第16日 2011年3月11日(金)
=80番国分寺~83番一宮寺=
5時50分起床、6時20分に朝食をする。受付で時刻表を借りて高松行きの時刻を確認、
時間が少ないので急ぎ、6時46分頃に東横イン中新町を出た。
今日は連泊なので不要な荷物は宿に置き、ザックは軽い。出る直前まで雨だったたよう
だが、濡れずに駅まで行けた。栗林公園北口駅6時57分発に乗り、高松駅ですぐに乗り
換え、昨日のゴール、讃岐府中駅に着いた。
県道33号に出て、1㎞余り先のファミリーマートで弁当を求める。国道11号を横断して
旧道に回り、80番国分寺に入る。
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松の多い広い境内、正面の本堂に参拝し、手前右手の大師堂へ。堂内に納経所があり、
遍路用品も販売している。
寺の東側に回ると、これから上がる稜線が望まれる。
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寺の背後にある、奈良時代の讃岐国分寺の伽藍(がらん)の配置模型のある、広場の横
を抜けて、背後の峠に向かう。だが今朝は、なぜか左もものつけ根が痛み、特に上り段が
きつくて、ペースが上がらない。
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1時間前後かけて、ようやく稜線近くの展望台に上がり、南側に広がる国分寺町周辺を見
下ろす。
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すぐ後に着いた奥さんが、ヤマガラにヒマワリの種で餌(え)づけをして見せてくれた。
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奥さんは、国分寺の歴史に興味を持ち、研究会に参加して国分寺周辺の社寺などを訪ね、
ここにもたびたび来られるという。
すぐに稜線を走る県道180号に出て、西に向かう。県道といってもほとんど車は通らない。
南側は、自衛隊善通寺駐屯地の演習場。鉄条網が張られていて、時々射撃訓練の音が聞
こえる。
2㎞足らずで北側の遍路道に入り、自衛隊古田兵舎の裏手から白峰寺へ向かう。風が強
まり、木のこずえがゴウゴウと音を立てる。
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摩尼輪塔(まにりんとう)と下乗石(げじようせき)と呼ぶ江戸時代の石が並び、その説明板
があるところを過ぎ、さらに遍路道を緩やかに下って、81番白峰寺(しろみねじ)に着いた。
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標高280mの山上にあり、スピーカーからご詠歌が流れる。階段の上り下りが、やはり左
ももに響いて痛い。すっかり曇って風が冷たくなり、手がかじかむ。
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自衛隊舎のところまでは往路を戻り、さらに東に向かう。林間の遍路道には赤布を掛けた
丁石(ちょういし)地蔵がたくさん残り、アップダウンの少ない快適な落ち葉道が続く。
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中ほどに2、3個「陸軍用地」の標石も残っていた。二十八丁石から二十六丁石にかけて下
りとなり、五丁石から上がって県道180号へ。
2日後に春大祭という足尾大明神の前を通過し、オレンジパークの看板のある三差路から、
林間の遍路道を下って、82番根香寺(ねごろじ)の山門前に出る。
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寺の標高は365mあり、ここも風が冷たく粉雪がちらつく。本堂に参拝後、堂内を回って万体
観音像を拝観した。
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納経後、大師堂のそばのベンチで昼食をするが寒い。先に参拝と食事を終えた、ヒゲの歩き
遍路氏が先発された。
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東に下る別格19番香西寺(こうざいじ)は、前回お参りしたので省くことにして、オレンジパー
クの看板まで戻り、車道を東南に向けて下る。
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東側の展望が開け、高松市周辺の海や、市街地南部の家並み、屋島などが望まれる。途中
のヘヤピンカーブ点2か所を、ショートカットする遍路道で下った。
高松西高近くまで下ると、紅白の梅が見頃。ほぼ下った鬼無(きなし)町には、特産の錦松の
畑があった。
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JR予讃線鬼無駅の東に出て、本津川の永代橋を渡る。近くに、個人のお宅の一部を開放し
た、「飯田お遍路休憩所」があったので、外のベンチで小休止させてもらう。
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香東川沿いに出た。初回に歩いた成合町経由の遍路道を行きたかったが、一宮寺の納経時
