あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

国際ウオーキングトレイル実踏(甲府市上帯那~勝沼)②

2008-11-18 23:27:49 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 2008年11月12日(水)〈続き〉

 正午に若宮神社を出発する。神社付近にも、よい彩りのモミジ
があった。


 北へ上がる山道を古峠へ向かう。この道は、武田軍団の軍用
道路でもあったらしい。

 木に結ばれた赤ひもに従い、山道を30分ほど上がり、林道に
出た。古峠はすぐ先。峠にも秩父裏街道の標識が立ち、峠を下っ
た赤芝集落には、「鍵懸(かぎかけ)の関跡」というのがあるらしい。

 林道を少し進んだが、赤芝への下り道がない。峠のそばに戻っ
たら、「鍵懸の関」の標識がちょっと見にくいパイプに付いていた。

 こちらも赤ひもに従い、杉やヒノキの樹林下の谷間を下る。
「かくれ石とマユミの木」の標識があり、傍らのこけの付いた大
きな石の上に、古い石仏が乗っていた。


 南向きの斜面に並ぶ赤芝の集落が現れ、赤芝川際に下った。
川の手前に「鍵懸之関遺跡」の標石があり、石仏が数基並び、
関所を模した木戸や東屋(あずまや)などがあった。

 鍵懸の関は、旧秩父裏街道にあって、戦国期の武田信玄、勝
頼の時代には、雁坂口の北国防備上の要所であり、信玄の軍事
上の秘密道路ともいわれたという。

 赤芝川を渡って赤芝集落に入り、車道を東に向かう。切妻屋根
の中間が高くなっている独特の民家が目につく。

 群馬や埼玉などの養蚕地帯では屋根の真ん中上部に、煙出し
屋根があったが、それをかなり大きくしたような感じ。

 柿の木が多く、いずれもころ合いの彩りを見せている。次の膝
立集落には、津島神社の前の赤芝川際に、根回り7.2m、樹高
14.7m、「天王ザクラ」と呼ぶエドヒガンの巨樹があり、すっかり
葉を落とした枝を広げていた。

 
 対岸の斜面には、モミジが見ごろだった。

 民家の軒下には、干し柿やトウガラシが下がっていて、秋らしい
風情を見せる。


 リンゴ畑もあり、色づいたリンゴが重そうに実をつけていた。

 集落の外れに新しい炭焼き釜があった。材料の材木や竹を整理
中の2人に聞くと、山の方に釜があったのだが、不便なので昨年
ここに造り直したとか。積んであるのはぶどうの木で、竹炭も作る
ので竹を運んできたとのことだった。


 さらに東へ、牧平西から牧平東へ入り、県道206号に合する。
隣接する古宿に古宿遺跡の表示があり、県道の北側に上がった。

 遺跡は西保保育所を建設する際、敷地で見つかり、現在は保育
所の下に保存されているらしい。しかし先生の話では、鍵が無い
ので今日は見られないという。保育所の園児は、わずか9人だけ
だった。

 曇っていた空が切れ、次第に青空が広がる。県道の北側、増え
てきたブドウ畑や民家を見下ろしながら旧道を進む。陽が当たっ
た山の斜面は、紅葉の彩りが午前中より鮮やかになった。


 大村に入ると、行く手に大屋根の寺が見える。西源禅寺で、石
段を上がり大きな山門をくぐると、本堂の前に格好のよい松が枝
を広げ、傍らに十王像と呼ぶコケの生えた石仏が並んでいた。


 桜の紅葉がきれいな菅神社で小休止し、中野へ向かい少し下る。
たばこや塩の古い看板の残る店があり、近くの西保簡易郵便局
は、蔵造りのような珍しい局舎。


 もと郵便局だったらしい隣の民家の鬼瓦には、〒マークが残っ
ていた。

 県道際の若宮神社には大イチョウがあり、その下は落ち葉がい
っぱい。県道を横断して、橋のそばから南側の鼓川沿いに回る。

 馬場に入り、車道を横断した先の民家の庭先で、大きな柿を取
っていた。百匁〈ひゃくめ〉柿といい、皮をむいて干し柿にするという。
この近辺の家には、干し柿にする柿があちこちに吊されていた。

