんの各地の歩きについて読めるのが、大変嬉しいです。
箱根の旧街道には石畳があるのですね。
以前、元箱根から小田原まで路線バスに乗り、「箱根駅伝」のコースを通った時、ちょっとワクワクした気持ちになったことを思い出しました。
あの道を歩くのは車が多いので難しそうですが、この旧街道は江戸時代の旅人の気分が味わえそうで素敵ですね。
いつか歩いてみたいです。
今日は箱根ですか? 楽しく拝見させて頂きました。
ブログが回復して楽しいです。
2つの電源のOFF/ONをしただけですから、作業は簡単でした。
箱根旧街道のこのあたりには石畳が残っています。元箱根からだと、少し上った後は下り坂です。でも、石畳は土の道に比べると歩きにくいですね。
季節がずれてしまいましたが、少しずつ後追いでアップしたいと思います。
また、お時間がありましたらご覧下さい。
いろいろな人があわただしく行き来したのでしょうね。