刻を考慮し、香東川左岸の河川敷を抜ける、自転車道と歩行者の専用道を行くことにする。
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車は通れないが、ここはれっきとした県道269号である。
川を渡る4本の車道の下を通過して川を離れ、県道12号に入って、83番一宮寺(いちのみ
やじ)には、16時35分に着いた。
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参拝を終え、なんとか締め切り前に納経所で御朱印をいただくことができた。前回まで気づか
なかったが、境内に岸信介元首相揮毫(きごう)の般若心経の石碑があった。
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境内で小休止して、山門を17時に出る。
北に向かう県道172号に入るが、夕方で交通量が多いのに、歩道がない。狭い側道を、車を
気にしながら先を急ぐ。
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高松自動車道下を過ぎ、御坊川を渡り、スーパーまるなかで夕食を仕入れる。すっかり暗くな
った18時45分に、連泊の東横イン中新町に入った。
部屋のTVスイッチを入れたら、東北地方を中心に大地震が発生し、大きな被害が発生してい
るとの報道で驚く。
首都圏もかなりの揺れで、電車も止まっているらしい。間もなく息子から心配のメールがある
が、「こちらは何の影響もない」と返す。
妻は今日、都内に行くと聞いていたので、メールするも連絡は取れない。別居の2人の娘と、
息子にメールで安否問い合わせのやりとりを続けるが、娘からのメールはなかなかない。23時
前後か、息子以外の3人が、それぞれ都内で足止めになったことを知る。
【コースタイム】東横イン高松中新町6・46ーJR栗林公園北口駅6・57=高松駅7・05~09=
讃岐府中駅7・27ーファミリーマート7・44~47ー80番国分寺8・04~25ー墓地8・52ー展望
台9・33~47ー81番白峰寺10・43~11・02ーH435m点(古田)11・25ーH440m点(三差路)
12・20ー82番根香寺(昼食)12・43~13・30ーH195m点(3・6㎞点)14・35ー公民館前BS
14・55ー飯田お遍路休憩所15・10~16ー香東川左岸へ15・43ー県道12号へ16・15ー83番
一宮寺16・35~17・00ー高松自動車道下17・42ーマルナカ18・00~17ー東横イン中新町
18・45
(天気 曇後晴、距離 30㎞、歩行地 坂出市、高松市、歩数 55,100、遍路地図
78ー1、80ー1)
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=80番国分寺~83番一宮寺=
5時50分起床、6時20分に朝食をする。受付で時刻表を借りて高松行きの時刻を確認、
時間が少ないので急ぎ、6時46分頃に東横イン中新町を出た。
今日は連泊なので不要な荷物は宿に置き、ザックは軽い。出る直前まで雨だったたよう
だが、濡れずに駅まで行けた。栗林公園北口駅6時57分発に乗り、高松駅ですぐに乗り
換え、昨日のゴール、讃岐府中駅に着いた。
県道33号に出て、1㎞余り先のファミリーマートで弁当を求める。国道11号を横断して
旧道に回り、80番国分寺に入る。
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松の多い広い境内、正面の本堂に参拝し、手前右手の大師堂へ。堂内に納経所があり、
遍路用品も販売している。
寺の東側に回ると、これから上がる稜線が望まれる。
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寺の背後にある、奈良時代の讃岐国分寺の伽藍(がらん)の配置模型のある、広場の横
を抜けて、背後の峠に向かう。だが今朝は、なぜか左もものつけ根が痛み、特に上り段が
きつくて、ペースが上がらない。
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1時間前後かけて、ようやく稜線近くの展望台に上がり、南側に広がる国分寺町周辺を見
下ろす。
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すぐ後に着いた奥さんが、ヤマガラにヒマワリの種で餌(え)づけをして見せてくれた。
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奥さんは、国分寺の歴史に興味を持ち、研究会に参加して国分寺周辺の社寺などを訪ね、
ここにもたびたび来られるという。
すぐに稜線を走る県道180号に出て、西に向かう。県道といってもほとんど車は通らない。
南側は、自衛隊善通寺駐屯地の演習場。鉄条網が張られていて、時々射撃訓練の音が聞
こえる。
2㎞足らずで北側の遍路道に入り、自衛隊古田兵舎の裏手から白峰寺へ向かう。風が強
まり、木のこずえがゴウゴウと音を立てる。
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摩尼輪塔(まにりんとう)と下乗石(げじようせき)と呼ぶ江戸時代の石が並び、その説明板