 鼓川と県道を越えて、再び北側の高台に上がり、西保下の集落
を抜ける。眼下のブドウ畑は、間もなく落ちると思われる葉が、よ
い彩りを見せている。

 高原フルーツ園と呼ぶ、変わったぶどう園があり、民具のような
木の細工物や手書きの文字が、たくさん並んでいた。


 倉科地区に入った。中屋の慶徳寺の墓地に、2000年5月に亡
くなったプロレスラー、ジャンボ鶴田の一風変わった墓があった。


 このあたりも柿が多く、多くの家の軒下には、びっしりと吊し柿が
並んでいる。


 日が傾き、間もなく西の山に太陽が隠れそう。われわれは雨に
あわなかったのに、東側の山の向こうには、うっすらとにじが現
れた。


 鼓川に近い久保にある、今日の宿に向かって少しずつ下る。急
斜面の中腹に立つ黒戸奈神社には、背の高いイチョウがあり、夕
日で葉が黄金色に輝いていた。


 県道を進むと宿の看板が見えた。それに従いブドウ畑の間を進
み、16時18分に民宿あらいに着く。敷地内に火の見やぐらのある
珍しい民宿だ。

 ほかに宿泊客はないので、2階の大部屋2つを使わせてもらえる
ことになった。

[コースタイム]甲府YH7・07ー興因寺山7・50~55ー(下り戻り)
8・09ー古湯坊温泉9・00~10ー県道31号へ9・55~10・00ー
太良峠10・34~38ー戸市10・53ー切差の若宮神社(昼食)11・40
~12・00ー古峠12・31ー鍵懸の関跡12・50~13・00ー牧平東
(JA前)13・42~50ー西源禅寺14・13~18ー西保簡易郵便局
14・31ー馬場の公民館15・10~17ー中屋の慶徳寺15・55ー民宿
あらい16・18

(天気 曇後晴、距離 21㎞、累積標高差 2,550m、地図
 (1/2.5万) 甲府北部、塩山、歩行地 甲府市、山梨市(旧牧丘
 町)、歩数 40,500) 
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国際ウオーキングトレイル実踏(甲府市上帯那~勝沼)①

2008-11-17 22:01:53 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 「やまさん」こと山浦正昭さんが、6年前から毎年春と秋に続け
ている、「国際ウオーキングトレイル実踏」の12回目が、11月
11日~14日にかけて行われたので、参加した。

==========================
 
 2008年11月12日(水)
 =甲府市上帯那~山梨市牧丘町=


 
 前日夕方、前回のゴールである甲府市の北郊、上帯那の甲府
ユースホステルに入った。実踏第1日は、太良峠(たらとうげ)を
越えて山梨市に入り、旧牧丘町を倉科までの20㎞を越える行程
である。


 今回のメンバーは5人。ユースホステルの戒能ペアレントに見
送られ、7時過ぎに出発した。曇り空で気温は7度と冷え込んだ。

 すぐ前の大正池に沿って進み、金子峠に上がると、南側に甲府
盆地が広がり、眼下に甲府市の中心街が見下ろせる。


 峠から左折して広葉樹の稜線上を少しで淡雪山(790m)。
北側に上帯那の家並みが望まれた。


 さらに細い稜線上を少しずつ上がり、送電線の鉄塔下に出る。
標高854.5m三角点のある興因寺山。気温が低く手は冷たい
が、汗が出てシャツだけで十分だ。

 稜線を少し下ると再び送電線下に出て、トップの I さんが方向
が違うと気づく。三角点まで戻り、北に下る道があると分かった。

 アカマツなどの林の横を進んで、上帯那町の奥、昭和池への
分岐に出る。その先は、林間をトラバースし、見越沢を渡ったり
して西沢川沿いの林道へ。


 林道を離れてさらに東へ回り込み、上積翠寺町の最奥にある
1軒だけの山の湯、古湯坊温泉に下る。

 信玄の隠し湯のひとつと伝えられ、3階建ての大きな建物が
あり、斜面を生かした庭のモミジが見ごろだった。

 新しい携帯電話のアンテナ塔横から、帯那山への道標に従い
山道に入る。少し上がると林間に古い石垣が残っていて、この
付近で生活した人がいたとがうかがえる。

 落ち葉がいっぱいで、道が分かりにくいところもあるが、木に
巻いた赤いひもを頼りに進む。流れのえん堤横を上がったりする。
傾斜が緩み、放棄された白い乗用車が現れ、間もなく林道に上
がった。

