あるきメデス

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3度目の四国遍路(後編)・香川その5

2011-05-01 18:20:15 | 3度目の四国遍路
 第17日 2011年3月12日(土)
 =84番屋島寺~87番長尾寺=

 6時起床、6時30分から朝食をして、7時25分に東横イン中新町を出発した。

 高松市街を東に進み、国道11号に入る。以前より車が少ないと思ったが、今日は土曜日だと
分かり納得する。


 国道で渡る三つ目の川、春日川の橋からは、屋島が一望できる。


 琴電の潟元(かたもと)駅のそばから、目の前に見える屋島に向かう。上り道にかかると、市民
ウオーカーが次々に上り下りしてきて、挨拶を交わす。高度が上がり、樹間から高松市街の展望
が広がる。



 加持水(かじすい)や不喰梨(くわずのなし)↑など、弘法大師ゆかりの旧跡を通過し、標高284m
の屋島山上にある84番屋島寺(やしまじ)に上がった。

 二つの山門をくぐり、正面の本堂と右手の大師堂に参拝する。


 山門には戻らず東側に出て、展望台から、この先向かう八栗山や、源平合戦の地、壇ノ浦を見
下ろす。


 下る遍路道は急降下なので、ストックを用いて注意して下る。10時27分頃、息子から携帯電話
にメールがあり、大地震で都内にて足止めになった3人とも、帰宅できたと分かり、ひと安心した。

 源平合戦時の平家の武将、佐藤継信(つぐのぶ)の墓↓の辺りで、2人の男性遍路と会い、今夜
は同宿と分かる。




 安徳天皇社や菊王丸の墓など、やはり源平合戦ゆかりの地が続く。香東川を渡り、そばのスー
パーマルナカで、昼食を仕入れた。

 近くの番外霊場州崎寺(すざきじ)は、大同年間(806~)に弘法大師により創建されたとのこと。
境内の壁面に、壇ノ浦の合戦などの説明板があった。



 牟礼北小の裏手や、長屋門のあるうどん店の前を通過し、85番八栗寺(やくりじ)までひと上り
する。境内の直前に、新しい「お迎え大師」の石像が出来ていた。


 そのあたりからは、眼下の大展望が得られる。


 境内の一角に歓喜天が祭られ、神仏混合の遺構か石鳥居もある。今日は幸いに、右腰と左もも
のつけ根の痛みはない。


 参拝、納経後、境内奥の方のベンチで昼食。同宿となる2人は先発した。


 下り道となる県道145号は、21%という車道としてはかなりの急勾配。ストックは使わなかった
が、必要なくらいだった。


 下り終えた二つ池親水公園から先は、遍路地図にない志度湾寄りのルートに遍路標識があり、
地図のルートより一つ先の、琴電塩屋駅の横に出た。

 志度湾沿いの旧道を進み、ナノハナ畑の横を過ぎ、志度の町並みに入る。


 平賀源内旧邸、86番奥の院の地蔵寺、前回にはなかった平賀源内記念館前などを通り、86番
志度寺(しどじ)に着いた。

 大わらじが奉納された山門を入ると、左手に五重塔が立ち、広い境内には植栽が多い。

 納経を終え、15時17分に寺を出た。あと7㎞余りあり、私の足では次の長尾寺に17時までには
無理かと思い、足の疲れもあり、緩やかなペースで進む。



 だが番外霊場玉泉寺で時刻を見たら、間に合いそうなのでピッチを上げ、16時55五分に87番
長尾寺に着いた。

 急ぎ納経所にて御朱印をいただき、その後にお参りをした。広い境内の隅に、枝を大きく広げた
大クスが立っている。


 今日の宿、民宿ながお路(じ)は、門前を出て、すぐ右手にある。17時12分に到着した。

 2階の一番奥の部屋に入り、洗濯はせずに入浴する。今日は暖かで、屋島寺への上りで厚手の
シャツは脱いだが、そのままで宿まで来られた。

 夕食は、道を隔てた南側の別棟で。同宿の歩き遍路は3人で、県内川越市の男性と、ご夫婦で
歩いているお二人だった。

 夕食後、おかみさんに別格20番大瀧寺への最適ルートを教えてもらい、予定を変えて明日は88
番大窪寺経由として、明後日に別格20番に向かうこととする。

 部屋に戻り自宅に電話し、大震災の被害が皆無だったと聞き、安心し、予定通り14日まで遍路
を続けることで了解を得た。

 【コースタイム】東横イン高松中新町7・25ー春日川の橋8・23ー遍照院上9・00~05ー84番屋島寺
  9・35~10・00ー安徳天皇社10・44ーマルナカ11・02~11ー須崎寺11・14~18ー85番八栗寺(昼食)
  12・08~13・12ー二ッ池親水公園13・41ー琴電塩屋駅14・07ー86番志度寺14・53~15・17ー幸田
  BS15・48ー玉泉寺16・15ー87番長尾寺16・55~17・11ー民宿ながお路17・12

 (天気 晴、距離 29㎞、歩行地 高松市、さぬき市、歩数 46,200、遍路地図 80ー1、82ー1,
  82ー2)


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