2014年1月22日(水) 晴
== ジャワ島の2大遺跡、ボロブドゥール遺跡とブランバナン遺跡 ==
6時30分に起床、ホテルのレストランでバイキング朝食をする。
8階のレストランから眺めるホテル構内も周辺も、ヤシなどの豊富な木々に覆われ、現
在は雨季なので一層みずみずしい。でも今日は青空が広がり暑くなりそう。
8時35分にツアー専用の観光バスでホテルを出発する。最初の行き先、ジョグジャカ
ルタの北西にあるボロブドゥール遺跡までは約45㎞ほどのよう。
バスはまず、日本の援助も受けて昨年完成したという、片側2車線とバイク専用路線の
ある高速道路を走行する。
ジョグジャカルタ市内も、昨年同時期に訪ねたベトナムほどではないがバイクの車列が
目につき、市民の重要な足になっていることが分かる。
郊外に出ると一層緑が広がり、水田が増えてきた。インドネシアでは四季が無く雨季と
乾期だけで気温の変化も少なく、米はほとんどの地域で年2~3回収穫出来るとのこと。
したがって田植えの時期は不定という。
このようなのどかな馬車も、沿道で何度か見かけた。
今日の女性ガイドはスロヤさんから、移動中の車内でインドネシアの概要などの説明が
あったので、その幾つかを紹介しよう。
インドネシアの人口は約2億2千万人で世界5位、面積は日本の約5.5倍。民俗は
500以上に及び、言語は700以上ある。年間の気温は28度~32度で、日本のよう
に40度近くまで上がることはないとか。ジョグジャカルタの人口は350万人という。
石油の産出量は多く、ガソリンの価格は1リットル60円くらい。ボルネオでは石炭も
産出し、天然ガス(LPG)は、東京ガスや東邦ガス(愛知)などに輸出しているようだ。
バイクの人気機種であるホンダ、ヤマハなどは13万から15万円くらい。一般の人の
月給は2~2.5万円くらい。学校の始業は6時45分から7時、会社は8時からという。
日本同様に地震や活火山が多く、活火山は全部で129(日本は108)ある。日本か
ら来るこれらの研究者も多いとか。2004年6月26日には、震度6、マグニチュード
9.3という大地震が発生したとのこと。
進むにつれて右手前方に、円錐形の活火山が雲間から見え隠れしてきた。ムラビ山
(2,911m)で、近年の大噴火では、走行中の道路も火砕流に埋もれて通行不能にな
り、河川に大量の土砂が流入するなどの被害があったという。沿道のところどころに、そ
の痕跡も見られた。
沿道の街路樹は、ガジュマル、マホガニー、白檀、黒檀など堅い木が多い。あちこちに
見えるヤシの葉でほうきを作り、掃除機がわりに多くの家で使用しているという。
これらの説明と聞いているうちに、バスは9時50分にボロブドゥールに到着した。
世界遺産ボロブドゥール寺院遺跡観光には、全員腰布(サラサ)着用が義務づけられ、
寺院周辺にはしつこい物売りがいるので、購入する意思のない場合は、はっきり断るよう
言われる。遺跡内は、この地の専用ガイドRONYさんが案内してくれることになった。
ボロブドゥール寺院遺跡は、8~9世紀に中部ジャワで栄えたシャイレンドラ王朝によ
り、日本では奈良時代から平安時代の780~830年頃に建造された世界最大級の大乗
仏教の石造建築。
完成後すぐに王朝が崩壊し、1814年にイギリスのラッフルズにより発見されるまで
約1,000年もの間、密林の中で眠り続けていたという。
1960年代後半から大規模修復工事が開始され、ユネスコや日本のJAICA(独立
行政法人 国際協力機構)の協力により1983年2月に修理が完了している。
芝生とヤシなど、木々の多い公園のような広いエリアの遊歩道を進み、まずはピラミッ
ド状に安山岩のブロックを積んで、全体が仏塔のように見える、巨大なボロブドゥール寺
院の全体が眺められる場所に案内してくれた。