 少し先で県道31号に出る。峠からは、色づく行く手の山に、パ
ラボラアンテナの電波塔が見える。


 さらに帯那山の標識に従い県道を進む。左手の斜面には、ほ
かでは見たことのない、壁面の崩落防止に丸木を積んだの続い
ていた。


 ところどころに色づく黄葉を眺めながら緩やかに上がり、先ほど
見えた電波塔のそばの太良峠へ。


 東側斜面に色づく紅葉が、杉木立の緑と混じり、よい彩りを見
せる。


 峠が甲府市と山梨市との市境。北から東へと峠を下ると戸市の
小集落。大きなモミジが色鮮やか。

 
 切妻のかやぶき屋根の家があり、コケがびっしり生えていた。


 兄川左岸沿いの県道を、次の切差(きっさつ)まで下る。手書き
の「秩父裏街道」の地図があり、周辺の見どころやハイキングコ
ースなどが詳しく記されていた。


 「秩父裏街道古峠」の道標に従い県道を離れ、北の谷間に向か
う。東方に進む県道の谷間は、紅葉が見ごろだった。



 斜面にへばりつくように並ぶ集落の奥にある、若宮神社に11時
40分に着き、昼食にした。

                                    (続く)
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紅葉の高尾山散策(東京)

2008-11-16 13:04:08 | ハイキング
 10月下旬から、熊野古道中辺路と高野山、国際ウオーキング
トレイル実踏など、出かける日が続き、レポートが半月分たまっ
てしまいました。

 順次報告するつもりでしたが、都合により昨日のレポートから
はじめ、国際ウオーキングトレイル実踏、熊野古道と高野山の
順で報告することとします。

===========================

 2008年11月15日(土)



 地図を見ながら歩きを楽しむグループの第11回例会で、最近
とみに人出の多いという東京郊外・高尾山に行きました。

 大イチョウが見ごろの京王線高尾山口駅前。10時半近くです
が大変な人出でした。


 高尾山へは、ケーブルカーやエコーリフトで中腹まで上がるの
が楽ですが、この日のような人出では長い時間待たされます。

 私たちは6つあるハイキングコースのうち、多くの人が選ぶ1号
路を上がることにしました。山頂まで3.8㎞、上り約100分が
標準タイムのようです。

 登り口付近の紅葉。どんよりした曇り空で色はいまひとつですが、
時期としては見ごろになっていました。


 モミジの横には、10月桜が咲いていました。


 このコースは、高尾山から大阪・箕面までの東海自然歩道の
起点になっていて、その標識とコースの案内板が立っています。


 ひとしきり上がった金比羅台には、大きく枝を広げたイチョウが
よい彩りを見せています。

 この下は樹林が切れていて、東京都心のビルなどが見晴らせる
ところですが、曇っていて遠望は利きません。
 
 さらに少し先の林間からは、2月にこのグループで上がった城山
方面の展望が得られます。
 

 高尾山山頂近くにある薬王院が近づき、奉納された杉木立が
増えてきます。そのひとつ、「たこ杉」と呼ばれる杉の古木です。


 グループの事務局をしてもらっているKさんは、植物に詳しく、
沿道の木や草などについて、いろいろ説明してもらいました。


 高尾山薬王院の山門を入ると、周辺のモミジが見ごろです。

 晴れていればもっと色鮮やかだろうと思うと、ちょっと残念…。

 高尾山薬王院は、およそ1260年前に開山したと伝えられる
古寺。本堂の奥にあり、本尊を祭る飯縄権現堂。

 建物は、東京都の重要文化財に指定されています。

 周辺のモミジも見ごろでした。


 奥の院の先の階段付近は、登山者で少し渋滞。その坂を上が
って見晴台や標高599.2mの二等三角点、東京都高尾ビジタ
ーセンターなどのある山頂の広場に出ました。

 13時ころですが、昼食をする人がいっぱいで、座る場所もない
ほど。ちょうど、広場の隅のテーブル付きのベンチが空いたので、
その付近で食事をしました。


 展望台からも、期待の富士山の展望は得られず、近くの山だけ
した見ることは出来ません。

 この山は大山ではないかということになったのですが、もっと
手前の山のようにも思われます。

 帰路は、小さい沢沿いに下る6号路を選びました。最初のうち
は木の段の続く急傾斜、その下も木の根があったり、沢沿いで
は濡れた石があったりで、上りとは違ったハイキングコースらし
い雰囲気の道筋でした。距離は3.3㎞です。

