あるきメデス

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国際ウオーキングトレイル実踏 第2日 松崎~雲見~子浦(静岡)

2012-03-04 17:45:46 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 2012年2月23日(木)
 
 予報通り雨となった。雨具を付け、ペアレントの土屋さんと記念撮影をして、8時
20分に三餘荘YHを出た。


 YHのある那賀(なか)から松崎の中心街までは2㎞ほど。田んぼの真ん中を貫く
農道を西へ。県道にコンビニ・サークルKが見えたので回り、昼食を調達する。


 県道115号と平行する那賀川堤防、昨日に続く桜並木下のナノハナがよい彩り。


 松崎の街中に入り、市役所前を通過する。流れの対岸には白壁の塀や、なまこ壁の
大きな建物が見える。


 なまこ壁が目を引く明治の商家・中瀬邸のそばで、ときわ大橋を渡って那賀川左岸
の通りへ。

 松崎町観光協会↓に入り、パンフレットを幾つか入手し、「伊豆松崎スケッチコン
クール」の入賞作品などを眺める。


 隣の建物は、わが国薬学界の最高権威で文化勲章を受章した近藤平三郎の生家だと
いう。

 その横の「なまこ壁通り」を通って、南側の国道136号に入る。伊奈下神社↓や、
漆喰(しつくい)芸術が展示されているという伊豆の長八美術館前を通過し、岩科川
の松崎橋を渡って町並みを抜けた。


 今回は通過しただけだったが、なまこ壁の家の多い町並みは、歴史の史跡も多く、
明治の町並みが残されているようだ。機会を作って再訪してみたい。

 雲見(くもみ)方面に向かう国道は、眼下に松崎港を見下ろしながら高度を上げる。


 雨がかなり強いので遠望は利かないが、港を離れて左にカーブして行くと、入り組
んだ岩礁が見えてきた。


 岬の突端に展望台があり、富士山や南アルプス、日本平や静岡市街などの展望図が
あるが、今日は全く見ることは出来ない。

 上ってきた国道沿いに何か所か見られた白い彫刻が、展望台にもある。「富士見彫
刻ライン」と呼び、松崎~岩地(いわち)間の国道沿いに、地元彫刻家が造った21
体が並んでいるという。


 車の交通量は多くは無いが、歩道が無いので車からの水しぶきを避け、最初のトン
ネルは右に残る旧道のトンネルを抜けた。

 しばらくは家が途切れ、ひたすら雨の国道を進む。二つ目のトンネルを抜けたあた
りから、雨脚が強まり、雨滴とガスで視界が遮られる。




 岩地の港を高みから見下ろしながら通過し、次の石部(いしぶ)も休むこと無く進
む。


 独特の形を見せる岩や切り立つ断崖などを見下ろし、二つの岬を回る。


 雲見の港が見えてきた町並みの入口に、「雲見くじら館」と観光案内所を併設した
建物がある。そばの雲見浜バス停を借りて昼食。雨は小降りになってきた。



 バス停の下の浜辺に2本、格好のよい松が並び、湾の向こうにはカッパのような岩
が見える。


 バス停の南側の谷間一帯が雲見の家並みで、民宿の看板が多い。やまさんが観光協
会で聞くと、民宿は以前80軒もあり、現在も60ほどはあるという。ちなみに雲見
は、通過してきた岩地、石部以上の温泉地である。


 東側を迂回する国道に分かれ、雲見の町並みを貫く狭い旧道を北に抜ける。再び国
道と合して斜に横断した雲見入谷バス停のそばに、「南伊豆歩道(波勝崎(はがちざ
き)遊歩道)」の日英中韓の四か国語の案内板が立つ。


 国道の西斜面は、河津桜の若木が見ごろになっている。


 案内に従い旧道を緩やかに上がり、城壁のように石垣を積んだ車のキャンプ場の横
をさらに上がる。雨はほぼ上がった頃、高通(たかとり)山遊歩道入口に着いた。


 常緑広葉樹の多い林間を上がる遊歩道は、緩やかに高度を上げる。


 ゆっくりと進むると傾斜が緩み、さらに少しで標高518.9m高通山山頂に着い
た。標柱のそばに三等三角点があり、一帯はツツジの名所だという。

 晴れていれば波勝崎を見下ろす絶好の展望地らしいが、ガスで全く展望は得られな
い。小休止して記念撮影後、下山にかかる。


 野猿の生息地で知られる波勝崎に向かっての下りは、急傾斜の長い木の段が何か所
も続き、どんどん高度は下がるが足にはきつい。45分近く下って波勝崎に通じる車
道に出た。


 16時台のバスに間に合わせるため波勝崎までの往復は止め、車道を先に向かう。
国道に向かって上がる途中、谷間に現れた海が、独特の景観を見せる。


 波勝崎を見下ろしてさらに上がると、林武画伯が命名したという「喚声台」があり、
眼下に伊浜の浜が見下ろせる。


 波勝崎バス停のところで国道136号へ。少し進むと、「石廊崎22㎞」の標識が
出た。長かったこの行程のゴール、11月には石廊崎(いろうざき)に到達の予定で
ある。


 バスの時刻が迫るのでピッチを上げ、晴れていれば素晴らしい展望が得られそうな
「展望広場」↓や、灯台のような白亜の塔のところも寄らずに通過する。


 伊浜からの車道との交差点に、ガソリンスタンドと一町田バス停があった。今夜仕
事というDさんは、ここからバスで先行してもらうことにして分かれる。

 残るやまさんと私は次のバスでもよいので、その先はペースを落とす。下り道とな
り、予想外に天候が回復し、雲が切れて青空が広がる。大きく左カーブするところで、
前方の岬の展望が開けてきた。



 国道は左右に大きくカーブして、太夢フィッシングクラブ↑の前などを通過して急
降下する。峠の茶屋のある落居口バス停で国道を離れ、子浦の集落に向かって下る。

 妻良(めら)港の北側に広がる子浦(こうら)の家並みに入り、川を渡ったすぐ先
の子浦バス停に17時8分に着いた。


 バスは、10分前に出たところ。近くの神社、伊勢宮や港、家並みなどを回ってバ
スを待ち、18時18分の終バスで、伊豆急下田駅に向かった。

【コースタイム】三餘荘YH8・20ーサークルK8・40~47ー松崎町観光協会9・15
 ~30ー展望台10・11ー岩地一里塚BS10・33ー石部三差路11・02ー雲見浜BS(昼食)
 11・35~12・00ー雲見入谷BS12・16ー高通山登山口12・48~55ー高通山13・50~
 14・02ー波勝崎への車道14・45~50ー波勝崎口BS15・29ー展望広場15・40ー一町田
 BS16・07ー展望台16・33ー子浦BS17・08

(天気 雨後晴、距離 23㎞、地図(1/2.5万) 仁科、松崎、歩行地 松崎町、
 南伊豆町、歩数 41,500、累積標高差 約2,420m)



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