全体像を一望後、その寺院遺跡に向かって上がって行く。
近くには、熟してきた果物、ランブータン↑が実り、ハンカチノキに似た花がたくさん
咲いていた。
寺院は、アンデシットと呼ばれる四角い火山岩を約200万個、層構造に積み重ねられ
ていて、高さ約32m、横幅は約120mあり、頂上直下まで階段と回廊が続いている。
基壇部分が人間の住む俗界で、第1回廊から第4回廊が煩悩まとわる「色界」、その上
の円壇部分が「無色界」で極楽浄土ともいえる仏の住むゾーン、最頂部のストゥーパを
「天上界」と呼び、参拝者は回廊を回りながら上へ上がるにつれて、心の安らぎが得られ
るのだという。
壁面には、それらを示すおびただしい数のレリーフが並んでいた。
東方には、車窓でも見えた活火山ムラビ山が姿を見せ、南方は緑豊富な稜線が近い。
眼下にはヤシなどの木々の茂る広大な展望が広がる。
ガイドさんの説明を聞きながら順次上階に進んで、円壇になっている無色界まで上がる。
ここには蓮の花びらをかたどるという釣り鐘のようなストゥーパが72個並び、その各
々には釈迦牟尼像が安置されている。
最上段の中心にあるストゥーパに参拝して、基壇まで下りた。
北東側からもう一度全体像を見直し、駐車場に向かう。
途中にはヤシの並ぶ一角や黄色いアラマンダの咲くところ、土産店の建物などがある。
しつこい売り子の勧誘を振り切ってバスに戻った。
11時50分に出発し、バスはボロブドゥールに向かって戻り、10分余りのところに
あった「Sekar Kedhaton」というレストランで昼食をする。
昼食のメニューは、えびせん、スープ、ジャワカレー、野菜・肉炒め、フルーツ等だっ
た。
レストランの構内にはパパイヤやヤシが実り、ホテイアオイが咲いていた。(続く)
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== ジャワ島の2大遺跡、ボロブドゥール遺跡とブランバナン遺跡 ==
6時30分に起床、ホテルのレストランでバイキング朝食をする。
8階のレストランから眺めるホテル構内も周辺も、ヤシなどの豊富な木々に覆われ、現
在は雨季なので一層みずみずしい。でも今日は青空が広がり暑くなりそう。
8時35分にツアー専用の観光バスでホテルを出発する。最初の行き先、ジョグジャカ
ルタの北西にあるボロブドゥール遺跡までは約45㎞ほどのよう。
バスはまず、日本の援助も受けて昨年完成したという、片側2車線とバイク専用路線の
ある高速道路を走行する。
ジョグジャカルタ市内も、昨年同時期に訪ねたベトナムほどではないがバイクの車列が
目につき、市民の重要な足になっていることが分かる。
郊外に出ると一層緑が広がり、水田が増えてきた。インドネシアでは四季が無く雨季と
乾期だけで気温の変化も少なく、米はほとんどの地域で年2~3回収穫出来るとのこと。
したがって田植えの時期は不定という。
このようなのどかな馬車も、沿道で何度か見かけた。
今日の女性ガイドはスロヤさんから、移動中の車内でインドネシアの概要などの説明が
あったので、その幾つかを紹介しよう。
インドネシアの人口は約2億2千万人で世界5位、面積は日本の約5.5倍。民俗は
500以上に及び、言語は700以上ある。年間の気温は28度~32度で、日本のよう
に40度近くまで上がることはないとか。ジョグジャカルタの人口は350万人という。
石油の産出量は多く、ガソリンの価格は1リットル60円くらい。ボルネオでは石炭も
産出し、天然ガス(LPG)は、東京ガスや東邦ガス(愛知)などに輸出しているようだ。
バイクの人気機種であるホンダ、ヤマハなどは13万から15万円くらい。一般の人の
月給は2~2.5万円くらい。学校の始業は6時45分から7時、会社は8時からという。