 沢を下った琵琶滝のそばには、滝に打たれて修行する行者が
祈願するお堂が建っています。


 滝を過ぎれば間もなくケーブルカーの高尾山駅。山頂では人混
みで撮り忘れたので、ここで記念撮影。下り道の途中で分かれた
Sさんご夫妻は入っていません。

 ということで、カメラの私を含め、この日の参加者は8名。高尾
山口駅から、16時前後の京王線で帰途につきました。

 (天気 曇、距離 7㎞、地図(1/2.5万) 八王子、与瀬、歩行地
 八王子市)


 



 
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棚横手と甲州高尾山へ(山梨)

2008-11-15 23:04:50 | Weblog
 国際ウオーキングトレイル実踏は、11月11日(火)に甲府市郊
外、上帯那のユースホステルに集合し、12日(水)と13日(木)に
上帯那から勝沼まで、予定どおり実施しました。

 昨11月14日は、JR中央線勝沼ぶどう郷駅の東側にある山梨
百名山のひとつ、棚横手(1306m)から甲州高尾山(1106)を
経て、国道20号勝沼バイパスに下り、勝沼ぶどう郷駅まで歩き、
帰途につきました。

 4日間の実踏から戻って息つく暇もなく(息はずっとしていますが
…)今日、11月15日(土)は、地図愛好家グループの例会で、
高尾山(599.2m)に上がってきました。

 昨日は甲州高尾山、今日は(武州)高尾山と、2日続けて同名
の山に上がるということは、めったに出来ないことなので、今朝は
4日間の疲れが多少残っていたのですが出かけました。

 そんなことで、今日も熊野古道歩きも国際ウオーキングトレイル
実踏のアップも出来ませんので、昨日の写真4枚だけご覧いただ
き、今日のレポート代わりとさせていただきます。

 今回の国際ウオーキングトレイル実踏メンバー。春の前回と同じ
顔ぶれです。


 大瀧林道から、甲府盆地と南アルプス連峰の眺め。


 棚横手山頂から冠雪の富士山。


 甲州高尾山から、南アルプス甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山方面を望む。

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勝沼から棚横手へ

2008-11-14 15:44:55 | Weblog
2日間投稿を休みましたが、予定通りの歩き旅の行程を終えました。
今日は快晴の勝沼ぶどう郷駅近くのユースホステルを8時にスタートしました。
大滝不動尊から林道を経由して、山梨百名山の棚横手に上りました。
南側が開け、御坂山塊の上に冠雪した富士山の素晴らしい展望が得られました。
帰路は稜線をひたすら下り、甲州高尾山、柏尾山などを経て、大善寺そばに下り、旧中央線の大日影トンネルの配線跡を活用した遊歩道を抜けて、勝沼ぶどう郷駅に14時30分過ぎに着きました。
帰路の中央線車中からのリポートです。
写真は棚横手からの富士山。
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甲府に向かう

2008-11-11 14:58:32 | Weblog
明日からの国際ウォーキングトレイル実踏のため、JR中央線で甲府に向かっている。
天気は、どんよりしているが、まだ降りそうではない。
勝沼ぶどう郷付近からは、冠雪した南アルプスの山並みが、山梨市付近からは頭だけの富士山が見えた。もちろん、富士山も冠雪している。
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明日から国際ウオーキングトレイル実踏へ(山梨)

2008-11-10 22:17:44 | Weblog
 明日、11月11日から14日まで、「やまさん」こと山浦正昭
さんが続けている、日本海から太平洋までの歩く道づくり、国
際ウオーキングトレイル実踏(セクション12)に参加して、甲府
市内から山梨市内までを歩いてきます。

 日程は以下のとおりです。

 11月11日(火) 甲府駅に17時前に集合、バスで上帯那へ。
   (泊)甲府ユースホステル

 11月12日(水) 甲府市上帯那~古湯坊~山梨市赤芝~西保
            中~牧丘町倉科 〈約25㎞〉
   (泊)民宿あらい

 11月13日(木) 牧丘町倉科~JR塩山駅~勝沼ぶどう郷
                      (約15㎞)
   (泊)勝沼ぶどうの丘ユースホステル

 11月14日(金) 勝沼散策(大滝不動、山梨百名山の棚横手
           (1306m)方面)~JR勝沼ぶどう郷駅(解散)
      午後、JR勝沼ぶどう郷駅発→夜帰宅予定