があるところを過ぎ、さらに遍路道を緩やかに下って、81番白峰寺(しろみねじ)に着いた。
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標高280mの山上にあり、スピーカーからご詠歌が流れる。階段の上り下りが、やはり左
ももに響いて痛い。すっかり曇って風が冷たくなり、手がかじかむ。
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自衛隊舎のところまでは往路を戻り、さらに東に向かう。林間の遍路道には赤布を掛けた
丁石(ちょういし)地蔵がたくさん残り、アップダウンの少ない快適な落ち葉道が続く。
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中ほどに2、3個「陸軍用地」の標石も残っていた。二十八丁石から二十六丁石にかけて下
りとなり、五丁石から上がって県道180号へ。
2日後に春大祭という足尾大明神の前を通過し、オレンジパークの看板のある三差路から、
林間の遍路道を下って、82番根香寺(ねごろじ)の山門前に出る。
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寺の標高は365mあり、ここも風が冷たく粉雪がちらつく。本堂に参拝後、堂内を回って万体
観音像を拝観した。
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納経後、大師堂のそばのベンチで昼食をするが寒い。先に参拝と食事を終えた、ヒゲの歩き
遍路氏が先発された。
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東に下る別格19番香西寺(こうざいじ)は、前回お参りしたので省くことにして、オレンジパー
クの看板まで戻り、車道を東南に向けて下る。
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東側の展望が開け、高松市周辺の海や、市街地南部の家並み、屋島などが望まれる。途中
のヘヤピンカーブ点2か所を、ショートカットする遍路道で下った。
高松西高近くまで下ると、紅白の梅が見頃。ほぼ下った鬼無(きなし)町には、特産の錦松の
畑があった。
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JR予讃線鬼無駅の東に出て、本津川の永代橋を渡る。近くに、個人のお宅の一部を開放し
た、「飯田お遍路休憩所」があったので、外のベンチで小休止させてもらう。
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香東川沿いに出た。初回に歩いた成合町経由の遍路道を行きたかったが、一宮寺の納経時
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車は通れないが、ここはれっきとした県道269号である。
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やじ)には、16時35分に着いた。
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境内で小休止して、山門を17時に出る。
北に向かう県道172号に入るが、夕方で交通量が多いのに、歩道がない。狭い側道を、車を
気にしながら先を急ぐ。
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高松自動車道下を過ぎ、御坊川を渡り、スーパーまるなかで夕食を仕入れる。すっかり暗くな
った18時45分に、連泊の東横イン中新町に入った。
部屋のTVスイッチを入れたら、東北地方を中心に大地震が発生し、大きな被害が発生してい
るとの報道で驚く。
首都圏もかなりの揺れで、電車も止まっているらしい。間もなく息子から心配のメールがある
が、「こちらは何の影響もない」と返す。
妻は今日、都内に行くと聞いていたので、メールするも連絡は取れない。別居の2人の娘と、
息子にメールで安否問い合わせのやりとりを続けるが、娘からのメールはなかなかない。23時
前後か、息子以外の3人が、それぞれ都内で足止めになったことを知る。
【コースタイム】東横イン高松中新町6・46ーJR栗林公園北口駅6・57=高松駅7・05~09=
讃岐府中駅7・27ーファミリーマート7・44~47ー80番国分寺8・04~25ー墓地8・52ー展望
台9・33~47ー81番白峰寺10・43~11・02ーH435m点(古田)11・25ーH440m点(三差路)
12・20ー82番根香寺(昼食)12・43~13・30ーH195m点(3・6㎞点)14・35ー公民館前BS
14・55ー飯田お遍路休憩所15・10~16ー香東川左岸へ15・43ー県道12号へ16・15ー83番
一宮寺16・35~17・00ー高松自動車道下17・42ーマルナカ18・00~17ー東横イン中新町
18・45
(天気 曇後晴、距離 30㎞、歩行地 坂出市、高松市、歩数 55,100、遍路地図
78ー1、80ー1)
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