日本同様に地震や活火山が多く、活火山は全部で129(日本は108)ある。日本か
ら来るこれらの研究者も多いとか。2004年6月26日には、震度6、マグニチュード
9.3という大地震が発生したとのこと。
進むにつれて右手前方に、円錐形の活火山が雲間から見え隠れしてきた。ムラビ山
(2,911m)で、近年の大噴火では、走行中の道路も火砕流に埋もれて通行不能にな
り、河川に大量の土砂が流入するなどの被害があったという。沿道のところどころに、そ
の痕跡も見られた。
沿道の街路樹は、ガジュマル、マホガニー、白檀、黒檀など堅い木が多い。あちこちに
見えるヤシの葉でほうきを作り、掃除機がわりに多くの家で使用しているという。
これらの説明と聞いているうちに、バスは9時50分にボロブドゥールに到着した。
世界遺産ボロブドゥール寺院遺跡観光には、全員腰布(サラサ)着用が義務づけられ、
寺院周辺にはしつこい物売りがいるので、購入する意思のない場合は、はっきり断るよう
言われる。遺跡内は、この地の専用ガイドRONYさんが案内してくれることになった。
ボロブドゥール寺院遺跡は、8~9世紀に中部ジャワで栄えたシャイレンドラ王朝によ
り、日本では奈良時代から平安時代の780~830年頃に建造された世界最大級の大乗
仏教の石造建築。
完成後すぐに王朝が崩壊し、1814年にイギリスのラッフルズにより発見されるまで
約1,000年もの間、密林の中で眠り続けていたという。
1960年代後半から大規模修復工事が開始され、ユネスコや日本のJAICA(独立
行政法人 国際協力機構)の協力により1983年2月に修理が完了している。
芝生とヤシなど、木々の多い公園のような広いエリアの遊歩道を進み、まずはピラミッ
ド状に安山岩のブロックを積んで、全体が仏塔のように見える、巨大なボロブドゥール寺
院の全体が眺められる場所に案内してくれた。
全体像を一望後、その寺院遺跡に向かって上がって行く。
近くには、熟してきた果物、ランブータン↑が実り、ハンカチノキに似た花がたくさん
咲いていた。
寺院は、アンデシットと呼ばれる四角い火山岩を約200万個、層構造に積み重ねられ
ていて、高さ約32m、横幅は約120mあり、頂上直下まで階段と回廊が続いている。
基壇部分が人間の住む俗界で、第1回廊から第4回廊が煩悩まとわる「色界」、その上
の円壇部分が「無色界」で極楽浄土ともいえる仏の住むゾーン、最頂部のストゥーパを
「天上界」と呼び、参拝者は回廊を回りながら上へ上がるにつれて、心の安らぎが得られ
るのだという。
壁面には、それらを示すおびただしい数のレリーフが並んでいた。
東方には、車窓でも見えた活火山ムラビ山が姿を見せ、南方は緑豊富な稜線が近い。
眼下にはヤシなどの木々の茂る広大な展望が広がる。
ガイドさんの説明を聞きながら順次上階に進んで、円壇になっている無色界まで上がる。
ここには蓮の花びらをかたどるという釣り鐘のようなストゥーパが72個並び、その各
々には釈迦牟尼像が安置されている。
最上段の中心にあるストゥーパに参拝して、基壇まで下りた。
北東側からもう一度全体像を見直し、駐車場に向かう。
途中にはヤシの並ぶ一角や黄色いアラマンダの咲くところ、土産店の建物などがある。
しつこい売り子の勧誘を振り切ってバスに戻った。
11時50分に出発し、バスはボロブドゥールに向かって戻り、10分余りのところに
あった「Sekar Kedhaton」というレストランで昼食をする。
昼食のメニューは、えびせん、スープ、ジャワカレー、野菜・肉炒め、フルーツ等だっ
た。
レストランの構内にはパパイヤやヤシが実り、ホテイアオイが咲いていた。(続く)
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