 この間、宿泊先では夕食後、長目のミーティングがあるかと思い
ますので、日々のモブログでの報告が出来ないかも知れません。

 その場合は、4日間ブログ投稿を休ませていただき、帰宅後、熊
野古道歩きの報告に続いて今回の報告をいたします。

 今日も、その準備などに追われているので、熊野古道レポートは
帰宅後になります。

       
 

 

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「消える日本の自然」が朝日新聞夕刊「窓」で紹介

2008-11-10 19:06:57 | Weblog
 朝日新聞をご覧の方で、今日、11月10日(月)の東京本社版
夕刊「窓」欄に、こんな記事があったのをご覧になったでしょうか。



 下がこの書籍の表紙と裏表紙です。





 この書籍のことは当ブログでも、9月16日(火)に紹介しました。

 なぜ紹介したかというと、この書籍の中の香川県・屋島壇ノ浦の
過去と現在を比較した記事中に、私が撮った写真が使用されたか
らです。

 新聞記事に記されているフリー編集者の大塚千春さんが、私が
四国遍路のレポートをアップした中から写真を見つけて、使わせて
欲しいとの依頼をいただき、趣旨を聞いて喜んで提供したのでした。

 全国各地の自然景観の過去と現在を比較したこの書籍が、写真
を見ることにより一目瞭然だ、と「窓」の大矢論説委員も言われて
いますが、このような貴重な写真をあちこちから丹念に探し集めた
大塚千春さんの、ご努力がなければ出来なかったものと思います。

 私がほんのわずかだけ関係した書籍が、このような記事で紹介
され、嬉しく思い、再び取り上げた次第です。

 最近は、西武ドーム球場にも行ったことがありませんが、昨日は、
地元の埼玉西武ライオンズが、読売ジャイアンツに逆転勝ちして
4年ぶりの日本一となり、たくさん居られるジャイアンツファンには
申し訳ありませんが、私にとっては間接的ながら、ちょっぴり嬉し
い話題が続いた2日間でした。



 

 

 

 

 
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カントリーウオーク印旛・印西(千葉)

2008-11-09 23:13:18 | カントリーウオーク
 今日、11月9日(日)、雨こそ降りませんでしたが、12月並みと
いうどんよりとした寒さの1日でした。

 熊野古道のレポートは後にして、昨日歩いたカントリーウオーク
の模様です。

============================

 2008年12月8日(土)



 埼玉県内を中心に歩いているカントリーウオークグループの、第
158回例会、今回のエリアは千葉県である。

 集合は北総鉄道の終点、印旛日本医大駅。参加者16は雨具を
着け、4組に分かれて10時10分にスタートした。

 =師戸川沿いを南南西へ=
 
 多少の雨は落ちているが、たいしたことはない。駅の南側、線路
沿いを西へ向かう。本埜村(もとのむら)角田集落の入口付近に、古
い庚申塔と青面金剛碑が10基並んでいた。


 まず、集落の外れ近くにある栄寺を訪ねる。朱塗りの柱、かや
ぶき屋根の古い薬師堂があった。

 室町中期の文明4年(1472)完成で、建立時代の明確な木造
建築としては千葉県最古とのこと。国の重要文化財である。

 傍らの小さいお堂に、左甚五郎が一夜で作ったといわれるビンズ
ル大師が祭られている。


 境内には熊野神社もあり、その横にツガかと思われる幹の太い古
木が立っていた。

 集落を西に抜け、師戸(もろと)川沿いに下る。両側の、色づきはじ
めた森を挟み、川の両側にひこばえが伸びた谷地田が続いている。


 住宅も電線も見あたらぬ気持ちよい里道。東側の林の下を少し進
み、川の右岸堤防をしばらく行く。

 初夏のような緑や、再び粒が付いた黄金色のひこばえが豊富で、
雨でしっとりした彩り。


 師戸川の堤防からは、ダイサギや3羽のカワセミが見られた。西
側の山すそに回ると、クサギが色鮮やかな萼(がく)を開いていた。


 川沿いを離れ、市場集落に向かう。柿の実る集落を緩やかに上が
って車の多い車道を横切り、スギやカシ、ケヤキなど豊富な鎮守の
森に囲まれた宗像神社へ。

 福岡県宗像市に本社のある宗像神社は全国にあるが、この近辺
の狭い範囲に13社も集中している例はほかにないとか。宗像神社
は海の神で、印旛沼と深い関わりがあるようだ。

 さいせん箱の前には、七五三参りに来た人のものか、赤飯が奉納
されていた。


 集落のあちこちに、頃合いの柿がたくさん実っている。

 宗像小の手前から泉福寺に入った。ここにも薬師堂があり、やは
りかやぶき屋根である。

 室町時代末期の再建と推定され、これも国の重要文化財。門前に
白いサザンカが咲き出していた。

 そばの宗像小では、テントを張ってバサーを開催中。キュウイや野
菜、うどん、ジュースなどが販売され、生徒や父兄、近所の人などで
賑わっていた。

 隣の岩戸幼稚園には、こんなかわいらしい置物がある。
 

 そばの印旛村歴史民俗資料館が今日の昼食地。12時5分に着い
た。館内は、アスベストの撤去作業で休館中。トイレのみ借り、隣の
体育館の軒下で昼食をした。

 =印西の集落を結んで=
  
 記念撮影をして、12時48分に午後のコースに向かう。


 泉福寺の墓地横を下り、県道263号に出る。やや車が多いので、
田んぼを過ぎたところから山すその旧道に回る。東場から馬場台へ
と、台地上の集落を抜けるカーブの多い道を回り込み、萬福寺へ。

 今日は永福寺、泉福寺、萬福寺と、ここで三つ目の福の名の寺。
みんな福の神に恵まれそう。本堂は鉄筋で近代的だが、方形屋根
の薬師堂は趣ある造り。

 ここは、2月に、やまさんが企画した55㎞ウオーク2日目の昼食
地だったところ。今は薬師堂前のキクが花盛りである。

 印旛沼から出る新川の、右岸に広がる田園地帯を抜け、印西市
に入る。台地を上がって松崎へ。火皇子神社の先のケイトウ畑に、
色鮮やかな花が咲き残っていた。


 集落の中心にあった多門院で少し長目の休憩をする。

 ここにも方形屋根のりっぱな毘沙門堂があり、そばの大イチョウ
の下には、ギンナンがたくさん落ちていた。


 次の馬場集落に上がり、広葉樹がうっそうとした宗像神社に少
しだけ寄り道。2度目の四国遍路中のNさんから電話があり、雨
の中、最初の「遍路転がし」、12番焼山寺を越えて宿に向かう
ところとのことだった。

 船尾から野口へは車の多い車道を避け、並行するカシの並木の
ある里道を進む。T字路の角に、冬ザクラが咲き出していた。

 前方に、千葉ニュータウンの集合住宅群が近づいてきた。その
住宅地に入り、色づいたケヤキや桜などの街路樹の通りや、遊歩
道を抜けて駅に向かう。

 南北に走る広い道路の上を橋で横切ると、川の名残だろうか両
側に豊富な森のある池が残り、湖面には白鳥、ダイサギ、オオバ
ンなどが見える。


 午後はほとんど雨にあわず、気温は上がらなかったが、静かな
里道歩きを楽しみ、15時35分に、千葉にユータウン中央駅そば
の広場に着いた。

(天気 曇一時雨、参加 16人、距離 14㎞、地図(1/2.5万)
 小林、白井、歩行地 千葉県印旛村、本埜村、印西市)
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印旛村と印西市をカントリーウオーク(千葉)

2008-11-08 21:17:28 | Weblog
 今日、11月8日(土)は、カントリーウオークグループの例会で、
千葉県印旛村(いんばむら)と印西市(いんざいし)をカントリーウ
オークしてきました。

 日中は雨の予報でしたが、午前中少し降っただけで、午後は
ほとんど濡れずに済みました。

 レポートは別途アップしますが、今日は3枚の写真だけご覧い
ただくことにします。

 集合地は、北総鉄道の終点、印旛日本医大駅です。10時10
分にスタートしました。


 昼食地に近い泉福寺の薬師堂。かやぶき屋根の建物は、県の
重要文化財です。


 午後のスタートを前に、今日の参加メンバー。カメラの私を入れ
て16人でした。


 午後のコース、印西市松崎の畑に咲き残っていたケイトウ。


 ゴールは、北総鉄道で終点から2つ手前、千葉ニュータウン中
央駅、15時半過ぎに到着しました。

 本日の歩行距離は14㎞、歩数26,000歩でした。
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